フェラーリ SF90 ストラダーレが主役の短編映画を制作。F1 GPがキャンセルされたモナコで撮影【動画】

公開日 : 2020/05/25 17:55 最終更新日 : 2020/05/25 17:55

カジノ前でのクロード・ルルーシュ監督とシャルル・ルクレール

Ferrari SF90 Stradale

フェラーリ SF90 ストラダーレ

 

 

1976年の短編『ランデヴー』へのオマージュとして製作

 

2020年は、新型コロナウイルス(COVID-19)の世界的感染拡大のため、毎年開催されていたF1モナコGPがキャンセルされた。そして本来ならレース開催を予定していた5月24日のモナコにて『男と女(Un homme et une femme)』などの作品で知られるクロード・ルルーシュ監督が新しい短編映画『Le Grand Rendez-Vous』の撮影を行った。

 

この短編は、1976年の短編『ランデヴー(C’etait Un Rendez-Vous)』から着想を得た作品となる。 映画の主演を務めるのはフェラーリ初の量産ハイブリッドモデル「SF90 ストラダーレ」と、生粋のモナコ人ドライバーのシャルル・ルクレールが選ばれた。作品内でルクレールは、モンテカルロの曲がりくねった市街地コースにおいて息をのむような走行を披露している。

 

この新作短編映画では、モナコGPが持つ独特の雰囲気、さらに1976年の作品『ランデヴー』の中でフェラーリ 275 GTBが放っていた鋭いエキゾーストノートを思い起こさせるものになるという。

 

カメラを構えるクロード・ルルーシュ監督

カメラを構えるクロード・ルルーシュ監督。本来であればF1モナコGPの決勝が開催されるはずだった5月24日に、ルクレールがドライブするSF90の撮影がモナコ公国で行われた。

 

モナコGP決勝予定日にモンテカルロで撮影を敢行

 

モナコGPの決勝開催が予定されていた24日早朝、ルルーシュ監督は『Le Grand Rendez-vous』の撮影をモナコ公国で行った。

 

ルルーシュ監督のカメラを載せたSF90 ストラダーレは、F1の市街地コースで熱い走りを披露。ステアリングを握ったルクレールは、映画のタイトルが示す謎の「ビッグ・デート」に向かいながら、最高速度240km/hものスピードに達している。

 

クロード・ルルーシュ監督とシャルル・ルクレール、モナコのアルベール2世公

今回の撮影にはモナコ公国のアルベール2世公殿下(写真右)も参加。SF90ストラダーレの走行シーンを撮影するために道路は封鎖されている。

 

撮影にはモナコ公国のアルベール2世公殿下も参加

 

映画にはモナコ公国のアルベール2世公殿下も短時間ながらも出演。フェラーリ会長ジョン・エルカン、モナコ公室のアンドレア・カシラギ、ピエール・カシラギとその妻ベアトリーチェ・ボロメオも撮影現場を訪れている。フランスとモナコではロックダウンが徐々に緩和されており、地元当局の慎重な監督のもと熱狂的なファンがバルコニーや道路脇から撮影を見守った。

 

撮影時は道路を封鎖したため、0-100km/h加速2.5秒を誇るSF90 ストラダーレはモナコの一般道でフルパワーを解き放つことができた。その焼けつくようなエキゾーストノートは、見守るファンにとってF1 GP開催の代わりになったはずだ。

 

何よりも重要なのは、人々の連帯によってウイルスの大流行を乗り越える努力が続くなか、最高出力1000CVを誇るハイブリッドV8パワーユニットの咆哮にのせて、モータースポーツや映画、社会生活の再開に向けた最初の一歩を知らせる明るいメッセージが響きわたったことだろう。

 

モナコの市街地をフェラーリ SF90 ストラダーレが疾走

新型コロナウイルス感染拡大による都市封鎖が行われるなかフランスで撮影をスタート。フェラーリを含めパンデミックと戦った人々の再出発を象徴する作品として6月13日から公開される。

 

パンデミックからの再出発を象徴し、6月13日に公開

 

ロックダウン下のフランスでスタートした今回の撮影は、パンデミック後の「ニューノーマル(新しい日常)」に向けた歩みが、これから徐々に進展していくことを示すものとなった。様々な制限によって大きな打撃を受けた映画産業にとっては再出発を象徴する作品でもある。

 

フェラーリはこの作品への協力を、熱狂的なファン、フェラーリ・オーナー、そしてサポーターに寄り添う気持ちを示すための手段として捉えている。また、あらゆる人々の健康を脅している危機的状況を世界は少しずつでも克服していくことができるという、希望を表現するもの。現在、F1グランプリは7月からの開幕を計画しており、今回の撮影は新しい日常を取り戻すことに向けた重要な第一歩となる。

 

フェラーリは、この数ヵ月間、具体的な支援策を通して新型コロナウイルスとの戦いに取り組んできた。こうした取り組みの中には、チャリティ募金のほか、医療施設への医療機器の提供、マラネッロ工場における人工呼吸器用バルブの生産などがある。最近では新しい肺換気装置「FI5」を設計するにあたっての技術移転も表明。これはオープンソースとして提供されるため、世界中で利用することが可能となっている。

 

『Le Grand Rendez-vous』は、6月13日からの公開を予定している。