マセラティ MC20がタルガ フローリオに凱旋。プロトタイプで栄光の地をテストドライブ

公開日 : 2020/05/27 14:55 最終更新日 : 2020/05/27 14:55

マセラティ MC20 プロトタイプ フローリオポリ前イメージ

Maserati MC20

マセラティ MC20

 

 

MC20の開発は最終フェーズへ

 

マセラティは現在、新型スーパースポーツ「MC20」の開発を進めている。発表は2020年9月と見られており、プロトタイプによる公道テストは最終フェーズに突入しているようだ。

 

MC20は100%内製のエンジンやモデナ工場でのアッセンブリーなど、オールイタリアンにこだわる新型マセラティ。プロトタイプによる公道テストも、イタリアを象徴するエリアを転々と移動しながら行っている。

 

マセラティ MC20 プロトタイプイメージ。ミラノのイタリア証券取引所前

MC20 プロトタイプの公道テストは、ミラノのイタリア証券取引所前、アフォーリ広場からスタートした。

 

タルガ フローリオ4連覇を達成した栄光の地

 

そして2020年5月、MC20のプロトタイプはシチリアへ“戻って”きた。いまから80年前の5月23日、マセラティはこの地で行われていた伝説の耐久レース、タルガ フローリオで4連覇という輝かしい記録を刻んでいる。栄光の4連続優勝の瞬間、フィニッシュラインを越えたのはルイジ“ジジ”ヴィロレージが駆るマセラティ 4CLだった。

 

ルイジ“ジジ”ヴィロレージイメージ。1940年5月23日

1940年5月23日、4CLでタルガ フローリオ4連覇を記録したジジ・ヴィロレージ。前年にも空力仕様の4CLをトリポリで開催されたリビアGPで駆り、ポールポジションを獲得している。

 

いまも当時の香りを色濃く残すフローリオポリのスタンド前をはじめ、MC20はタルガフローリオの歴史を辿るようにテスト走行を実施。同社のモータースポーツ史に燦然と輝くこの場所でMC20のテスト車を走らせることには深い意味がある。

 

マセラティ 4CL 1940年5月23日 タルガ フローリオイメージ

4CLは1939年に登場したシングルシーター。エルネスト・マセラティの発案によるもので、6CMのシャシーをベースに220psを発する排気量1491ccの4バルブ4気筒エンジンを搭載した。

 

MC20は同社が満を持して作り上げるピュアスポーツマシンであり、マセラティはすでにMC20でレースフィールドへ復帰することを公表している。ちなみに“MC”は「Maserati Corse」の頭文字であり、Corse=コルセはレースフィールドとの強い繋がりを示唆している。いわば、MC20は2004年に同社が37年ぶりにレース界へ復帰した「MC12」の進化形ともいえる。

 

マセラティ MC12

マセラティは2004年、37年ぶりに「MC12」でレースに復帰していた。MC12はスパ24時間で3度勝利し、FIA GT選手権でも2004年から2010年の間にコンストラクターズチャンピオン、ドライバーズチャンピオン、チームチャンピオンのそれぞれで14のタイトルを獲得した。

 

新型スーパースポーツの発表は2020年9月

 

新型スーパースポーツ「MC20」は歴史的なモデナのヴィアーレ・チロ・メノッティの工場で生産される予定で、現在は量産開始に向けて設備の改修が進行中だ。今後モデナ工場は、電動パワートレイン設備や環境に配慮した革新的な塗装ラインを備えることになるという。

 

マセラティ MC20 プロトタイプ フローリオポリ前イメージ

1940年5月23日、マセラティは4CLでタルガ フローリオ4連続勝利を記録した。それから80年後、観客スタンドが往年の雰囲気を漂わせるフローリオポリをMC20が訪れるのには深い意味がある。

 

MC20の発表は2020年9月に実施するマセラティの一大イベント「MMXX:その先へ」内で行われる。同イベントは当初5月に開催予定だったが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策により9月実施に変更された。