メルセデスAMG、間もなく電動ターボを量産モデルに搭載! 開発は最終フェーズへと突入

公開日 : 2020/06/20 06:30 最終更新日 : 2020/06/20 06:30

メルセデスAMGの電動ターボチャージャーイメージ

F1技術を応用した電動ターボをギャレットと共同開発

 

メルセデスAMGはGarrett Motion(ギャレット モーション)とともに電動ターボチャージャーの量産モデル搭載に向けて計画を進めてきたが、その開発がいよいよ最終フェーズに入った。

 

AMGがギャレットと共同開発している電動ターボチャージャーには、F1からの技術を応用。電動モーターを用いることで、ターボラグという積年の弱点を解消するとともにエネルギーのさらなる効率化が実現するという。

 

メルセデス-AMGの電動ターボチャージャー構造イメージ

メルセデス-AMGがギャレット モーションと開発を進めている電動ターボチャージャーの構造イメージ。タービンとコンプレッサーを繋ぐシャフト部分にモーターを搭載する。機構下部にはコントロールユニットを配備。

 

約4cmのモーターをシャフトに直結

 

この電動ターボチャージャーにはおよそ4cmという小型のモーターを搭載している。この小型モーターは、排気側のタービンと吸入側のコンプレッサー間にあるシャフトへ直結。コンプレッサーを電子制御することで、アイドリング状態から高速域までの幅広い帯域で鋭いレスポンスを発揮する。

 

発進直後からの力強い加速を生み出すとともに、スロットルペダルから足を離す、もしくはブレーキペダルを踏んでいるときにもブースト圧を保持し、常に素速いレスポンスを得ることができる。

 

48V電圧を採用した電動ターボチャージャーは、最大17万rpmの回転速度に対応。ターボとモーターなどのシステムは内燃機関ユニットの冷却回路に繋げることで常時最適な温度をキープする仕組みになっている。

 

メルセデス-AMGの電動ターボチャージャーイメージ

モーターがアイドリング状態からターボを回転させて即座に過給するため、スロットルペダルを踏んでから加速を感じるまでのタイムラグを劇的に短縮するという。

 

従来のターボエンジンにない敏捷性を実現

 

メルセデスAMG GmbHのチェアマン、トビアス・ムーアは説明する。

 

「我々はすでに電動化という未来に、確固たるゴール地点を見いだしています。そこへ到達するには、真に革新的なコンポーネントやメカニズムの構築を進めなければいけません。そのためにモジュラー化戦略を活用しつつ、AMGのパフォーマンス要件に合致するテクノロジーを作り上げていきます。F1からの技術をロードカーに応用した電動ターボチャージャーは、その最初のステップのひとつです。これにより、ターボ搭載の内燃機関ユニットとしてこれまでにないレベルの敏捷性を実現することができるでしょう」

 

アファルターバッハ発のハイパフォーマーが、新たな武器を携えて登場する日はそう遠くなさそうである。