実用に徹した最強の新型クロスカントリー4WD「イネオス グレネイダー」生産仕様を公開【動画】

公開日 : 2020/07/02 17:55 最終更新日 : 2020/07/02 17:55


INEOS Grenadier

イネオス グレネイダー

 

 

2021年後半から製造をスタート

 

イネオス・オートモーティブは、2020年7月1日、同社初の4WDクロスカントリーモデル「グレネイダー(Grenadier)」の生産仕様を公開した。グレネイダーは、完全に新規開発されたプラットフォームを採用しており、4WD市場のエアポケットとなっていた実用に徹したオフロードモデルとして発売される。

 

今回、5ドアのワゴン仕様と4ドアのピックアップ仕様を公開。グレネイダーはクラス最高のオフロード性能、耐久性、信頼性を持ち、世界中のあらゆる場所で使える“仕事道具”として製造される。

 

エンジニアリングパートナーのマグナ・シュタイヤー(Magna Steyr)社の支援を受けて、グレネイダーの開発は最終段階に入っており、すでにプロトタイプのテストを実施。2021年後半からの生産スタートを予定している。

 

生産仕様が公開されたイネオス グレネイダー

BPなどを傘下に持つ英国の大手化学企業イネオスの会長であるジム・ラトクリフ卿が「自分の欲しい4WDモデル」を製造するために設立したのが、イネオス・オートモーティブ・リミテッドだ。

 

世界的化学メーカーのオーナーが求めた4WD

 

英国の化学企業イネオス(INEOS)の会長を務め、自動車マニアでもあるジム・ラトクリフ卿は、機能に徹した実用的な4WD車両を常に求めていたという。そして、2017年に「イネオス・オートモーティブ・リミテッド(INEOS Automotive Limited)」を設立。ラトクリフ卿の求める4WDの実現に向けて、多くのスペシャリストが集結することになった。

 

ラトクリフ卿は、グレネイダーのデザイン公開を受けて喜びのコメントを発表した。

 

「グレネイダーのプロジェクトは、多くのメーカーに見放されていた実用的なオフロード車両という、マーケットギャップを見極めることから始まりました。これにより、世界で最も過酷な環境にも対応できるように作られた、耐久性と信頼性に優れた4WD車両の設計図が誕生したのです。ただし、見た目の美しさも必要です。ご覧のようにデザインチームは、特徴的で目的意識の高いデザインを実現すべく、素晴らしい仕事をしてくれました」

 

生産仕様が公開されたイネオス グレネイダー

多くの自動車メーカーが展開する高級SUVではなく、どんな環境にも耐えうる“道具”として開発されたグレネイダー。シンプルで分かやすいデザインが追求されている。

 

4WDらしい現代的かつ機能的なデザイン

 

イネオス・オートモーティブのデザイン部門トップを務めるトビー・エキュイエールは、グレネイダーに関して以下のように語る。

 

「開発目標はシンプルでした。私たちはユーティリティ性を核としつつ、現代的かつ機能的で高性能な4WDモデルをデザインしました。グレネイダーは、シンプルで分かりやすいデザインを求めました。そこには必要な物のみが存在し、不必要なものは何もありません」

 

「デザインのためのデザインは、一切排しています。現代のエンジニアリングと生産技術により、グレネイダーは高い性能が与えられました。私たちはどんな試練にも耐えうる実用的な車両を作るという本質を追求し続けています」

 

生産仕様が公開されたイネオス グレネイダー

生産仕様のデザインを公開したことで、今後はデザインを隠したカモフラージュ偽装を施すことなく、公道での徹底したテストが可能になったという。

 

偽装なしで180万kmもの性能・耐久テストを実施

 

イネオス・オートモーティブのダーク・ヘイルマンCEOは、今回のグレネイダーのデザイン発表について以下のように説明している。

 

「グレネイダーのデザインをこのような早い段階で公開できたことを嬉しく思っています。現在では、ほとんどのメーカーがニューモデルのデザインの発表を控えています。私たちは新たなビジネスを立ち上げ、ブランドを構築している段階にあります。このエキサイティングな旅に、多くの皆さんをお連れしたいと思っているのです」

 

「デザインを公開することで、車両開発における重要なステップである性能・耐久テストに集中することができます。今後1年間で180万kmのテスト走行を重ね、あらゆる条件下でプロトタイプを走らせる予定です。今日からグレネイダーの偽装カバーは外されます。カモフラージュラッピングやフォームブロック、ダミーのパネルを必要とせず、“人の目に触れる場所”でテストができることは、我々にとっても大きな利点になるでしょう」