BMW 4シリーズの生産がスタート。改良新型のM5や5シリーズのラインも同時に稼働開始

公開日 : 2020/07/04 06:30 最終更新日 : 2020/07/04 06:30

5モデルの生産が同時にスタート

 

BMWは2020年7月1日にディンゴルフィン工場で新型4シリーズ クーペの生産をスタートした。同工場では5シリーズのセダンとツーリング、M5、そして6シリーズ グランツーリスモの改良新型もラインを流れ始めている。

 

かつてハンス・グラースがゴッゴモビルを生産していたディンゴルフィン工場が、BMWのものになったのは1967年のこと。1973年には5シリーズの生産を開始、以降歴代6シリーズや7シリーズなどBMWの大型モデル生産拠点として発展を続けてきた。現在では3シリーズや8シリーズもここで作られている。

 

現在世界に31ヵ所あるBMWグループの生産拠点のうちのひとつであり、同社にとっては欧州最大の生産施設となる。日産能力はおよそ1500台。2019年には合計28万5000台がラインオフしている。

 

新型BMW 4シリーズ クーペの製造工程イメージ

2020年7月1日にディンゴルフィン工場で生産をスタートした新型4シリーズ。天地方向に長いキドニーグリルを採用した注目の最新フェイスは、往年の名車である328や3.0 CSの表情を現代的に再解釈したもの。

 

アルミ製ボンネットのプレスやアクスル製造も

 

その大規模工場で、2代目に進化した新型4シリーズの生産がいよいよ始まった。アルミニウム製のボンネットやフロントのサイドパネル、ドアもここディンゴルフィンのプレス工場で作られている。隣接する建屋ではフロントアクスルの支持部、前後アクスルなどを生産。各部品は車体工場へ移送したのちにアッセンブルされる。

 

2020年10月よりデリバリーを開始する予定の新型4シリーズは、現行3シリーズ(G30)を基本にする2ドアクーペ。3.0リッター直列6気筒エンジン+48Vマイルドハイブリッド搭載の「M440i xDrive」を筆頭に、2.0リッター直列4気筒ガソリンターボの「420i」(184hp/300Nm)と「430i」(258hp/400Nm)、2.0リッター直列4気筒ディーゼルターボの「420d」(190hp/400Nm)とその4輪駆動「420d xDrive」(同)をラインナップする。

 

新型BMW 4シリーズ クーペの製造工程イメージ

新型4シリーズは現行3シリーズ(G30)をベースにした2ドア クーペ。ボンネットやドアに軽量なアルミウムを採用している。

 

追って3.0リッター直列6気筒ディーゼルの「430d xDrive」(286hp/650Nm)及び「M440d xDrive」(340hp/700Nm)も2021年3月に追加投入する。

 

2ドアの高剛性ボディがもたらすダイナミックな操縦性はもとより、エレガントなBMWクーペらしい商品力の高さが身上。キャビンにはシートベルトフィーダーや高遮音性フロンドウインドウを標準で装備している。

 

新型BMW 4シリーズ クーペの製造工程イメージ

2代目4シリーズ クーペで当面のフラッグシップ役を担うのは3.0リッター直列6気筒エンジン+48Vマイルドハイブリッドを搭載する「M440i xDrive」。

 

「iNEXT」の生産も間もなくスタート予定

 

2代目4シリーズのラインの隣りでは、改良新型の5シリーズのセダン及びツーリング、M5、そして6シリーズのグランツーリスモも生産を開始している。ディンゴルフィン工場の工場委員会を率いるステファン・シュミットは語る。

 

「新型4シリーズと、改良された5シリーズ、6シリーズの生産は同時にスタートしました。ディンゴルフィンで働くスタッフは複雑な生産ラインを滞ることなく動かし、その能力を証明したのです。我々の工場はさらなる新しいモデルの生産に向けて完璧な準備を進めています。もちろん、2021年に導入する『iNEXT』も含めて」

 

iNEXTのプトロタイプモデルのサイドビュー

2021年からはBEVの「iNEXT」もディンゴルフィン工場で生産する。写真はミュンヘンの研究施設内にあるパイロットモデル向けの工房。

 

ディンゴルフィン工場長のクリストフ・シュレーダーも次のように説明している。

 

「5モデルの同時生産スタートというのは、正確な計画に基づき工場が一丸となって集中しなければ成し得ないプロジェクトでした。新型コロナウイルス感染症による生産中断や、1直体制での再開などを乗り越え、4シリーズと5シリーズ、6シリーズ グランツーリスモの生産をスケジュール通りに始めるために注力しました。なんとしてでも最高の品質を確保したうえで。すべてのチームやスタッフ網に最大限の敬意を捧げます」