ぬかるんだ道無き急斜面をジープの6モデルで走破! 「本物のオフロード」を走って分かったジープの凄さとは?

公開日 : 2020/07/21 17:55 最終更新日 : 2020/07/21 17:55

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ジープオールラインナップ試乗会、集合写真

Jeep Off-road Impression

ジープ  オフロード試乗

 

 

道なき道を突き進む、本国準拠のオフロード体験

 

ウルトラハイギヤードな「4L」に固定されたトランスミッション。走り出しから歯車がヒューンと金属音を響かせ、少しハンドルを切れば内輪差を吸収しきれずにグゴゴゴゴ・・・と駆動系がうなりを上げる。久々に、ラングラーの本気モードを味わう楽しい時間が始まった。

 

ジープオールラインナップ試乗会、ラングラー アンリミテッド ルビコンの走行シーン

ラングラーシリーズのトップモデルとなるアンリミテッド ルビコンは5ドアボディに3.6リッターV6を搭載。オンデマンド方式の4WDによって走る道を選ばないタフさを誇る。

 

ジープ開発の聖地「ルビコン」の名を冠したクロカンモデル

 

当日用意されたのは、ラングラー系が3台とSUV勢が3台。まずはラングラーのフラッグシップである「アンリミテッド ルビコン」からそのステアリングを握った。

 

スタッフの誘導に従い、コースの下見もないままに試乗はスタート。その自信を裏付けるかのように、アンリミテッド ルビコンは砂利敷きの上り勾配などものともせず、確かな足取りで歩を進めて行く。

 

その安心感に気を良くしてアクセルを踏み込むと、当然ながら4Lのギヤ比で3.6リッターV6(284ps/347Nm)がアッという間に吹けきった。当日はギヤが固定の約束だったため、そこからはスピードを抑えたが、ラングラーの実力をもってすれば前半の登坂路は通常レシオで十分。電子制御センターデフの柔軟性を考えても、伸びやかに回る自然吸気ユニットのパワーを楽しみながら、ハイスピードなダートクライミングを楽しめたはずである。

 

ジープオールラインナップ試乗会、ラングラー アンリミテッド ルビコンの走行シーン

試乗コースは冬季にスキーのゲレンデとなる急斜面で、道など無い。ぬかるんだ土と生い茂る草を踏みながらのダウンヒルにはヒルディセントコントロールが威力を発揮した。

 

文字通り「道が無い」シチュエーションでも走りきる

 

コースの中腹までたどり着くと、ここからはコースが二手に分かれる。ラングラーはより高みを目指して駆け上り、そこから最大で20度を超えるピッチング角の山肌を降って行く。

 

2本の細いわだちをトレースし、身の丈ほどもある草むらを突き進む。どこに何があるかもわからない初走行では、ヒルディセントコントロールのブレーキ制御が高い安心感を与えてくれた。大きなモーグルでフロントスウェイバーを解除すると足つきがさらに良くなり、かつ横揺れが減る。タッチモニターからは自車の姿勢が確認でき、走るほどにコツがつかめてくる。当初の緊張感は、いつの間にか高揚感へと変わっていた。道なき道を走るラングラーの逞しさに触れると、なにか自分までアクティブに変われそうな気がした。

 

ジープオールラインナップ試乗会、ラングラー ルビコン走行シーン

5ドアボディより550mmも全長が短いショートボディのラングラー ルビコン。取り回しの良さを利したクロスカントリー性能はシリーズ随一。ちなみに試乗したラングラー ルビコンはすでに限定台数の100台を売り切っている。

 

アドベンチャードライブに最適なショートボディ

 

2台目に試乗したのは、3ドア・ショートボディのルビコン。これまで日本仕様のショートボディは「スポーツ」のみ、しかも受注生産のマニアックなモデルだったが、つい先日100台限定で最強仕様のルビコンを加えた(※すでに限定の100台は販売終了)。

 

その最たる特徴は、いわずもがなの機動性。1895mmの全幅はそのままに、ホイールベースはアンリミテッドより550mm短く、車重はスポーツ比だが275kgも軽いのだから、同じ3.6リッターV6を搭載していても走りが明らかに違う。現行ラングラーの美点は何より乗りやすくなったことで、その分売れ筋が5ドアモデルとなるのは理解できるのだけれど、やはりショートボディの走りは捨てがたい。

 

ジープオールラインナップ試乗会、ラングラー アンリミテッド サハラの走行シーン

5ドアボディに2.0リッター直4ターボを搭載するラングラー アンリミテッド サハラ 2.0L。JC08モード燃費は11.5km/Lと、V6を積んだアンリミテッド サハラ 3.6Lの9.2km/Lより良好な燃費を計上している。

 

経済性に優れるターボエンジン搭載のサハラ

 

そんな妄想購入シミュレーションを、さらに悩ましくしてくれるのはアンリミテッド サハラ 2.0Lだ。2.0リッター直列4気筒ターボは最高出力(272ps)こそ僅かにV6を下回るが、ジープの魅力に直結する最大トルクは400Nmと53Nmもトルキーで、なおかつ3000rpmという低い領域で発揮される。そしてこのエンジン特性が、サハラのゆったりした乗り味とベストマッチなのだ。

 

先ほどショートボディの機動性に心を奪われたばかりなのに、今度は一番ラグジュアリーなレザーシートモデルに心が揺れる。それくらいジープの基本性能は高く、18インチのオールテレインタイヤ、スウェイバーなしのサハラでも、これくらいのステージは簡単にこなしてしまうのである。

 

ジープオールラインナップ試乗会、グランドチェロキー リミテッドの走行シーン

ジープブランドではラグジュアリー志向のグランドチェロキー リミテッドだが、悪路においては並みのSUVとは一線を画するパフォーマンスを見せる。

 

SUVモデルにも色濃く流れる“Jeep”の血脈

 

SUV勢はグランドチェロキーがリミテッド、チェロキーとレネゲードがトレイルホークに試乗できた。

 

コースは中腹から降る形となり、スキーでいえば「初級者コース」といったところか。とはいえそれは、もし自分がオーナーならば絶対に踏み込まないような獣道であり、どのモデルにもこれをものともしないボディのタフさと、電子制御4WDの駆動力があった。そしてこれには、ラングラーの血を強く感じた。

 

ジープオールラインナップ試乗会、チェロキー トレイルホークの走行シーン

チェロキーは2.4リッター直4のロンジチュードもあるが、今回試乗したトレイルホークは2.0リッター直4ターボ搭載モデル。最高出力272ps/最大トルク400Nmを発揮する。

 

本物のクロスカントリー性能がもたらす絶大な安心感

 

特にチェロキー トレイルホークの足つきの良さと、Lowモードにおける足取りの確かさは格別だ。セレクテレインのモードを全くいじらないまま、ぬかるんだ急勾配を走りきるその頼もしさには、SUVの本質を改めて確認することができた。

 

こうした本物のクロスカントリー性能は、実生活ではほぼ無用である。しかし本物の性能があるからこそラングラーはファッションの域まで昇華し、チェロキーやレネゲードはその安心感が大きな価値となっている。それを年に一度でも確認することができたら、オーナーはきっと自分の選んだ選択に誇りを持つだろう。だからFCAにはぜひ、積極的にこうした機会をユーザーに与えて欲しい。そう強く感じた試乗であった。

 

 

REPORT/山田弘樹(Kouki YAMADA)

PHOTO/市 健治(Kenji ICHI)

 

 

【車両本体価格(税込)】

ラングラー アンリミテッド ルビコン(3.6リッターV型6気筒):612万円

ラングラー  アンリミテッド サハラ 2.0L(2.0リッター直列4気筒ターボ):590万円

ラングラー ルビコン(3.6リッターV型6気筒):終売

グランドチェロキー リミテッド(3.6リッターV型6気筒):659万円

チェロキー トレイルホーク(2.0リッター直列6気筒ターボ):499万円

レネゲード トレイルホーク(1.3リッター直列4気筒):387万円

 

 

【問い合わせ】

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TEL 0120-712-812

 

 

【関連リンク】

・ジープ公式サイト

https://www.jeep-japan.com