ポルシェ、タイカンのカットモデルやフォーミュラEを展示。電動モビリティの特別展をベルリンで開催中
公開日 : 2020/07/23 14:55 最終更新日 : 2020/07/23 14:55
Porsche Taycan
ポルシェ タイカン
フォルクスワーゲン・グループによる展示の一環
数ヵ月前、最初のポルシェ タイカンがシュトゥットガルト・ツッフェンハウゼンでラインオフし、カスタマーの元にデリバリーされた。そして現在、ポルシェはベルリンで開催されているイベントに、ポルシェ初のフルEVスポーツやフォーミュラEを展示している。
2020年7月16日から11月1日まで、ベルリンのウンター・デン・リンデンで開催されている「DRIVE. Volkswagen Group Forum(ドライブ:フォルクスワーゲン・グループ・フォーラム)」内に、ポルシェは「Porsche – Pioneer of Electric Mobility(ポルシェ 、電動モビリティのパイオニア)」を展開。
フォルクスワーゲン・グループは2015年からベルリンでの展示を行っており、ポルシェも参加を続けている。開場は午前11時から午後6時まで、入場は無料だ。
電動モビリティに関する様々なトピックを展開
特徴的なブースのエントランスは、タイカンのリヤセクションにある「ライトバー」をモチーフにした赤いLEDライトで縁取らた。ブース内には、ポルシェ・ブランドにおける電気自動車の歴史、エネルギー回生などのテクノロジー、インフラや充電システムなどのトピックを紹介。サステナビリティ、ゼロインパクト・ファクトリー、フォーミュラEなども、展示内容に含まれている。
今回の展示を担当したポルシェ・ミュージアムのヘリテージ部門代表のアキム・ステスカルは、以下のようにコメントした。
「ポルシェ・ミュージアムは、単にコレクションを保存するだけの機関ではありません。過去の遺産や歴史の保護者であると考えています。そして過去を未来に残すことが私たちの使命です。ポルシェの遺産、製品、哲学に対する知識や経験を守り、将来に向けてさらに発展させる。ポルシェの伝統を持続的に企業戦略に組み込むことは、私たちの責任です」
タイカンのテクノロジーを理解できるカットモデル
来場者は、タイカン4S、2台のタイカン ターボ、耐久試験用テストカー、ニュルブルクリンク・ノルドシュライフェのレコードブレーカー、フォーミュラEなど、多くの展示車両を楽しむことができる。今回の目玉と言えるのが、タイカンのテクノロジーを紹介するカットモデルだろう。
フォーミュラE・レースシミュレーター、ポルシェの電動モビリティの歴史を紹介するタッチ表示モニター、タイカンのコクピット、充電ステーション、タイカンに搭載されている電動モーターなども公開されている。また、会場には来場者が電動バイクを漕ぐことで充電できる電動スロットカーのサーキットも併設。実際に発電を体験することで、電動モビリティへの理解を深められるようになっている。
メディアルーム「アクセラレーター(Accelerator:加速装置)」では、来場者は様々なテーマの映像作品を楽しめる。ここではタイカンの開発において重要な役割を果たしたポルシェのスペシャリストが登場。「デザイン」「サステナビリティ」「先進性」「パフォーマンス」などのテーマについて語っている。