ブガッティ ディーヴォがついに公道デビュー! 2年の開発期間を経てカスタマーの元へ

公開日 : 2020/08/07 06:30 最終更新日 : 2020/08/17 15:37


モルスハイムのアトリエからデリバリーされるブガッティ ディーヴォ

Bugatti Divo

ブガッティ ディーヴォ

 

 

限定40台の最初の1台がモルスハイムで完成

 

2018年8月にワールドプレミアされたブガッティ ディーヴォが、2年に及ぶ開発期間を終え、オーナーへのデリバリーをスタートした。高度なカスタマイズプログラムによって生まれたスペシャルモデル、ディーヴォはフランス・モルスハイムの“アトリエ”においてハンドメイドで製造。限定40台のみが、ベース価格500万ユーロで販売される。

 

モルスハイムのアトリエからデリバリーされるブガッティ ディーヴォ

2018年8月にワールドプレミアされたディーヴォは限定40台を製造。それぞれの車種がパーソナライゼーションプログラムに沿って、オーナーの好みに合わせた仕様でデリバリーされる。

 

ブガッティのステファン・ヴィンケルマン会長は、ディーヴォのデリバリーに喜びを隠さない。

 

「ディーヴォは、110年以上にわたるブガッティの歴史のなかで、ひとつの節目となるモデルです。最先端のハイパースポーツであるヴェイロンやシロンと並び、ブガッティの歴史にその名を刻むことになるでしょう。ブガッティの新時代の幕開けであり、現代に蘇ったコーチビルディングの象徴といえる存在です」

 

ディーヴォは、航空パイロットであり、ブガッティのワークスドライバーとしても活躍したアルベール・ディーヴォにちなんで名付けられた。アルベール・ディーヴォは6度のグランプリ制覇に加え、タルガ・フローリオでは2度の勝利を手にしている。

 

デリバリーがスタートした、ブガッティ ディーヴォ

かつて、オーナーの要望に合わせたモデルを製造するコーチビルディングによって、多くの名車を送り出してきたブガッティ。ヴィンケルマン会長は「ディーヴォは現代にコーチビルディングの伝統を蘇らせた存在」としている。

 

現代に蘇った「コーチビルディング」の伝統

 

英語で「コーチ(coach)」とは馬車や自動車を意味する。「コーチビルディング(coachbuilding)」はファッション分野におけるオートクチュール(オーダーメイドの高級服)に相当し、個人の好みに合わせてクルマをカスタマイズすることを指している。

 

1932年、ブガッティの創業者エットーレ・ブガッティの息子、ジャン・ブガッティは23歳の時に高級モデル「タイプ41 ロワイヤル(Type 41 Royale)」を開発。このクルマをオーダーしたのが、繊維王のアルマン・エズデールであったことから、現在では「ロワイヤル エズデール(Royale Esders)」と呼ばれている。そして、ジャン・ブガッティの代表作とも言えるのが、「タイプ57 SC アトランティーク(Type 57 SC Atlantic)」だろう。最高出力200馬力を誇るこの流麗なクーペは、4台のみが製造された。

 

ディーヴォは、黎明期のブガッティが手掛けてきたこれらコーチビルディングの伝統を、現代の技術とデザインによって蘇らせたと言える存在だ。

 

デリバリーがスタートした、ブガッティ ディーヴォ

シロンをベースとしたコーチビルディングモデルである、ディーヴォ。しかし、当時のコーチビルディングと異なり、ボディだけを変えるのではなく技術面でも様々な変更を加えている。

 

最高速380km/hで可能になったデザインの自由度

 

当時のコーチビルディングとディーヴォの最も大きな違いと言えるのが、その成り立ちにある。この時代はボディを製造するコーチビルディングメーカーはシャシーにボディを架装するのみで、技術的な変更を加えることはなかった。

 

それに対し、ディーヴォの開発ではデザイナーやエンジニアがベースモデルのシロンを大幅に変更。ブガッティのデュピティ・デザインディレクターを務めるフランク・ヘイルは以下のように説明する。

 

「トップスピードを380km/hに制限したことで、デザインや技術面において大きな自由が生まれることになりました。さらにダウンフォースを増大することが可能になりましたし、視覚的にも技術面でも独立したモデルになっています」