英国モーターサイクル復権の切り札は2ストローク!? 世界限定250台を発売予定
公開日 : 2020/09/24 14:55 最終更新日 : 2020/09/24 14:55
Langen Motorcycles Langen Two Stroke
ランジェン・モーターサイクルズ ランジェン 2ストローク
英国気鋭の2輪メーカーが2ストの新車を
英国の新興オートバイメーカー、Langen Motorcycles(ランジェン・モーターサイクルズ)は2ストロークエンジンを搭載した最新モデル「Langen Two Stroke(ランジェン 2ストローク)」を2020年のサロン・プリヴェでお披露目。世界限定250台の生産予定で、英国内での税抜き車体価格は2万8000ポンド(約373万円)から。
ランジェン・モーターサイクルズは、英国を再びオートバイ界のリーダーに返り咲かせることを目的に、2019年に誕生。英国の名門2輪ブランドCCMのチーフデザインエンジニアとして「GP250」や「スピットファイア」シリーズを手掛けてきたクリストファー・ラトクリフが創業者だ。ちなみにランジェンとは彼の愛称である。
250ccながら最高速度は225km/hオーバーを標榜
今回彼らがサロン・プリヴェに持ち込んだのは、“最新の”2ストロークエンジンモデル。搭載する250ccの90度Vツインエンジンは電子制御インジェクション、ECU制御オイルインジェクション、カーボンリードバルブ、可変排気バルブを採用する。
最高出力75hp/1万1700rpm、最大トルク45Nm/1万1700rpmを発生し、レッドゾーンの1万4500rpmまで吹け上がる。最高速度は140mph(約225km/h)超に達するという。
マラネッロのエンジニアが生んだVツイン
V型2気筒ユニットは、伊マラネッロに拠点を置く2輪メーカー「Vins Motors」が5年を費やし開発した。元フェラーリの研究開発部門にいたメンバーらによる“課外授業”プロジェクトにより産み落とされたものというから、エンジニア魂が込められた情熱の賜物といえそうだ。
カーボン製の燃料タンクなど、軽量素材を使用して車両重量は114kgを実現している。ちなみに1トンあたりのパワーウェイトレシオは660psとスーパーカー並み。
英国に100台、その他地域には150台をデリバリー
製造はメーターから溶接まですべてハンドメイド。アルミニウムのスペースフレームをベースに、オーリンズ製の正立フォーク(43mm)をフロントへ、ツインショックアブソーバーをリヤへ組み合わせる。
ブレーキはHEL製で、ディスク径は前が320mm(ダブル)、後ろが265mm。タイヤはクラシックパターンのダンロップ TT100GPラジアルの17インチサイズを装着する。
古きよき時代を思わせるカフェレーサー風の佇まいをまとったランジェン 2ストロークは、ひとまずは英国内向けに100台を限定生産する。生産開始は2021年夏を予定。2022年には、英国以外の公道を走行できる仕様をさらに150台生産するという。
【関連リンク】
・Langen Motorcycles公式ページ(英語)
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