ロールス・ロイス、新型ゴーストを日本で発表。脱・贅沢をポリシーとした新時代の高級車は3590万円から

公開日 : 2020/10/05 15:47 最終更新日 : 2020/10/05 15:47


新型ロールス・ロイス ゴーストのフロントイメージ

Rolls-Royce Ghost

ロールス・ロイス ゴースト

 

 

ロングホイールベース仕様も同時上陸

 

ロールス・ロイス・モーター・カーズは、2020年10月5日に新型「ゴースト」を日本で発表した。車両価格は「ゴースト」が3590万円〜、ロングホイールベースの「ゴースト エクステンデッド」が4200万円〜。国内市場へのデリバリーは2021年1月からスタートする。

 

フルモデルチェンジして2代目へ進化したゴーストがいよいよ日本へやってきた。現行ファントム(BMW以前の本家ロールス・ロイス時代から数えると8世代目)やカリナンに続き、オールアルミの最新スペースフレーム構造「アーキテクチャー・オブ・ラグジュアリー」を採用。現行モデルではその構成の多くをBMW 7シリーズのスチール製モノコックと共有していたが、次世代型は独自の骨格を与えられた。

 

新型ロールス・ロイス ゴースト エクステンデッドのフロントイメージ

2020年10月5日、日本で初公開された新型「ゴースト」。ロングホイールベースの「ゴースト エクステンデッド」(写真)も同時上陸した。

 

V12エンジン+4輪駆動+4輪操舵

 

心臓部に積むのは、ファントムやカリナンと共通の6.75リッターV型12気筒ツインターボエンジン(N74B68型)。563hp/850Nmを発生し、0-100km/h加速は4.6秒と、先代比で0.3秒タイムを縮めている。また、初の4輪操舵システムと4輪駆動を組み合わせ、ドライバーズカーに相応しい操縦性を重視した。

 

「魔法の絨毯」と称される、独特の乗り心地もさらに進化を遂げている。10年かけて開発したというサスペンションシステムは、「プラナー=平面」の名が与えられるとおり、路面スキャンなどを用いた緻密な制御により姿勢を常にフラットに保つ。

 

新型ロールス・ロイス ゴースト エクステンデッドのコクピットイメージ

最先端の空気清浄システムや、先進運転支援システム(ADAS)、業界最高水準のヘッドアップディスプレイなど、車内環境は一気に新時代スタンダードへシフトした。

 

車内の空気環境までハイスペックに

 

「ロールス・ロイス史上もっとも技術的に進歩したモデル」と謳うゴーストに投入した最新機構はダイナミクス面に留まらない。

 

「マイクロ環境浄化システム(Micro Environment Purification System)」は、キャビンの粒子やバクテリアのほとんどを2分以内に除去する空気ろ過機能。高感度の不純物センサーが空気中の汚染物質が許容レベルを超えたと判断すると、自動的に外気導入から内気巡回へとモードを切り替え車内の空気を清浄化する。

 

新型ロールス・ロイス ゴースト エクステンデッドのリヤシートイメージ

ロングホイールベース仕様「ゴースト エクステンデッド」のリヤスペースは、標準比で170mm広い。ヴィンテージ、ノンヴィンテージそれぞれの最適温度に合わせて冷却できるシャンパンクーラーも設計した。

 

静かに、控えめに乗員をもてなす技術

 

また、新型ゴーストは伝統にならってコーチドアを採用するが、リヤドアにパワーアシストを搭載しているのが新しい。乗員はドアハンドルを軽く引くだけで、重厚なリヤドアはスーッと滑らかに開いていく。各ドアには重力加速度センサーを採用しており、傾斜のある場所で停車していてもドアは常に同じ速さで開く。まるで熟練のドアマンに任せているかのように。

 

ロールス・ロイスといえば・・・の「静けさ」も進化した。そもそも音・振動の少ないV12エンジンだが、それを二重壁構造のバルクヘッドで厳重にキャビンから隔離。さらにルーフやラゲッジコンパートメント、フロアには100kgを超える吸音・遮音材を仕込んでいる。加えて、透明度の高いシート材を用いた合わせガラスはもちろん、タイヤには空洞共鳴音を低減するフォーム材を装着しているという。

 

新型ロールス・ロイス ゴーストのサイドビュー

新型のボディ寸法は、全長が5545mm、全幅2000mm、全高1570mm。ホイールベースは変わらず3295mm。照射距離600m以上のLED/レーザーヘッドライトや、野性動物や歩行者も検知する昼夜ビジョンアシストも搭載する。

 

鏡のように平滑なボディパネル

 

新型ゴーストが掲げるコンセプトは「ポスト オピュレンス(脱贅沢)」だ。同社のデザイナー、ヘンリー・クロークは「ゴーストのお客様は、ゴテゴテとした飾りや派手なギミックを嫌い、厳しい審美眼にかなう高品質で考え抜かれたデザインを好みます」と説明している。

 

新型ゴーストの実車を目の前にすると、その徹底したミニマリズムに圧倒される。エクステリアのプレスラインもインテリアのステッチも直線的で、飾り気がない。

 

だからこそ、「素材の良さ」がモノを言う。Aピラーからルーフ、そしてリヤフェンダーにいたるまでが1枚の鋼板で成型されているサイドパネルは、まるで凪いだ湖面のようでもあり、鏡のようでもある。熟練工が手掛けた美しい“地肌”なくしては、この平滑具合は実現しない。

 

新型ロールス・ロイス ゴーストのダッシュボードイメージ

オープンポア仕上げのウッドがモダンな雰囲気。助手席前方には、850超の星を埋め込んだ加飾パネルを装着することもできる。イグニッションオンで星がまたたき、オフにすると漆黒の闇に変化する。

 

純度の高さが光る素材と仕立て

 

キャビンも、ムードこそ現代的だが、つくりや素材はいかにもロールス・ロイス的である。ドアポケットの内側まで張り込まれたレザーにはシワひとつ、傷ひとつ見つからない。触れてみれば、指先が蕩けるようにしなやかで、頬ずりしたくなるような心地よさ。

 

オープンポア(導管を塞がない仕上げ)のウッドパネルや、スイッチやルーバーなどのブライトウェア(光沢部品)も、一貫してため息のでるような質感を徹底している。

 

新型ロールス・ロイス ゴーストのパンテオングリルイメージ

派手やかな装飾を排する一方で、パンテオングリルにダウンライト照明を仕込んだり、ダッシュボードへ“星空”を嵌め込む加飾パネルを用意するなど、LEDを活用したシンプルなライト演出を採り入れている。

 

日本の美的価値観と調和する新型ゴースト

 

控えめで小型なロールス・ロイスを求めていた顧客層に、万雷の拍手をもって迎えられた初代ゴースト。そして、2代目ゴーストは、さらに引き算の美学を押し進めて登場した。

 

新型ロールス・ロイス ゴーストのリヤビュー

シンプルでピュアでハイテクな新型ゴーストは、「脱 贅沢」時代を体現する、次世代の高級車の姿を提案する。

 

ロールス・ロイス・モーター・カーズ アジア太平洋のリージョナル ディレクター、ポール・ハリスは次のように語っている。

 

「ゴーストは、美しく、ミニマルでありながらも極めて手間のかかった製品。職人技、そしてシンプルさを大切にする日本の美的な価値観とも調和すると考えています」

 

 

【SPECIFICATIONS】

ロールス・ロイス ゴースト

ボディサイズ:全長5545 全幅2000 全高1570mm

ホイールベース:3295mm

車両重量:2540kg

エンジン:V型12気筒DOHC48バルブツインターボ

総排気量:6748cc

最高出力:420kW(571ps)/5000rpm

最大トルク:850Nm/1600-4250rpm

トランスミッション:8速AT

駆動方式:AWD

サスペンション形式:前ダブルウィッシュボーン/エアスプリング 後5リンク/エアスプリング

 

ロールス・ロイス ゴースト エクステンデッド

ボディサイズ:全長5715 全幅2000 全高1570mm

ホイールベース:3465mm

車両重量:2580kg

エンジン:V型12気筒DOHC48バルブツインターボ

総排気量:6748cc

最高出力:420kW(571ps)/5000rpm

最大トルク:850Nm/1600-4250rpm

トランスミッション:8速AT

駆動方式:AWD

サスペンション形式:前ダブルウィッシュボーン/エアスプリング 後5リンク/エアスプリング

 

 

【車両本体価格(税込)】

ゴースト:3590万円

ゴースト エクステンデッド:4200万円

 

 

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