メルセデス・ベンツ、EQCの本格オフローダー仕様を発表。EV界のGクラスとなるか

公開日 : 2020/10/20 06:30 最終更新日 : 2020/10/20 06:30


メルセデス・ベンツ EQC 4×4 スクエアードのフロントイメージ

Mercedes-Benz EQC 4×4 2

メルセデス・ベンツ EQC 4×4 スクエアード

 

 

悪路走破性を追求した電気自動車

 

メルセデス・ベンツはフルEV「EQC」のオフローダー仕様、「EQC 4×4 2(フォーバイフォー スクエアード)」を欧州で発表した。Gクラスを凌ぐアプローチ/ディパーチャーアングルを確保し、本格的な悪路走破性を与えたワンオフモデルだ。

 

メルセデス・ベンツは2015年に、“究極のオフローダー”として「G500/G550 4×4 スクエアード」を発売している。“よじ登る”ほどの高さに据えられた運転席に、ひとつのホイールにつき2本備えたスプリング/ダンパー、カーボン製のオーバーフェンダーに邦貨で3510万円というプライスタグ。いわば「オフロード界のスーパーカー」と呼べる代物だった。

 

メルセデス・ベンツ EQC 4×4 スクエアードの正面イメージ

メルセデス・ベンツはピュアEV「EQC」をベースにした本格オフローダーのスタディモデルとして、「EQC 4×4 スクエアード」を発表した。

 

ポータルアクスルの採用で地上高をアップ

 

今回発表したのは、100%電気で走るSUV「EQC」の4マティックをベースにしたスクエアード仕様だ。車軸位置を上方へオフセットするポータル(門型)アクスルを採用し、最低地上高をベース比の約2倍となる293mmへ。Gクラスに比べても58mm余裕のあるクリアランスを確保した。

 

アプローチアングルは31.8度、ディパーチャーアングルが33度と、こちらのスペックもGクラスのそれ(28度)を上回る。ブレークオーバーアングルは、ノーマルのEQCの11.6度に対し、24.2度としている。さらに、渡河性能も通常の250mmより150mm深い400mmを実現したという。

 

メルセデス・ベンツ EQC 4×4 スクエアードのオフロード走行イメージ

ポータルアクスルの採用によりグラウンドクリアランスをたっぷり確保。最新の4WDシステムと組み合わせ、高い悪路走破性をeモビリティで実現した。

 

EVなればこその「音の活用法」

 

全高はベース車両比で200mmアップしており、オーバーフェンダーの採用により幅方向は100mmワイド化。285/50R20タイヤとの組み合わせにより、迫力のあるスタンスを演出している。

 

また、EQC 4×4 スクエアードにはユニークなサウンドシステムを搭載する。アクセルペダル位置や車速、エネルギーの回生度合いなどをドライバーへサウンドとして伝えるもので、ドライバーへの情報伝達を視覚だけでなく音を通じても行なう。

 

さらに、量産仕様のEQCは歩行者などに自車の存在を伝える車両接近通報装置(AVAS)の設置が義務づけられているが、スクエアードはこのAVASをさらに進化させている。ヘッドランプのハウジング部分を外部スピーカーとして活用することで、「ランプスピーカー」としての機能ももたせたという。

 

メルセデス・ベンツ EQC 4×4 スクエアードのボディサイドイメージ

「2乗(スクエアード)」は、メルセデス・ベンツが“究極の”4×4モデルに冠する特別な名前。過去にG500/550 4×4 スクエアードが発売されたのに加え、「E 400 オールテレイン 4×4 スクエアード」もスタディモデルが登場している。

 

冒険の世界へと飛び出すeモビリティ

 

メルセデス・ベンツ カーズで開発統括を行なうマーカス・シェーファーは次のように語っている。

 

「EQC 4×4 スクエアードが皆様に証明するのは、サステナブルなモビリティがどれほど楽しいものなのかということ。MBUXやOTAを搭載したハイテクなEVは、皆様を山にも連れ出します。実際に自然の中を駆け回るこのスタディモデルにより、我々のeモビリティに対する情熱を示すとともに、この領域でも私たちがリーダーシップを取っていくことを約束いたします」

 

メルセデス・ベンツ EQC 4×4 スクエアードのオフロード走行イメージ

迫力満点のEQCのオフローダー仕様はいかにもタフで魅力的だが、量産されるか否かは現段階で不明。

 

EQC 4×4 スクエアードの量産化についてはまだ言及がないものの、メルセデス・ベンツはスタティモデルを通して“エクストリーム界におけるEV”という可能性を示唆して見せた。