キャデラック自慢のアシが「4.0」に進化! 減衰力を自在に可変するマグネライドは第4世代へ

公開日 : 2020/10/21 09:55 最終更新日 : 2020/10/21 09:55


キャデラックのマグネライド 4.0イメージ

CT4-VとCT5-V、エスカレードに搭載

 

キャデラックは磁力を用いた減衰力可変ダンパーシステム「マグネライド」を第4世代の「4.0」に進化させ、CT4-V、CT5-V、CT5 スポーツ、そしてエスカレードに搭載すると発表した。従来システムに比べて、レスポンス速度を45%向上しているという。

 

マグネライドは「マグネティックライド」の略。ピストン内部に電磁コイルを備え、コイルに通電することで目に見えない粉体(微細な鉄球)を入れたオイルの磁性体を制御する仕組みだ。磁性体を整列させればオイルの流れは遮られ、粘性は高まる(=減衰力が高くなる)。

 

キャデラックのマグネライド 4.0イメージ

「マグネライド 4.0」は、センサーの処理速度を向上したり、慣性測定装置を搭載したり、ダンパー内の摩擦係数を減らすなどして、全体的なフィーリングや応答性を一段と進化させた。

 

セヴィル STS以来、20年間進化を続けたマグネライド

 

システムにはホイールハブに備えた加速度計を用い、1000分の1秒単位で路面状況を読み取っては減衰力を連続的に可変させる。オリフィスやポートの開閉でオイル流量を機械的に調整するよりも応答性に優れ、動きもスムーズという利点がある。

 

キャデラックはこのマグネライドシステムを、2002年のセヴィル STSに初搭載している。以来、20年の時をかけて第4世代までアップデートを続けてきた。

 

キャデラックのマグネライドイメージ

マグネライドの概念図。ショックアブソーバーのピストン内、黄色でハイライトした部分が磁性流体の経路。

 

測定センサーや制御装置を最新にアップデート

 

最新の「4.0」には、まったく新しいホイールハブ加速度計を採用し、路面状況の処理を従来比で4倍高速化。より自然でスムーズな減衰を実現している。さらに、ボディの動きをより正確に測る慣性測定装置により、激しいブレーキングやハードコーナリングなど、厳しい状況下での緻密な測算を可能とした。

 

オイルの温度管理も改善。磁束(磁気の束)を制御する装置も搭載し、伸び・縮み両方向共により正確で一貫したボディコントロールを実現している。また、ダンパー内の摩擦も低減。全体的にスムーズな減衰を実現するとともに、走行モード毎の違いがはっきりとチューニングできるようになった。

 

キャデラック エスカレードの2021年モデルイメージ

キャデラックはCT4-V、CT5-V、CT5 スポーツ、そしてエスカレード(写真)の2021年モデルにマグネライド 4.0を搭載する。

 

北米で販売するCT4-V、及びCT5-Vの2021年モデルには「マグネライド 4.0」を全車に搭載。エスカレードの「スポーツ」グレードと「プラチナム」にも標準装着する。日本市場への導入については現時点では明らかにされていない。