ジープのプラグインハイブリッド「レネゲード 4xe」日本上陸! 電気だけで約50km走れる小型SUV
公開日 : 2020/10/22 06:30 最終更新日 : 2020/10/22 06:30
Jeep Renegade 4xe
ジープ レネゲード 4xe
1.3リッター直3+モーターを搭載したPHV
FCAジャパンは、2020年10月21日にジープのPHVモデル「Renegade 4xe(レネゲード フォー バイ イー)」を日本で発表した。国内へ輸入するジープとしては初のプラグインハイブリッド車であり、販売は2020年11月28日よりスタートする。装備違いの2グレードを設定し、車両本体価格は498万円〜503万円。

FCAは2020年10月21日、「ジープ レネゲード 4xe」の日本向け発表会をオンラインで実施した。同社のポンタス・ヘグストロム社長は、コロナ禍で業界全体が厳しい状況にある中、2020年6月にはFCAジャパンが輸入車市場シェアで初めて10%を獲得したことを明らかにした。
レネゲード 4xeは、1.3リッター直列4気筒“マルチエア”ガソリンターボエンジンに2基のモーターと11.4kWhリチウムイオンバッテリーを組み合わせたプラグインハイブリッドシステムを積み、6速オートマチックトランスミッションを介して4輪を駆動。ガソリンエンジンで前輪を、電気モーターでリヤを駆動するアクティブ4WD機構を採用する。家庭用の200V充電器や公共の充電設備を利用可能で、フル充電状態であれば電気だけで最長48kmの走行ができる。なお、モーター走行での最高速度は130km/hである。
従来の小型バッテリーはラゲッジに、11.4kWh・400Vのリチウムイオンバッテリーパックはリヤシート下の安全な位置にそれぞれ配置されており、従来モデルと変わらない室内空間を確保している。
ジープファミリーの一員らしい悪路走破性
ジープファミリーの一員として、レネゲード 4xeも本格的なオフロード走行にも対応する。2基の電気モーターのうち、1基はフロントアクスルに配置。2基目のモーターはリヤアクスルに搭載し、ブレーキと一体型ディファレンシャル(eアクスル)に統合。60hpの出力、250Nmのトルクを供給する。
スイッチひとつで操作可能なオフロードモードは、「4WDロック」「4WD Low」「ヒルティセントコントロール」に加え、「AUTO」「SNOW」「MUD & SAND」「ROCK」など状況に応じてAWD制御を切り替えられる。また、レネゲード 4xeにはスロットルレスポンスとステアリングレスポンスをよりシャープに設定する「スポーツ」モードも追加している。

レネゲード 4xeは、従来の小型バッテリーをラゲッジコンパートメントへ、11.4kWh・400Vのリチウムイオンバッテリーパックはリヤシート下にそれぞれ配置。従来型と変わらない室内スペースを確保している。
リミテッドとトレイルホークの2機種展開
レネゲード 4xeは「リミテッド」と「トレイルホーク」の2グレードをラインナップする。エンジンのチューニングを変更することで、前者のシステム最高出力が191ps、後者のそれは239psとなっている。装備もより充実した「トレイルホーク」が実質上位機種といえる。
走行モードは、エンジンとモーターを最も効率よく使い分ける「ハイブリッド」、モーターを最大限活用する「エレクトリック」、エンジンを積極利用しバッテリーの消費を抑える「E-セーブ」の3種類を設定している。

電気だけで最長48kmの走行ができるプラグインハイブリッドとして登場した「ジープ レネゲード 4xe」。同車導入に際し、FCAジャパンはオーナーロイヤリティ向上プログラム「Jeep Wave」をスタート。新車購入後3年間のフリーメインテナンスやオーナー優遇サービス、特典などが提供される。
コンパクトSUVのレネゲードは、日本のジープブランド全体の販売台数の中で、約30%を占める重要なモデル。取り回し性に優れ、モダンで使いやすい現代的ツールとしてとくに若年層からの支持を集めている。より環境志向の強いモデルをファミリーに加えることで、時代性に敏感なカスタマーの関心を一層引き寄せることができるか。
【車両本体価格(税込)】
ジープ レネゲード 4xe リミテッド:498万円
ジープ レネゲード 4xe トレイルホーク:503万円
【問い合わせ】
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・ジープ 公式サイト