宇宙機器レベルのセンサーを活用! 僅か「1g」の軽量化を追求するジャガー ランドローバーの挑戦

公開日 : 2020/10/28 09:55 最終更新日 : 2020/10/28 09:55

ジャガー ランドローバーの次世代軽量材開発プロジェクトイメージ

革新的な軽量材を見つける2年のプロジェクト

 

クルマの軽量化は、今後一層重要度を増していくテーマのひとつ。1gでも軽い車体を作ることは、燃費の改善、走りの質の向上へ繋がっていく。そのため、各メーカーでは、あらゆる可能性を探りながらクルマの軽量化技術開発を進めている。

 

ジャガー ランドローバーは、次世代の軽量化技術開発に向けて2年間のプロジェクトをスタート。最適な素材を見つけ出し、設計や加工、生産に向けての研究を積極的に推進していく。まずは航空宇宙産業のテクノロジーも視野に入れ、世界中のあらゆる地形、あらゆる土地で、過酷な環境に耐えうる素材を探し出す。

 

ジャガー ランドローバーの次世代軽量材開発プロジェクトイメージ

ジャガー ランドローバーは次世代モデルに用いる、軽量で耐久性に優れた画期的素材を見つけるべく、2年間のプロジェクトをスタートした。

 

40万kmに及ぶ過酷なテストを敢行

 

宇宙産業での厳格な設計要件を満たしたセンサーに、新しい金属や複合材を組み合わせてテストを実施。世界で最も厳しい環境下における性能を試すべく、北アメリカの大地を舞台に40万kmを超える実地テストを行うという。

 

センサーは車体下部やホイール、ボンネットなど、最も外部からの影響を受けやすい部位に設置。複合材や金属の腐食具合、砂や塩分、表面温度や湿度といったコンディションを常時計測し、英国のジャガー ランドローバー開発本部と情報を共有する。

 

ジャガー ランドローバーの次世代軽量材開発プロジェクトイメージ

複合材や金属など、種々の素材を宇宙産業で使うレベルの先進的なセンサーと組み合わせ、車両のノーズやホイールに装着。40万kmを超える過酷な環境化で走行テストを実施する。

 

次世代印刷技術も積極活用

 

研究にはGesamtverband der Aluminiumindustrie(ドイツアルミニウム産業連盟、GDA)も関係しており、アルミニウム材のさらなる軽量化や耐久性向上の可能性についても知見を深めていくという。

 

ジャガー ランドローバーのアルミニウムリサイクルイメージ

ジャガー ランドローバーは自動車のアルミニウム材をリサイクルする「リアリティ アルミニウム プロジェクト」も推進している。

 

ジャガー ランドローバーは現在、アルミニウム材に“第2の人生”を与えるリサイクルプロジェクトや、将来的に自動車の電装部品の重量を60%まで軽減するプリンテッドエレクトロニクス(印刷技術を用いて電子回路やデバイスを形成する技術)の開発も進めている。