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池沢早人師、21世紀の狼「アルピーヌ A110S」を駆る!【第1回:ファーストコンタクト編】

公開日 : 2020/10/31 17:55 最終更新日 : 2021/08/08 17:59

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池沢先生とアルピーヌ A110S

Alpine A110S × Satoshi IKEZAWA

アルピーヌ A110S × 池沢早人師

 

 

21世紀に蘇るピュア・ライトウェイトスポーツ

 

1975年、週刊少年ジャンプでの掲載が始まった『サーキットの狼』。その影響は大きく「スーパーカーブーム」という社会現象を巻き起こし、日本人のクルマに対する意識を大きく向上させた。

 

作中にはフェラーリ、ランボルギーニ、ポルシェなど世界中の名車たちが登場し、手に汗握るストーリーを展開していくが、何と言っても主人公の“風吹裕矢”が小排気量かつパワーで劣るロータス ヨーロッパを駆って、軽量さと抜群のコーナリング性能でライバルを蹴散らしていく様が痛快で世のスーパーカー小僧たちを魅了していった。

 

そして21世紀の今、『サーキットの狼』の作者である池沢早人師が「これぞロータス ヨーロッパのスピリッツを継承したモデルか!?」と期待を寄せるのが、近代ライトウェイトスポーツ「アルピーヌA110S」である。果たしてアルピーヌ A110Sは、池沢早人師が期待するように「21世紀の狼」たりえるのか? 今回のファーストコンタクトを皮切りに、ライバル対決などを通じてアルピーヌ A110Sを、池沢早人師が徹底的に検証していく。

 

池沢先生とアルピーヌ A110S

『サーキットの狼』序盤の主役車であるロータス ヨーロッパは、池沢先生が実際に所有し運転の楽しさを教えてくれたクルマ。その軽さとハンドリングを現代に蘇らせたら・・・それはアルピーヌ A110Sだと注目してきた。

 

池沢早人師「元祖A110に興味はなかったが、新型A110Sには興味津々!」

 

2019年の東京モーターショーで遭遇したアルピーヌ A110はとてもコンパクトに見え、ボディラインの美しさは絶妙だったことを覚えている。プレスの強いキャラクターラインを巧みに活かし、シャープでありながらも温かさを感じさせるフォルムにはフランスならではのデザイン性が秘められ、デザイン単体としても見事な完成を誇っていた。

 

新型A110Sのルーツになる元祖モデルは今から半世紀以上も前に世に放たれた伝説のクルマなのだが、ボクは最近まで先代A110に興味を持つことは無く、『サーキットの狼』を連載している頃は自動車雑誌のグラビアで見る程度で、「ラリーで強かったクルマ」くらいの知識しかなかった。だから世界中のスーパーカーを登場させた作中にアルピーヌ A110は登場していない。

 

でも、今はA110という名車が復活し「現代のライトウェイトモデル」として持て囃されているのであれば試乗しない訳にいかない。ボクのスーパーカー遍歴のルーツは周知の通りロータス ヨーロッパであり、その軽量さを武器に大排気量のフェラーリやランボルギーニと戦った『サーキットの狼』を生み出す思い出の一台である。現代のライトウェイトスポーツとして名を馳せるアルピーヌA110Sのお手並みをしっかりと拝見してみたい。

 

池沢先生とアルピーヌ A110S

数多くのスポーツカーを乗り継ぎ、自身の作中にも世界中のスポーツカーを登場させてきたが、元祖A110には興味が湧かなかったという池沢先生。しかし、蘇ったA110のスタイリングはシンプルかつ個性的だと高評価をくだす。

 

池沢早人師「第一印象は楽しそうなクルマ」

 

編集部からバトンを受けたアルピーヌ A110Sは、最近のスポーツカーとしては異例のシンプルスタイルが際立ち、演出重視のリヤウイングや大きなエアインテークを与えることなく素材の良さで勝負しているのは好感が持てる。ボクは色々なクルマに乗り継いできたがアルピーヌ A110Sのスタイルは群を抜いて個性的に見えた。

 

今やレジェンドとなった元祖A110を知らないボクは素直な気持ちで近代A110Sに対峙することができたのだが、第一印象は「楽しそうなクルマ」だった。最近はシボレー カマロやフォード サンダーバード、フィアット500、最新ではニッサン フェアレディZなど“復刻スタイル”が大きなトレンドになっているようだが、このA110Sも例外ではない。丸型4灯のフロントデザインやベルリネット然としたフォルムは元祖モデルのイメージを受け継いではいるが、そこに古臭さは一切感じさせず「近代レトロモダン」と呼びたい洗練されたイメージが漂う。

 

もちろん内装も同様だ。ホールド性の良いサベルト製のモノコックバケットシートをメインに、造形にこだわったセンターアームレストやオレンジのアクセントを配したブラックのインテリアなど、躍動感にあふれたディテールを採用している。諸元表で比較すると元祖モデルよりもボディサイズはかなり大型化されているものの、近代スポーツカーとしてはコンパクトな部類だ。

 

アルピーヌ A110Sの走行シーン

アルピーヌ A110Sとのファーストコンタクトは上々。しかしスポーツカーの本懐は走りにある。次回は初めてロータス ヨーロッパを連れ出した思い出のワインディングロードで、アルピーヌ A110Sのパフォーマンスに迫る。

 

池沢早人師「1110㎏という異例の軽さに期待は高まるばかり」

 

また、もっとも注目しているポイントは車重の軽さ。車両重量が1110㎏というスペックは軽快な走りに大きく貢献するに違いない。開発者を慮れば本当なら1000㎏(1トン)を切りたかったのだろうが、安全基準が厳しい近代の自動車においてA110Sが実現した数値は凄いことだと思う。そしてベーシックなA110よりも40psもパワーアップされた4気筒DOHC+ターボエンジンの最高出力は292psとなり、より剛性を増したというサスペンションとの組み合わせは期待を持たせるには十分過ぎる。

 

巷で囁かれている「現代に蘇ったロータス ヨーロッパ」の評価は本当なのだろうか? ボクのDNAに流れるロータス ヨーロッパの血が、その真意を明白にせよ!と求めている。次回はアルピーヌA110Sを実際に連れ出し、近代ライトウェイトスポーツの実力を診断してみたい。昔、ロータス ヨーロッパを買って初めて走った時に衝撃の感動を受けた!あのワインディング・・・今度はアルピーヌ A110Sで同じコースを走ってジャッジする!

 

 

TEXT/並木政孝(Masataka NAMIKI)

PHOTO/森山良雄(Yoshio MORIYAMA)

 

 

【SPECIFACATIONS】

アルピーヌ A110S

ボディサイズ:全長4205 全幅1800 全高1250mm

ホイールベース:2420mm

車両重量:1110kg(※グリ トネール マットのみ1120kg)

エンジン:直列4気筒DOHC16バルブ+ターボ

総排気量:1798cc

最高出力:215kW(292ps)/6420rpm

最大トルク:320Nm/2000-6420rpm

トランスミッション:7速DCT

駆動方式:RWD

サスペンション形式:前後ダブルウィッシュボーン

ブレーキ:前後ベンチレーテッドディスク

ディスク径:前後320mm

タイヤサイズ:前215/40R18 後245/40R18

最高速度:260km/h

0-100km/h加速:4.4秒

車両本体価格(税込):899万円~

 

 

【問い合わせ】

アルピーヌ コール

TEL 0800-1238-110

 

 

【関連リンク】

・アルピーヌ・ジャポン公式サイト

https://www.alpinecars.jp