西暦3000年のランボルギーニ「テルツォ ミッレニオ」(2017)【ランボルギーニ ヒストリー】

公開日 : 2020/11/01 17:55 最終更新日 : 2022/06/29 15:50

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ランボルギーニ テルツォ ミッレニオのフロントスタイル

Lamborghini Terzo Millennio

ランボルギーニ テルツォ ミッレニオ

 

 

ランボルギーニの未来を映すフルEVコンセプト

 

ランボルギーニは2014年にPHEVのコンセプトカー、アステリオンを発表したが、さらに2017年11月にはフルEVのスーパースポーツカー、テルツォ ミッレニオを発表している。その開発はアメリカのMIT(マサチューセッツ工科大学)と共同で行われた。

 

ランボルギーニ テルツォ ミッレニオの走行イメージ

ランボルギーニの遥か未来を見据えて開発されたテルツォ ミッレニオ。4基のモーターを用いて4輪を駆動するフルEVコンセプトカーとして発表された。

 

4輪を4基のモーターで駆動し電力はスーパーキャパシタが供給

 

テルツォ ミッレニオ、つまり西暦3000年を見据えたコンセプトカーというだけに、もはやこれまで自動車の動力源としてメインの役割を果たしてきた内燃機関はこのモデルには存在せず、4基のエレクトリックモーターで4輪を駆動。4輪を各々にコントロールできるというメリットを活かし、トラクションやハンドリングのコントロールをより積極的に行うことが可能になるという。

 

モーターの出力等のスペックは発表されていないが、パワーストレージにはスーパーキャパシタが使用されるなど、概要については一部発表されているものもある。ボディの傷などを自己修復するナノチューブカーボンファイバーボディパネルや、サーキットでのフルラップ走行をも可能にする自立運転システムなどはその代表的な例。

 

ランボルギーニ テルツォ ミッレニオの正面

通常、ランボルギーニはコンセプトカーと言えどある程度のスペックを公開してきたが、テルツォ ミッレニオに関してはほとんど情報を明かしていない。謎に包まれたミステリアスなモデルとして後世に伝えられるだろう。

 

詳細なスペックは未公開に終わったテルツォ ミッレニオ

 

そのスタイリングからは、未来のランボルギーニ車、すなわち内燃機関が必要なくなった時代のランボルギーニ車のデザインがどのようになるのかを垣間見ることもできる。テルツォ ミッレニオのエアロダイナミクスはもちろんきわめて優秀なものというが、そこで使用されているテクニックはやはり未公開。それがオンロードカーの世界で実用化されるまでには、まだ相当な時間が必要なようだ。

 

2013年に創立50周年という記念すべき節目を迎えたランボルギーニ。その歴史の中には不遇な時代もあったことは事実だが、現在のランボルギーニは間違いなく、アウディ・グループの中で最も安定し、そして過去にはなかったレベルでの成長期を迎えている。その象徴ともいえるテルツォ ミッレニオ。それもまた歴史に残るコンセプトカーの一台だ。

 

 

解説/山崎元裕(Motohiro YAMAZAKI)