アストンマーティン・レーシングがダブルタイトルを獲得! 1959年以来、最も成功したシーズンを締めくくる

公開日 : 2020/11/17 09:55 最終更新日 : 2020/11/17 09:55


WEC GTE proクラスでダブルタイトルを獲得したアストンマーティン ヴァンテージ GTE

Aston Martin Vantage GTE

アストンマーティン ヴァンテージ GTE

 

 

最終戦バーレーンを終えてダブルタイトルが確定

 

2019-2020年シーズンのFIA世界耐久選手権(WEC)最終戦「バーレーン8時間レース」決勝が、1114日に開催され、すでにマニュファクチャラーズ選手権を決めているアストンマーティンは、ニッキー・ティーム(デンマーク)とマルコ・ソーレンセン(デンマーク)が5位に入賞。この結果、ティームとソーレンセンがドライバーズ選手権王座も獲得している。

 

アストンマーティン ヴァンテージ GTEは、9月に開催されたル・マン24時間レースにおいてGTE ProGTE Amクラスの両方で優勝し、最終戦を残した段階でマニュファクチャラーズ選手権王座を確定。今回のレースでは、ティームとソーレンセン2016年以来2度目となるGTE Proクラスのドライバーズ選手権チャンピオンに輝いている。

 

最終戦でドライバーズ選手権タイトルを手にしたティームは以下のように喜びを語った。

 

「信じられない気持ちです。私たちはチャンピオンシップでタイトルを獲得するために、ハードワークを続けてきました。永遠に続くのではないかと思うくらい長い道のりでした。そしてこの数か月間は、マルコとともにすべてをレースに捧げてきまし た」

 

「ヴァンテージ GTEはシーズンを通して完璧な戦闘力を示してくれました。そして今、タイトルを獲得できたことを、本当に誇りに思っています。アストンマーティンとともに2度の世界チャンピオンを獲得することができたことは一生の思い出となります。チーム、アストンマー ティン、WEC、そしてすべてのファンの皆様に感謝します。これ以上、言葉では語り尽くせません」

 

ドライバーズタイトルを獲得したニッキー・ティームとマルコ・ソーレンセン

デンマーク出身のティームとソーレンセンは、新型コロナウイルスの影響により大きくスケジュールが変更された2019-2020年シーズンのWECで3勝を獲得。彼らにとって2度目となるタイトルを手にした。

 

厳しく長いシーズンで3勝を獲得したティームとソーレンセン

 

2020年はアストンマーティン・レーシングにとって、1959年以来もっとも成功したレースシーズンとなった。主要レースでライバルのポルシェとフェラーリのワークスチームを退け、ル・マンではダブル・クラス優勝を達成。マニュファクチャラーズ選手権とドライバーズ選手権、ふたつの世界タイトルを初めて獲得している。

 

最終戦のバーレーン8時間レース、ティームとソーレンセンのデンマーク人コンビは5位でフィニッシュ。合計172ポイントを獲得して、チームメイトのマキシム・マルタン(ベルギー)に12ポイントの差をつけてタイトルを獲得した。

 

年間ランキング2位となったマルタンは、アレックス・リン(英国)とコンビを組んで、今年のル・マン24時間レースで優勝。バーレーン8時間ではリンの代理を務めたリチャード・ウエストブルック(英国)とコンビを組み、4位でレースを終えている。

 

WEC GTE proクラスでダブルタイトルを獲得したアストンマーティン ヴァンテージ GTE

WEC GTE proクラスでダブルタイトルを獲得したアストンマーティン ヴァンテージ GTE。変則的なスケジュールになった今シーズンを、安定した強さでリードし栄冠を勝ち取った。

 

投入2シーズン目で圧倒的な強さを見せたヴァンテージ GTE

 

新型ヴァンテージ GTEは、WEC参戦わずか2年目のシーズンで最高の結果を残すことになった。今シーズンは、新型コロナウイルス(COVID-19)感染拡大の影響で、モータースポーツ史上もっとも厳しく長いシーズンをチームは戦い抜いたことになる。

 

その中で、ヴァンテージ GTE8回のクラス優勝を達成。そのうちの4回はGTE Proクラスでの勝利となり、ティームとソーレンセンは富士6時間耐久レース(第2戦)、バーレーン8時間(第4戦)、米国で開催されたローン・スター・ル・マン(第5戦)を制している。

 

さらに、スパ・フランコルシャン6時間レース(第6戦)では2位、ル・マン24時間レース(第7戦)では3位表彰台を獲得。上海4時間レース(第3戦)では一時はトップを走行していながら不運なアクシデントによって5位に終わった。シーズン後半はチームメイトのマルタンが猛追をみせたが逃げ切って年間タイトルを決めている。

 

WEC GTE proクラスでダブルタイトルを獲得したアストンマーティン ヴァンテージ GTE

2019年に投入されたヴァンテージ GTEは、WECにおいて8度のクラス優勝を達成。GTE Proでは4勝を挙げ、フェラーリやポルシェを凌ぎ、ダブルタイトルを手にしている。

 

最高の結果を残したヴァンテージ GTEを絶賛

 

ティームのチームメイトとして、長く厳しいシーズンをタイトルで締めくくったソーレンセンは次のように振り返った。

 

「今シーズンは、サーキットの中でも 外でも非常に厳しいシーズンとなりました。素晴らしいマシンを提供してくれたチームの全スタッフのおかげで、世界タイトルを獲得することができました」

 

「ヴァンテージ GTEは、年間を通して高い戦闘力を維持し常にトップグループで戦うことができました。ドライバーはレースを全力で走ることしかできません。素晴らしいマシンを手に入れることは、すべてのドライバーの夢だと言えるでしょう。素晴らしいマシンがあれば、レースで勝利してチャンピオンを獲得できることを私たちは証明したのです」

 

アストンマーティン・レーシングのデイビッド・キング社長も、次のようにふたりのドライバーを称えている。

 

「長年にわたって、アストンマーティン ヴァンテージ GTEは素晴らしいポテンシャルを示してきました。2018年に投入されたモデルは世界選手権で優勝するために開発され、9月に開催されたル・マンでそれを見事に証明してみせました。しかし参戦わずか2年目にしてこれほど多くの栄冠を勝ち取れたのは極めて特別なことです。このようなことは、モータースポーツ の世界では稀にしか起こりません。この快挙はまさに賞賛に値するものと言えるでしょう」

 

「私たちは、アストンマーティン・ブランドとして、今シーズンにアストンマーティン・レーシングが達成したことを非常に誇りに思っています。素晴らしい仕事をしてくれたニッキーとマルコをはじめとするドライバー、そしてチームに感謝します。また、一緒に戦ってきたライバルの面々、選手権を運営したFIAWECのスタッフにも感謝の意を表します」