「Porsche Unseen」第2弾、ポルシェが極秘開発していたデザインコンセプトを公開 【後編】

公開日 : 2020/11/23 11:55 最終更新日 : 2020/11/23 11:55

2016年に製作された「ポルシェ ル・マン リビング レジェンド」

15台の非公開ビジョンから7台をピックアップ

 

ポルシェは「Porsche Unseen」と題して、これまで存在を明らかにされることなく保管されていた2005年から2019年までのデザインスタディを一気に初公開した。

 

併せて、15台の非公開モデルをまとめた書籍『Porsche Unseen』を刊行。この豪華書籍は328ページというボリュームに、詳細なディテール写真とヤン・カール・ベーデッカーの解説を楽しむことができる。さらに、ポルシェミュージアムでは2021年に「Porsche Unseen」をテーマにした企画展も予定されている。

 

前編に続き、今回は後編として15台の非公開デザインコンセプトから7台を紹介しよう。

 

2016年に製作された「ポルシェ ビジョン ツーリスモ」

当初リヤ駆動の4ドアモデルとして開発された「ポルシェ ビジョン ツーリスモ」。フルEVパワートレインが搭載され、タイカンとして市販化された。

 

Porsche Vision Turismo

ポルシェ ビジョン ツーリスモ

 

2016年に製作された「ポルシェ ビジョン ツーリスモ(原寸大ハードモデル)」は、当初4ドア&リヤエンジン・スーパースポーツの実験研究として試作された。スタイル・ポルシェのチーフデザイナーを務めるミヒャエル・マウアーは、「しかし私たちは、このアイデアはフルEVパワートレインで実現できると気づきました」と振り返る。そう、このシルバーに美しいサルーンはタイカンとして現実化したのである。

 

2013年に製作された「ポルシェ904 リビング レジェンド」

2013年の「ポルシェ904 リビング レジェンド(原寸大ハードモデル)」は、コンパクトでピュアな軽量スポーツカーのスタディモデルとして開発された。そのネーミングが示すとおり、1963年にデビューしたポルシェ904を彷彿とさせる。

 

Porsche 904 Living Legend

ポルシェ904 リビング レジェンド

 

2013年の「ポルシェ904 リビング レジェンド(原寸大ハードモデル)」は、コンパクトでピュアな軽量スポーツカーのスタディモデルとして開発された。そのネーミングが示すとおり、1963年にデビューしたポルシェ904を彷彿とさせる。

 

ボディの下には、フォルクスワーゲンの超省燃費車「XL」のカーボンファイバー製モノコックシャーシを流用。その重量はわずか900kgで、心臓部にはドカウティ製バイク用エンジンの搭載を想定していたという。

 

2016年に製作された「ポルシェ ビジョン 916」

スタイル・ポルシェのインターンによって製作された「ポルシェ ビジョン 916」。914をベースに916をイメージしたフルEVスポーツだ。

 

Porsche Vision 916

ポルシェ ビジョン 916

 

2016年の「ポルシェ ビジョン 916(原寸大クレイモデル)」は、デザイン部門のインターンによって製作された。1970年代初頭にプロトタイプとして開発された「ポルシェ916」によく似たプロポーションを持つ。

 

しかし、916がボクサー6をミッドに搭載していたのに対して、このコンパクトなスポーツカーは4輪ハブモーターを搭載するフルEV。ポルシェ ビジョン 916はまた、フェルディナンド・ポルシェが設計し、1900年に登場した世界初の電動4輪駆動車「ローナーポルシェ(Lohner-Porsche)」へもオマージュを捧げている。

 

2014年に製作された「ポルシェ ボクスター ベルグスパイダー」

第3世代ボクスターをベースに、かつての超軽量ヒルクライム専用レーシングカーを蘇らせたのが「ボクスター ベルグスパイダー」だ。

 

Porsche Boxster Bergspyder

ポルシェ ボクスター ベルグスパイダー

 

2014年に製作された「ポルシェ ボクスター ベルグスパイダー(モバイル・プロトタイプ)」は、ポルシェが1968年にヒルクライムレース用に開発した「909 ベルクスパイダー」をイメージする1台だ。909 ベルクスパイダーの重量はわずか384kg、ポルシェがモータースポーツで使用した最軽量のレーシングカーだった。

 

マイケル・マウアーとデザインチームは、伝説のヒルクライムレーシングカーに敬意を表すべく、ボクスター&ケイマンのタイプ981をベースに製作している。

 

2012年に製作された「ポルシェ 911 ビジョン サファリ」

「 911 ビジョン サファリ」は、1970年代のサファリ・ラリーで活躍したマルティニ・カラーの911 SC サファリへのオマージュとして製作された。

 

Porsche 911 Vision Safari

ポルシェ911 ビジョン サファリ

 

「ポルシェ911 ビジョン サファリ(モバイル・プロトタイプ)」は、2012年に製作。マウアーは「ポルシェほど、スポーツカーとオフロードというテーマがしっくりくる自動車ブランドは他にないと考えています」と指摘する。

 

タイプ991をベースに車高を上げ、マッシブなオーバーフェンダーやアニマルガードを思わせる強固なバンパーを装着。コクピットもラリー仕様が採用されており、1970年代にサファリ・ラリーで活躍した伝説の「911 SC サファリ」へのオマージュに溢れている1台だ。

 

2016年に製作された「ポルシェ ル・マン リビング レジェンド」

1953年のル・マン24時間レースに参戦した「550 レーシングクーペ」は、ボクスターをベースに製作。当時のレーシングカーを思わせる、こだわり抜いたディテールがその特徴となる。

 

Porsche Le Mans Living Legend

ポルシェ ル・マン リビング レジェンド

 

2016年にポルシェ ボクスターをベースに製作された「ル・マン リビング レジェンド(原寸大ハードモデル)」は、1953年にル・マン24時間レースに参戦した「550 レーシングクーペ」へのオマージュに溢れている。

 

バタフライドアに加えて、リヤエンジンフードは後方に展開するように変更されており、燃料はフロントの中央ノズルから供給。また、過激にチューンされたボクサー8エンジンがリヤミッドに搭載された。

 

2013年に製作された「ポルシェ マカン ビジョン サファリ」

ミドルサイズSUVのマカンが、オフロードやラリーコースを走行するならば・・・という仮想を具現化したのが「マカン ビジョン サファリ」。3ドア化、樹脂製オーバーフェンダーなど、ラリーレイド用車両のような趣を持つ。

 

Porsche Macan Vision Safari

ポルシェ マカン ビジョン サファリ

 

2013年に製作された「ポルシェ マカン ビジョン サファリ(原寸大ハードモデル)」は、マカンのオフロードにおける多機能性や存在感をアピールしたモデル。ヴァイザッハのデザインチームは、オフロードに適したモデルとして3ドア化。迫力満点の樹脂製オーバーフェンダーも装着している。

 

 

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