フェラーリ、規制の枷から解き放たれたサーキット専用モデル「488 GT モディフィケイタ」をリリース! 【動画】

公開日 : 2020/11/26 10:47 最終更新日 : 2020/11/26 10:47


フェラーリ 488 GT モディフィケイタのエクステリア

Ferrari 488 GT Modificata

フェラーリ 488 GT モディフィケイタ

 

 

耐久レースで活躍したレーシングマシン直系

 

フェラーリは、新型「488 GT Modificata」を発表した。レース仕様の「488 GT3」や「488 GTE」向けに開発した技術とテクノロジーが投入された限定モデルであり、技術的制約やレースのレギュレーションをクリアしていることから、サーキットにおいてそのポテンシャルを最大限に発揮することができる。

 

488 GT Modificata は「フェラーリ・クラブ・コンペティツィオーニ GT」などのイベント向けに開発されたサーキット走行専用のモデルとなる。

 

フェラーリ 488 GT モディフィケイタのV8ツインターボ

モータースポーツ用車両の性能調整「BOP」やレース規定から解き放たれたことで、3.9V8ツインターボは最高出力700cvを手にしている。

 

BOPから解き放たれ最高出力700cvを達成

 

そのモデル名に含まれる「Modificata(モディフィケイタ)」はフェラーリの専門用語であり、性能を進化させるべく設計されたことを意味する。488 GT Modificataにおいて、488 GT3と488 GTEが備え持つ卓越したレベルの性能がさらに引き上げられることになった。

 

今回、レースとは関係のないサーキット専用車両となったことで、488 GT3と488 GTEに採用されている最も効果的で革新的なソリューションを組み合わせることが可能になった。さらに、パワートレイン関連を中心とした技術はFIAのバランス・オブ・パフォーマンス(BOP:性能調整)によって制限されていない。

 

これを受けて、3.9リッターV型8気筒ツインターボエンジンは高度な開発が行われ、レース用エンジンに採用されている素材も積極的に採用された。革新的なコンポーネントや高い性能を引き出すエンジンマッピングを導入したことで、最高出力は約700cvを実現。その上で、フェラーリが誇る信頼性は損なわれていない。

 

エンジンの出力と最大トルクが増大したことで、ギヤレシオの異なるギヤボックスとカーボンファイバー製クラッチも新たに採用されている。

 

フェラーリ 488 GT モディフィケイタのV8ツインターボ

ニュルブルクリンク・ノルトシュライフェで集中的に鍛えられた488 GT Modificataは、異なる規定で開発された488 GT3や488 GTEの長所が組み合わせられている。

 

488 GT3や488 GTEの長所を組み合わせたモデル

 

つまり、488 GT Modificata は、FIA 世界耐久選手権(WEC)に参戦する488 GTE、そして世界中のGTレースで活躍する488 GT3の完全なる融合体と言える存在と言える。

 

488 GTEと488 GT3の2モデルは、フェラーリのレーシングカーとして史上最も大きな成功を収めてきた。例えば488 GT3は、350回以上の勝利、630回以上の表彰台獲得。WECにおけるドライバーズ/チーム/マニュファクチャラーズ選手権のタイトル獲得といったリザルトを残してきた。また、488 GTEもル・マン24時間レースや、プチ・ル・マンで優勝を手にしている。

 

これらのレーシングカーの技術をベースに、488 GT Modificata は、ニュルブルクリンク・ノルトシュライフェで集中的な開発作業を進めた結果、莫大なダウンフォースを発生するエアロダイナミクス性能を獲得。さらにダウンフォースの中心が前方にシフトしたことで、全体の空気抵抗を大きくすることなく、フロントでより大きなダウンフォースを発生させることが可能になった。この結果効率が高まり、リヤウイングの角度変化に対する反応がよりシャープになったという。

 

アルミニウム製ルーフとアップライトを除いてボディは488 GTEと同様、ボディ全体にカーボンファイバーが用いられている。これは、速度が230km/hの時点で1000kgを超えるダウンフォースを発生させることに貢献している。

 

488 GT Modificata の車両ダイナミクスを開発するにあたり、フェラーリのエンジニアは488 GTEのサスペンションを流用。ブレーキ・システムは、ブレンボとのパートナーシップの下で開発された。WEC参戦車両に採用されている低残留トルクのキャリパーと、488 GT3 Evo 2020のABSシステムを専用のセッティングを施して搭載。これらがもたらす相乗効果により、驚異的なハンドリング性能に加えて、フェード現象を抑えたパワフルで安定性の高いブレーキングを実現している。

 

フェラーリ 488 GT モディフィケイタのインテリア

サーキット走行時における様々なデータを収集することができるボッシュ製テレメトリシステムを含む、「V-Box」を標準装備する。

 

ボッシュ製テレメトリーシステムを標準搭載

 

488 GT Modificataは「V-Box」収集システムを標準搭載。これはボッシュのテレメトリーデータ収集システムと組み合わされた拡張可能なシステムで、データをUSBメモリーに直接ダウンロードすることができる。高精細度のリヤビューカメラ、セカンドシート、タイヤの温度と空気圧を測定する「TPMS」システムなども標準で装備される。

 

他のすべてのフェラーリ・モデルと同様、488 GT Modificataにもエクステリアとインテリアにさまざまなカスタムオプションが用意されている。完全な限定生産となるため、GTレースにフェラーリで参戦したドライバー、またはクラブ・コンペティツィオーニGTに参加したドライバーに供給される予定だ。

 

フェラーリ 488 GT モディフィケイタのエクステリア

488 GT Modificataは、フェラーリのレーシングカーやサーキット専用モデルを、サーキットで楽しむことができるイベント「クラブ・コンペティツィオーニGT」への参加が可能となっている。

 

クラブ・コンペティツィオーニGTへの参加も可能に

 

前述のように488 GT Modificataは、フェラーリのサーキット活動の中でも主な位置を占めつつあるクラブ・コンペティツィオーニGTへの参加が認められる予定となっている。

 

クラブ・コンペティツィオーニGTの目的は、F40 コンペティツィオーネから最新の488 GT3や488 GTEまで、フェラーリのツーリングカーレース参戦車両をサーキットで復活させることにある。

 

2021年は、車両のハンドリングと動力性能を引き出すことができる「バージニア・インターナショナル・レースウェイ」「モンツァ」「ワトキンズ・グレン」「鈴鹿」「ニュルブルクリンク」の各サーキットでの5戦と、「フィナーリ・モンディアーリ」に参加することができる。