BMWの次世代電動SUV「iX」が最後の寒冷地テストへ! 開発フェーズはいよいよ佳境に

公開日 : 2020/12/12 06:30 最終更新日 : 2020/12/12 06:30


BWM iXの寒冷地テストイメージ。フロント

BWM iX

BMW iX

 

 

「最先端」を満載した次世代SUV

 

BMWは2021年にフル電動のSUV「iX」を市場へ投入する。600km超の航続距離を実現する次世代5シーターEVは、第5世代へ進化した最新の「eDrive」テクノロジーを搭載。BMWならではの運動性能の高さに加え、5G通信を活用した先進運転支援機能などを盛り込む意欲作だ。

 

2021年後半に生産ラインが始動する予定のiXは、開発フェーズがいよいよ佳境に入っている。量産前の最後の冬を迎えた北極圏では、最後の寒冷地テストを実施中であるという。

 

BWM iXの寒冷地テストイメージ

プロトタイプでは「Vision iNEXT」と呼称されていた次世代EVは、正式車名「iX」として2020年11月に世界初披露された。現在、プロトタイプによる最後の寒冷地テストが北極圏で行われている。

 

ヨーロッパ最北端の地へ

 

電気自動車という性質上、氷点下の領域でも高圧バッテリーの性能や温度管理システム、充電機器を想定通りに機能させることは重要な要件となる。また、iXには先進のアクティブ4WDシステムをはじめとした電子制御デバイスも多数導入しているため、いかに過酷な環境下でも期待通りのパフォーマンスを発揮できるよう徹底的に耐久テストを繰り返してきた。

 

今回のプロトタイプ車両のテストエリアは、ヨーロッパ最北端まで及ぶ。フィンランドのラップランド地方に広がる乾燥地帯から、ノルウェー北部マーゲロイ島にあるノールカップ岬まで、あらゆる路面コンディションや天候のもと、各部機能の信頼性や耐久性をテスト。氷結して鏡のようになった低ミュー路でも、サスペンションやドライブシステムの働きを細かく評価していく。

 

BWM iXの寒冷地テストイメージ。正面

BWM iXは2つのモーターとパワーエレクトロニクス、充電システム、そして高圧バッテリーを搭載し、最高出力は500ps超え、0-100km/h加速は5秒以下を標榜する。

 

ストレスフルな環境下で鍛えぬく理由

 

もちろん暖房などの空調システムや内装材の品質、可動部品の耐久性、電装品の作動クオリティについても、BMWという看板にふさわしいレベルに到達していなければならない。

 

たとえ厳しい冬の間でも、灼熱の夏にも、毎日の使用に耐え、長いライフサイクルをまっとうできる品質を確実に担保するべく、iXはストレフルな環境で日夜テストに供されてきた。次世代の技術的フラッグシップとして導入されるクルマなればこそ、なおさら厳しいテストが必要とされたという。iXのテストで得られた知見は、今後のEVモデルの開発にも大いに生かされるはずだ。

 

BWM iXの寒冷地テストイメージ。リヤ

BWM iXは100kWh強という大容量のバッテリーを採用。最大200kWの急速充電に対応しており、10分で120km分のチャージが可能という。

 

iXの生産はディンゴルフィング工場で行われ、2021年末より市場への導入をスタートする。

 

 

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