イスパノ・スイザが100年ぶりのレースへ! 550馬力の電動オフローダーで競技に本格参入

公開日 : 2020/12/22 06:30 最終更新日 : 2020/12/22 06:30


イスパノ・スイザのエクストリームE参戦マシンとクリスティーヌ・ジャンパオリ・ゾンカ

話題のEVオフロードレースへ参戦

 

イスパノ・スイザがモーターレーシングの世界へ帰ってくる。しかも、EVオフローダーという最新の兵器を携えて。

 

かつてのスペインの名門が参戦を明らかにしたのは、2021年3月に開幕を予定している、新しい電動オフロード選手権「Extreme E(エクストリーム E)」だ。エナジードリンクブランド“XITE ENERGY”とパートナーシップを組み、ドライバーには28歳のオリバー・ベネット(英国)と、27歳のイタリア出身クリスティーヌ・ジャンパオリ・ゾンカ(イタリア)という気鋭の二人を据える。

 

イスパノ・スイザのエクストリームE参戦発表はスペインのペララーダ城で行われた。

イスパノ・スイザのエクストリームE参戦発表はスペイン北東部、フランス国境近くに建つペララーダ城で行われた。

 

気鋭の20代ドライバーを起用

 

イスパノ・スイザのセルジオ・マルティネスCEOは次のように語っている。

 

「いま、電動モビリティと持続可能性を無視して前に進むことは出来ません。世界が変わっていることを理解し、手遅れになる前にCO2排出量削減に挑戦し戦わなければならないのです。今日、我々イスパノ・スイザはエクストリーム E選手権に参戦するチームを皆様にご披露いたします。この才能あふれるチームと共に、2021年、5つのフィールドで開催される全競技に我々は出場します」

 

27歳のイタリア出身クリスティーヌ・ジャンパオリ・ゾンカ

レースの趣旨に「電動」と「環境」と「均等」を掲げるエクストリームEは、女性ドライバーの起用も条件となる。イスパノ・スイザチームに加わったのは、27歳のイタリア出身ラリースト、クリスティーヌ・ジャンパオリ・ゾンカ。

 

レースフィールドは北極からアマゾンまで

 

エクストリーム Eは100%電動のマシンのみで戦われるまったく新しいオフロード選手権。充電の際も、環境に配慮して水素燃料で発電する設備を利用するという。ロジスティクス面でも持続可能性にこだわり、チームの移動にはCO2排出量削減を徹底するべく貨客船セント ヘレナ号を活用。さらに、選手権には科学分野の研究者が帯同し、各地の気候変動などについての調査も行なう。

 

2021年シーズンに挑むチームを待ち受けるのは、砂漠、塩湖、北極、アマゾン、氷河という5つの難関。3月にサウジアラビアのアル ウラー、5月にセネガルのラック ローズ、8月がグリーンランドのカンゲルルススアーク、10月はブラジルのパラー、そして12月に最終戦がアルゼンチンのパタゴニアで開催される。

 

イスパノ・スイザのエクストリームE参戦マシン。正面イメージ

イスパノ・スイザのエクストリームE参戦マシン。550hpを誇るEVオフローダーは、北極やアマゾンといった極限の地でその実力を証明する。

 

また、「電動」「環境」「均等」を3本柱に据えるエクストリーム Eは、各チームのドライバーに男性と女性が最低1名加えることをルールとしている。

 

奇しくも2021年は、仏ブローニュで行われたジュルジュ・ボアロカップをアンドレ・デュブネがH6クーペで制した記念すべき節目からちょうど100年。2019年のジュネーブショーで最新のGT「カルメン」を携え復活の狼煙をあげたイスパノ・スイザは、いよいよ暖機を終えて本格始動をしようとしている。