ジープ グランドチェロキーがフルモデルチェンジ! 高級路線を加速し初の3列シート仕様も追加
公開日 : 2021/01/13 14:55 最終更新日 : 2021/01/13 14:55
Jeep Grand Cherokee
ジープ グランドチェロキー
3列シートやPHV仕様も登場
FCA(フィアット クライスラー オートモービルズ)は2020年1月7日、フルモデルチェンジしたジープ グランドチェロキーをワールドプレミアした。11年ぶりに生まれ変わった5代目は、欧州プレミアムSUV勢に匹敵するラグジュアリーなムードを与えられた。
まずは2021年第2四半期に北米で“グラチェロ初”の3列シート仕様の「グランドチェロキー L」から販売をスタート、2021年後半には2列シート仕様、及びプラグインハイブリッド仕様の「4xe」も追加投入する。
ホイールベースは3m超
初代の誕生からおよそ30年の間に世界で約700万台を販売してきた元祖プレミアムSUV、グランドチェロキー。その最新型が登場した。ジープ伝統の頼もしい4駆性能を一段と進化させるとともに、先進のデジタル性能や安全運転支援機能、アメニティ類を満載するのはもちろん、欧州プレミアム勢に匹敵する高級感あふれる内外装質感を獲得。全方位から商品力を磨き上げた。
最初に導入する6〜7人乗りの3列シート仕様「L」のホイールベースは3091mmと、フルサイズSUVの代表格といえるキャデラック エスカレード(3071mm)よりも長い。3列目シートのスペースも広大で、膝前はもちろん頭上に947mmもの余裕が与えられている。荷室容量は3列シート格納時で1328リットル、2列目及び3列目シート格納時で2395リットルまで拡大する。
先進のデジタルメーターを採用
オープンポア仕上げのウッドパネルやレザーをふんだんに使った上質感あふれるインテリアは、グランドチェロキーがジープブランドのフラッグシップであることを声高に主張。泥臭さとは一線を画す、ラグジュアリーSUV然とした仕上げを細部まで徹底している。
最新のデジタル環境も整備し、10.1インチのセンターディスプレイや、フレームレスデザインの10.25インチメーターディスプレイを設置した。メーター内にはクルーズコントロールやナイトビジョン、標識認識機能など、20以上の多彩なメニューを表示することができる。
明るく開放的なキャビンづくり
明るく快適なキャビンづくりも新型グランドチェロキーの特徴。2列目シートは最大18度まで角度調整が可能で、スライドも簡単にできるため3列目への乗降もしやすい。さらに、リヤドアの開口角も広めに設計、自動で格納・拡張するサイドステップも用意するなど、スムーズな乗り降りのために細やかな工夫がなされている。
より開放的な居住性を実現するべく、ピラー角やウインドウ形状を徹底的に作り込むことで視界の広さを一層広げているのも特徴。機能性を重視するジープらしく、キャビンには充分すぎるほどの収納スペースやカップホルダーを各部に設置しており、USBポートの数も12個と余裕たっぷり。
V6もしくはV8ガソリンエンジンの2本柱
新型グランドチェロキーのベーシックな動力源は、290hp/348Nmの3.6リッターV型6気筒ガソリンエンジン。1800〜6400rpmでトルクの約90%を発生するパワフルなユニットにより、最大2812kgの牽引能力を確保する。
さらなるパワーを求める顧客には357hp/528Nmの5.7リッターV型8気筒ガソリンエンジンを用意。こちらの牽引能力は3265kgに及ぶ。いずれのエンジンにも、効率性と耐久性に優れた“トルクフライト”8速ATを組み合わせる。
もちろんすべてのモデルが全輪駆動だが、新型グランドチェロキーは必要に応じて駆動トルク配分先を2輪・4輪に自動的に切り替えることで燃費向上も図っているという。
エアサスは車高を最高60mmアップ可能
4WDシステムは、トルク可変分配式の「クアドラトラック 1」をベースに、副変速機装備の「クアドラトラック 2」、eLSDをリヤに備えた「クアドラドライブ 2」の3タイプを用意。オート、スポーツ、ロック、スノー、マッド/サンドと5つの走行モードを選択できる「セレクテレイン」システムも搭載している。サスペンションは前後独立懸架で、車高を自在に調整できる「クアドラリフトエアサスペンション」も設定した。
クアドラリフトサスペンション装着車のアプローチアングルは23.6度、ブレークオーバーアングルは22.6度。通常時の地上クリアランスは212mmで、オフロードモードでは最高60mmアップして609mmまでの渡河に対応する。また、駐車時には46mm下降させ、乗降性を高める。
肝煎りのデトロイト新工場で生産
先進安全運転支援機能(ADAS)もACCや標識認識機能、ブラインドスポットモニター、レーンキープアシストなど主要なものは標準装備。後席乗員を見守るリヤシートモニタリングカメラや、デジタルルームミラー、カラーヘッドアップディスプレイなども完備している。
新型ジープ グランドチェロキーは、FCAが16億ドル(約1657億円)を投じて元エンジン工場を大改修した新しい組み立て拠点、デトロイトのマック工場で生産される。生産は2021年第1四半期にスタート予定。日本への導入時期については現段階では未定。
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