ボルボ、地元スウェーデン・イェーテボリ市で地球の未来を占う社会実験をスタート

公開日 : 2021/01/14 14:55 最終更新日 : 2021/01/14 14:55

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ボルボ、地元イェーテボリと進める都市計画

スカンジナビア最大の都市に新時代の都市が生まれる

 

近年、地球環境に配慮した活動にも積極的に取り組むボルボ。他に先駆けて切り替えが進む電動化への流れもそんな取り組みの一つだが、ユーザーの生活に密着する分野においてもさまざまな活動を行っている。今回発表された「2030年までにスウェーデンのイェーテボリ市と協力して新しい都市ゾーンの創設を目指す」という取り組みは、ボルボの懐の深さを実感させてくれる格好のサンプルといえるだろう。

 

具体的には、ボルボの地元のイェーテボリ市が推進する「イェーテボリ・グリーン・シティ・ゾーン」という計画において、“地球環境に優しい交通手段とインフラを整えることで、排出ガスを排出しない未来の街づくりを目指す”という取り組みをボルボがサポート。電動化や共有モビリティ、自動運転、コネクティビティ、安全性の分野を高める技術やサービスを提供することで、クライメートニュートラルな都市づくりを支援する。

 

ボルボ、地元イェーテボリと進める都市計画

全自動運転に対しても積極的な開発を続けるボルボ。すでに「ロボタクシー」のテスト運用も進めている。

 

ロボタクシー1台で、民間所有のクルマ8台の排気ガス削減が可能

 

この計画では、実際の都市空間をテストの場として使用することを想定しており、ゾーン内のクルマは電気のみのモードで動作。制限速度内に留まることを保証するジオイネーブルソリューションやサービス、クルマのアクティブセーフティ機能に接続しその情報を道路利用者間で共有といった、交通インフラの最新技術も検証される。

 

中でも注目されるのが、実証基盤の一環として、ボルボ所有のモビリティプロバイダーMが運営するロボタクシーをゾーン内で稼働させる試み。このモビリティプロバイダーMのロボタクシーは、2020年には独自のAI技術を通じてイェーテボリの混雑を減らして排気ガスの排出量を減らすことを証明しており、Mから配車される1台につき市内の民間所有車8台に取って代わることができるという。

 

その他にも、電動モビリティハブや電気自動車用の使いやすい充電ネットワーク、自動運転タクシーなど、脱炭素社会の実現を見据えた技術と機能が検証される予定だ。

 

ボルボ・カーズのCEOであるホーカン・サムエルソン氏は、次のようにコメントを述べている。

 

「基本的には、街中での自動車の台数を制限するプロジェクトを開始することになります。このことは我が社の目的に合致するものです。既に、効率性と利用率を向上させるために独自のAI技術を開発した、シェアードモビリティサービスMへの投資で証明されている通りです。私たちは未来の都市の創造に関与し、住みやすい都市を維持したいと考えています。今回の取り組みは、そのための機会を与えてくれると同時に、自分たちの地元に対して責任を持つことができます」

 

ボルボ電動モデルの説明

2020年にはボルボ初のBEV(バッテリー式電気自動車)となるXC40Rechargeの生産を開始。ボルボは2025年までにCO2排出量の40%削減を公言している。

 

二酸化炭素排出量削減の試みをさらに強化

 

なお、ボルボは2040年までにクライメートニュートラルな企業になることを目標に、二酸化炭素排出量を継続的に削減する試みを行っているが、その動きを加速するため2025年までに達成すべき目標を新たに設定している。

 

具体的な目標としては、自動車1台あたりのCO2排出量を40%削減すること、全世界での販売台数の50%を完全電気自動車、残りはハイブリッド車にすること、製造や物流を含む同社の事業全体で発生する二酸化炭素排出量を25%削減することなどを挙げている。

 

グリーン・シティ・ゾーンの取り組みは、2021年春から開始し順次拡大していく予定だ。

 

 

【関連リンク】

・ボルボ・カー・ジャパン 公式サイト

https://www.volvocars.com/jp