ルノー 5がEVになって蘇る! 伝説のホットハッチ、サンク ターボの再来はあるか

公開日 : 2021/01/23 09:55 最終更新日 : 2021/01/23 09:55

ルノー 5 プロトタイプのフロント

Renault 5 Prototype

ルノー 5 プロトタイプ

 

 

Cセグメントの栄光を取り返す

 

ルノーは2021年1月14日に、今後の5ヵ年を見通すビジネス戦略プラン「RENAULUTION(ルノーリューション)」を発表した。その記者会見の中で、とりわけ話題を呼んでいるのがプロトタイプモデル「ルノー 5」のお披露目だ。

 

RENAULUTIONプラン発表会見の中で、ルカ・デメオCEOは近年のルノーがCセグメントハッチバック(メガーヌやフォルクスワーゲン ゴルフ、メルセデス・ベンツ Aクラスなどが属する領域)のセールスで伸び悩んでいたことに言及。今後はCセグメント、及びその上のミドルクラス、Dセグメントを強化する、と宣言した。

 

ルノー 5 プロトタイプのフロントおよびリヤ

ルノー サンクがEVになって帰ってくる。グループ ルノーが2025年までのビジョンを発表した記者会見内でお披露目された「ルノー 5 プロトタイプ」は、今後のルノーにとっての「第一歩」(ルカ・デメオCEO)となるという。

 

100%電気で走るルノー サンク

 

デメオCEOが今後のルノーの“第一歩”として、会見の最後に披露したのがコンパクトクロスオーバーハッチバックの「ルノー 5 プロトタイプ」である。ルノー 5 プロトタイプは100%電気で走るピュアEVであり、「cute, pin-sized, city car(愛らしく、こぢんまりしたシティカー)」であるという。

 

直線的で潔いほどにシンプルなデザイン、極力無駄を省いたクリーンな佇まい、しっかりと地面に根を生やした安定感のあるスタンス。ルノー 5 プロトタイプは、まったく新しいEVでありながら、ひと目でかつての「サンク(=フランス語で“5”)」を思い出させる。

 

ルノー 5 プロトタイプのサイドビュー

かつてのサンクを彷彿させるプロポーションを採用する「ルノー 5 プロトタイプ」。フロントのドアハンドルをフラッシュサーフェイス化、リヤのハンドルはCピラーに溶け込ませるデザインとしている。

 

R5のモチーフを現代的に再解釈

 

ルノー自身も「プロトタイプのデザインは、我々のヘリテージであるカルトモデル、R5をベースにしている」と主張。プロトタイプの細部を観察してみると、モチーフに範を取りながら最新モデルにとって必需品の数々を、巧みに往年のサンクのイメージの中に織り込んでいるのも分かる。

 

バンパーへ組み込まれたフォグランプ部分には、デイタイムランニングライトが鎮座。フラッシュサーフェイス化したフロントと、Cピラーに溶け込むようにブラックアウトしたリヤの“隠れたドアハンドル”を採用するうえ、ボンネット上のエアインテークは充電ポートリッドを兼ねたデザインとしている。リヤのエアロフラップはテールライトと融合し、ミニマルなデザイン言語の中にEVにとっての生命線である空力性能の向上をうまく組み込んでいる。

 

ルノー 5 プロトタイプのボンネット

「ルノー 5 プロトタイプ」のボンネット上に見えるエアインテーク部分は、充電ポート用リッド。コクピットには透過式のスクリーンが据え付けられている。

 

多くの人の手に届くフレンチハッチに

 

また、マーブル調パターンを使ったスカートやエプロン部分、ファブリック製のルーフにも、フレンチハッチらしい遊び心が宿る。キャビンの写真は非公開だが、フロントウインドウ越しにヘッドアップディスプレイ兼メータークラスターと思われる透明なスクリーンが設置されているのが分かる。

 

過給機を必要としないEVではあるものの、いまや“ターボ”はスポーツ仕様を象徴する単語となった感がある。事実、ポルシェはEVのタイカンにターボの名称を使用している。となれば、やはりスポーツカー部門のアルピーヌを有するルノーだけに、“アルピーヌ ターボ”や、高出力版の“サンク ターボ”の登場も期待してしまう。

 

ルノー 5 プロトタイプのリヤビュー

「ルノー 5 プロトタイプ」は、2025年に向けて新しい戦略を積極的に展開していくグループ ルノーにとっての重要なマイルストーンとなる。

 

ルノー 5量産化までの具体的なロードマップはまだ提示されていないものの、デメオCEOは「多くのお客様に届きやすい価格を実現する」ことを会見内で明言している。