3年連続で営業成績を更新したブガッティ。ヴィンケルマン社長が語る「2020年」と「2021年」

公開日 : 2021/01/26 14:55 最終更新日 : 2021/01/26 14:55


アメリカへデリバリーされた3台のブガッティ ディーヴォ

3年連続で営業成績を更新

 

ブガッティは2020年、営業成績を3年連続で更新。世界的に流れが滞りがちだった1年に、堅調に“追い越し車線”を走り続けてこられた理由は何か? そして2021年はさらなる加速を見せるのか? ブガッティのステファン・ヴィンケルマン社長が振り返りと展望を語る。

 

「間違いなく2020年はすべての人にとって最も異例な1年となりました。コロナウイルスのパンデミックは多くの停滞を引き起こし、我々の日常は大きな混乱に襲われました。従業員、そしてブガッティを愛してくださる方々とともに、このような課題を克服し、困難な時期を乗り越えてこられたことを嬉しく思っています」

 

仏モルスハイムのアトリエを出発するブガッティ ディーヴォ

仏モルスハイムのアトリエを出発するブガッティ ディーヴォ。生産される40台は、すべて顧客の細かな好みにあわせて“テーラーメイド”される。

 

ディーヴォのデリバリーを開始

 

「かくも厳しい状況下にありながら、3年連続で記録の更新ができたことは非常に誇らしいことです。すべてのスタッフに感謝しなければなりません。加えて、歴史的なコーチビルディングの伝統を現代に蘇らせるという約束のもと、ディーヴォの実車を顧客の皆様へデリバリーすることも叶いました」

 

ディーヴォは、航空パイロットであり、ブガッティのワークスドライバーとしても活躍したアルベール・ディーヴォにちなんで名付けられた。生産台数は40台のみで、すべての車両が顧客の好みに従ってハンドメイドされる。いわばブガッティのクラフトマンシップの結晶ともいえるスペシャルモデルは、ベース価格で500万ユーロ(約6億3000万円)。間違いなく、コレクターにとっての“必需品”となる1台だ。

 

ブガッティ シロン ピュール スポールの俯瞰目イメージ

“究極のコーナリングマシン”を目指して開発されたブガッティ シロン ピュール スポール。60台のみの取り扱いで、2020年秋より生産をスタートしている。

 

シロン ピュール スポールも完成

 

「残念なことに、パンデミックによりブガッティの面々がファンや知人の皆様と直接お目にかかることができなくなってしまいました。従っていま我々はデジタルプラットフォームを活用して顧客の方々、そしてブランドを愛して下さる方々と繋がっています。また、ロックダウンから解放された数少ないタイミングで、顧客の皆様に新しいシロン ピュール スポールをお試しいただく機会をついに設けることができました。非常に好意的なフィードバックを頂戴し、チーム一堂のモチベーションが一段とアップしています」

 

シロン ピュール スポールは“究極のコーナリングマシン”を標榜して開発された、60台限定のハイパースポーツ。欧州でのベース価格は300万ユーロ(約3億7800万円)で、2020年秋から仏モルスハイムで生産をスタートしている。

 

ブガッティ ボリードのフロント

サーキット専用のハイパースポーツコンセプト「ボリード」。バーチャルでのタイムアタックで、ニュルブルクリンク北コースを5分23秒1でラップしたという。

 

サーキット専用コンセプトカーを披露

 

2020年10月には、サーキット専用のハイパースポーツコンセプト「ボリード」を公開。乾燥重量1240kgのボディに最高出力1850ps/最大トルク1850Nmの8.0リッターW型16気筒ユニットを搭載。1psあたり0.67kgという、驚異のパワーウェイトレシオを標榜する。

 

「ブガッティは常に新しく、刺激的なゴールに向かい続けています。ボリードは我々の哲学の真髄です」(ヴィンケルマン社長)

 

ブガッティとランボルギーニ社長を兼任するステファン・ヴィンケルマン氏

ブガッティのステファン・ヴィンケルマン社長は、2020年12月からランボルギーニ社長も兼任する。2つのスーパースポーツブランドの舵取り役として、その手腕に注目が集まる。

 

2021年は特別な1年に

 

2021年には、まず最初の数ヵ月で40台すべてのディーヴォを納車。シロン ピュール スポールの多くも顧客の元へ届けられる予定だという。

 

「2021年は私個人にとっても特別にチャレンジングな年となります。ブガッティの社長職に加え、2020年12月からはランボルギーニの社長を兼任することになりました。ランボルギーニは圧倒的なデザインをまとった最高に特別なスーパースポーツカーであり、一方でブガッティは世界に類例のない途方もなくパワフルでエレガントなハイパーカーを体現しています。2021年も引き続き、モルスハイムに主眼を置いて参ります」