新型メルセデス・ベンツ Sクラスの日本販売スタート! 先進機能を満載した最新フラッグシップは1293万円から

公開日 : 2021/01/28 15:50 最終更新日 : 2021/01/28 18:42

新型メルセデス・ベンツ S 500 4マティックのフロント

Mercedes-Benz S-Class

メルセデス・ベンツ Sクラス

 

 

「直6エンジン+4輪駆動」でボディは2タイプ

 

メルセデス・ベンツ日本は2021年1月28日、フルモデルチェンジした新型Sクラスを日本で初披露した。まず国内へ導入するのは直6ディーゼル搭載の「S 400 d 4MATIC」、及び直6ガソリン+ISG搭載の「S 500 4MATIC」で、いずれも4輪駆動。それぞれ標準ボディとロングボディを用意する。また、発売を記念したファーストエディションも設定し、車両価格は1293万円〜2040万円とした。

 

本国ドイツでは2020年9月に受注をスタートしていた新型Sクラスが、いよいよ日本へ上陸。オンラインで行われた発表会に登壇したメルセデス・ベンツ日本の上野金太郎社長は、「30年間メルセデスに携わってきたが、最も感銘を受けた」のが今回のSクラスであると語った。

 

新型メルセデス・ベンツ Sクラスとメルセデス・ベンツ日本の上野金太郎社長

新型Sクラスのオンライン発表会にはメルセデス・ベンツ日本の上野金太郎社長が登場。実車を運転しながらのプレゼンテーションはリアルで非常に分かりやすかった。発表会の動画はメルセデス・ベンツ日本の公式YouTubeチャンネルで視聴できる。

 

潔さを貫いたエクステリア

 

新型Sクラスのエクステリアデザインは、潔いほどにシンプル。ひとつの塊としての造形に集中し、無駄な装飾を一切省いた外観は、現代のラグジュアリーカー界におけるひとつの大きなトレンドだ。エクステリアデザインディレクターのロバート・レズニックの言う「不要なキャラクターラインをすべて取り除いた」ボディには、“キャットウォークライン”がサイドに一本だけ走っている。

 

じつは最新Sクラスの標準ボディを従来型と比較すると、全長・全幅・全高、ホイールベースのすべてが拡大しているのだが、YouTube上で行われたオンライン発表会のチャット欄には「小さくなった?」「小さくみえる」といったコメントが相次いで現れていた。

 

新型メルセデス・ベンツ S 500 4マティックのサイドビュー

新型メルセデス・ベンツ S クラスは無駄なラインや装飾を一切排除。ひとつの塊としての造形を重視したという。Cd値0.22と空力性能も優れている。

 

Cd値0.22の空力性能を実現

 

ドアハンドルもフラッシュサーフェイス化しており、キーを持った乗員が近づくとハンドルがポップアップする仕組みとなった。ちなみに、事故の際には自動的にせり出すよう設計されているという。

 

このミニマルなエクステリアは見映えだけでなく、空力性能を徹底的に追求した結果でもある。大型3ボックスセダンでありながら、新型SクラスのCd値は0.22を実現している。

 

新型メルセデス・ベンツ S 500 4マティックのリヤビュー

従来型よりもサイズは大きくなったが、後輪操舵システムの採用により取り回し性は「Eクラス並み」。

 

後輪操舵採用で「Eクラス並」の取り回し性

 

ボディは拡大しているが、新型SクラスはSクラス史上初の後輪操舵システムを搭載しており、低速時の取り回し性に配慮している。

 

約60km以下では後輪が前輪の逆位相に最大4.5度操舵(60km/h以上では同位相に最大3度操舵し安定性を向上)することで、全長5m超の4輪駆動車ながら“FR”のEクラスと同等の最小回転半径を実現している。あくまで社内参考値だが、最小回転半径は標準ボディで5.4m、ロングボディで5.5mだという。

 

新型メルセデス・ベンツ Sクラスのフェイシア

新型メルセデス・ベンツ Sクラスは、3Dデジタルメーターを採用。センターには12.8インチの縦型有機ELディスプレイを搭載する。

 

「裸眼で3D」を実現したデジタルメーター

 

キャビンは全体的に「近未来的」な空間となった。コクピットにはアナログ計器の類はひとつも見当たらない。

 

タブレットを横倒しにしたようなメーターディスプレイには、実際の景色と同じような被写界深度を得られる「3Dコクピットディスプレイ」を用意。特別なメガネなどなくとも、奥行きのある3次元状態で速度計や回転計、各種情報などを視認することができる。

 

新型メルセデス・ベンツ SクラスのARナビゲーションシステム

新型メルセデス・ベンツ Sクラスは、現実の光景とバーチャル情報を重ねあわせるAR(拡張現実)ナビゲーションを導入。画像はディスプレイだけでなく、フロントウインドウにも投影できる。

 

現実とバーチャルを一体化するナビゲーション

 

また、メーカー純正としては初となる、AR(拡張現実)ナビゲーションも設定。実存する風景にバーチャルな視覚情報を重ねて表示することにより、目の前の世界とバーチャルの情報を一体化させる。

 

ナビゲーション画像は、ディスプレイだけでなく、フロントウインドウに投影することも可能。実質的にドライバーの10メートル前方に表示されているように見えるよう設定されている。運転支援システムやナビゲーション情報など、多岐にわたるコンテンツを表示することも可能だが、前方の風景にうまく溶け込むので、ドライバーの気が散ることもなく視線の移動も少なくて済む。

 

新型メルセデス・ベンツ Sクラスのリヤシート

新型メルセデス・ベンツ Sクラスのリヤシートが目指したのは「Coming Home Feeling(家にいるように寛げる」な空間。「ハイ、メルセデス」が後席乗員も使えるようになった。

 

顔認証で乗り込むたびに“自分仕様”へ

 

また、顔認証/指紋認証/音声認証といった生体認証機能を搭載しており、個々人のプロファイル(シートポジションやお気に入りのラジオ局設定など)に合わせて車両が“受け入れ体制”を柔軟に整える。

 

「ハイ、メルセデス」の合言葉ですっかりお馴染みになった自然音声対話式AIアシスタンスも当然搭載しているが、新型Sクラスではリヤシートでも利用可能に。左右乗員の声の聞き分けにも対応し、それぞれのオーダーに対応する仕組みとなっている。

 

新型メルセデス・ベンツ Sクラスのリヤシート用フロントエアバッグ

新型メルセデス・ベンツ Sクラスは世界初の「リヤシート用フロントエアバッグ」を搭載。ベルト内にエアバッグを内蔵した「SRSベルトバッグ」も設定している。

 

前席の常識を、後席にも

 

常に安全のスタンダードを塗り替えてきたSクラスらしく、新型でも革新的な機構を多数投入している。

 

「リヤシート用のフロントエアバッグ」は世界初となる機構。フロントシート背後に格納したエアバッグは箱型に展開。形状をキープするフレーム部分と、頭部を受ける中央のクッション部分に分かれた構造で、「頭部と首の負荷を最大30%減らすというエビデンスがある(インテリジェントドライブ開発担当:ヨッヘン・ハーブ)」という。

 

前席の“常識”となったフロントエアバッグを後席にも。ショーファードリブンとして使われることの多いSクラスならではの取り組みであり、常に時代のテクノロジーのショウケースたれ、というSクラスらしい矜持の証明でもある。

 

新型メルセデス・ベンツ SクラスのDIGITALライト

写真は、新型SクラスのDIGITALライトの性能をデモンストレーションするためのサンプル映像。ヘッドライトでこれくらいの鮮明なアニメーション映像を投影することができる。

 

130万画素できめ細やかに配光するヘッドライト

 

エクステリアデザイナーが「宝石のよう」と称するDIGITALヘッドライトも、安全性に大きく寄与する。従来型の80万から、じつに130万画素にまで機能向上したヘッドライトは、まさしくプロジェクター並みの性能をもつ。モノクロ映画を投影できるくらいの細かな配光で、対向車や先行車などの眩惑を防ぐ。

 

さらに、レベル3相当の自動運転機能と、レベル4相当の駐車支援システムを搭載。フロントマルチモードレーダー(開口角130度の2基のレーダーセンサー)/フロントロングレンジレーダー/フロントステレオカメラ(開口角70度)/後方マルチモードレーダー(開口角130度の2基のレーダーセンサー)/360度カメラ(至近距離用に4台)/超音波(近距離用、開口角120度の12個のセンサー)を駆使し、全方向を“警備”。交差点での衝突回避機能も搭載した。

 

新型メルセデス・ベンツ Sクラスの安全性能

乗員がドアを開けようとした際に、後方から自転車などが迫っていた場合はアンビエントライト部分が赤く光って警告する。

 

ドア開き事故にも配慮

 

また、最新メルセデスのキャビンでは様々な色調に切り替えることのできる照明演出がお馴染みとなっているが、この照明を利用した安全装備も用意された。車内乗員がドアを開けようとしたときに、後方から自転車やオートバイが迫っている場合はこの埋め込み照明をライトアップして警告を促すというもの。いわゆる“ドア開き事故”を防ぐための機能だ。

 

新型メルセデス・ベンツ S 500 4マティックのリヤビュー

数々の「最新」と「革新」を満載して登場した新型メルセデス・ベンツSクラス。日本市場へは、まず直6ディーゼルと直6ガソリン+ISGの2種類のパワートレーンが導入された。

 

近未来を体現するショウケースとして、歴代が受け継いできた「Sクラス」の名跡。新型もその名前に相応しく、「まだ見ぬ未来」をいち早く体現する1台となっている模様。その進化の内容をGenroq Webでは逐一追いかけてきたので、詳細については下記の関連記事からご確認いただきたい。

 

【車両本体価格(税込み)】

メルセデス・ベンツ Sクラス

S 400 d 4マティック:1293万円

S 500 4マティック:1375万円

S 400 d 4マティック ロング:1678万円

S 500 4マティック ロング:1724万円

S 400 d 4マティック ロング ファーストエディション:1938万円

S 500 4マティック ロング ファーストエディション:2040万円

(いずれも右ハンドル/左ハンドルを設定)

 

【SPECIFICATION】

メルセデス・ベンツ S 500 4マティック

ボディスペック:全長5180 全幅1920 全高1505mm

ホイールベース:3105mm

トレッド:前1645 後1670

車両重量:2050kg

エンジンタイプ:直列6気筒DOHCターボ(ISG搭載)

総排気量:2996cc

ボア×ストローク:83.0×92.3mm

最高出力:320kW(435ps)/6100rpm

最大トルク:520Nm(53.0kgm)/1800-5800rpm

トランスミッション:9速AT

駆動方式:AWD

サスペンション:前4リンク 後マルチリンク

ブレーキ:前後ベンチレーテッドディスク

タイヤ&ホイール:前後255/50R18

 

メルセデス・ベンツ S 400 d 4マティック

ボディスペック:全長5180 全幅1920 全高1505mm

ホイールベース:3105mm

トレッド:前1645 後1675

車両重量:2090kg

エンジンタイプ:直列6気筒DOHCディーゼルターボ

総排気量:2924cc

ボア×ストローク:82.0×92.3mm

最高出力:243kW(330ps)/3600-4200rpm

最大トルク:700Nm(71.4kgm)/1200-3200rpm

トランスミッション:9速AT

駆動方式:AWD

サスペンション:前4リンク 後マルチリンク

ブレーキ:前後ベンチレーテッドディスク

タイヤ&ホイール:前後255/50R18

 

メルセデス・ベンツ S 500 4マティック ロング

ボディスペック:全長5290 全幅1920 全高1505mm

ホイールベース:3215mm

トレッド:前1645 後1675

車両重量:2210kg

エンジンタイプ:直列6気筒DOHCターボ(ISG搭載)

総排気量:2996cc

ボア×ストローク:83.0×92.3mm

最高出力:320kW(435ps)/6100rpm

最大トルク:520Nm(53.0kgm)/1800-5800rpm

トランスミッション:9速AT

駆動方式:AWD

サスペンション:前4リンク 後マルチリンク

ブレーキ:前後ベンチレーテッドディスク

タイヤ&ホイール:前後255/50R18

 

メルセデス・ベンツ S 400 d 4マティック ロング

ボディスペック:全長5290 全幅1920 全高1505mm

ホイールベース:3215mm

トレッド:前1645 後1670

車両重量:2170kg

エンジンタイプ:直列6気筒DOHCディーゼルターボ

総排気量:2924cc

ボア×ストローク:82.0×92.3mm

最高出力:243kW(330ps)/3600-4200rpm

最大トルク:700Nm(71.4kgm)/1200-3200rpm

トランスミッション:9速AT

駆動方式:AWD

サスペンション:前4リンク 後マルチリンク

ブレーキ:前後ベンチレーテッドディスク

タイヤ&ホイール:前後255/50R18

 

【問い合わせ】

メルセデスコール

TEL 0120-190-610

 

 

【関連リンク】

・メルセデス・ベンツ公式サイト

https://www.mercedes-benz.co.jp/

 

 

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