新型ポルシェ911 GT3、ワールドプレミア! 992型に進化したGT3はニュルの北コースで7分切りを達成

公開日 : 2021/02/16 23:00 最終更新日 : 2021/02/16 23:00

新型ポルシェ911 GT3のフロントビュー

Porsche 911 GT3

ポルシェ911 GT3

 

 

ニュル北コースで7分切りを達成

 

ポルシェは2021年2月16日、新型「911 GT3」を世界初公開した。最新の992型をベースとしたGT3は、従来比+10psの4.0リッター水平対向6気筒NA(自然吸気)ユニットをリヤアクスル後方に搭載し、6速MTもしくは7速PDKを介して後輪を駆動する。

 

新型GT3は0-100km/h加速3.4秒、最高速度320km/h(PDK=318km/h)を公称値に掲げる。開発の最終フェーズで行ったタイムアタックでは、ニュルブルクリンクのノルトシュライフェ(全長20.8kmコース)で6分59秒927を記録。先代のタイムを17秒以上も上回る数字を叩き出した。

 

伝統的な20.6kmコースにおける新型GT3の記録は6分55秒2。ちなみに、996型で登場した初代911 GT3は、1999年にヴァルター・ロールのドライブにより“公道スポーツカー初の8分切り”となる7分56秒3(20.6kmコース)を計測していた。

 

新型ポルシェ 911 GT3のニュルタイムアタック

開発の最終フェーズで、ニュルブルクリンク北コースを6分59秒927でラップした新型911 GT3。開発ドライバーのラース・カーンが運転し、タイヤはミシュラン パイロット スポーツ カップ 2 Rを装着。特別なタイムアタック環境を整えずとも、これだけのタイムを易々と叩き出した。

 

自然吸気フラット6は10psアップ

 

996型で初導入したGT3シリーズがついに5代目へと進化した。搭載する自然吸気フラットシックスは、耐久レースで酷使されながら信頼性を鍛え上げてきた911 GT3 Rのユニットがベース。最高出力510ps/8400rpm、最大トルク470Nm/6100rpmは、それぞれ従来比で10ps/10Nmアップ。9000rpmの最高回転数は従来と同様だ。厳しい排ガス/環境規制に対応し、2基のガソリン・パティキュレート・フィルター(GPF)を搭載してもなお、これまでを上回る性能数値を達成している。

 

ポルシェは新型911 GT3を「closer to motor sport than ever(これまで以上にモータースポーツに近づけた)」と主張。ポルシェ・モータースポーツチームと密に連携し、多くのレーシング技術を新型GT3へ投入している。フロントサスペンションはダブルウィッシュボーン形式とし、5アーム式のリヤアクスルにはロワ側ウィッシュボーンにボールジョイントを追加、高負荷時における正確性を向上した。また、全車に後輪操舵システムを搭載しており、車速に応じて同位相/逆位相へ最大2度操舵する。

 

新型ポルシェ911 GT3のリヤビュー

新型ポルシェ911 GT3には、レースカーのようなスワンネック型リヤウイングを採用。サーキット専用のセッティングに任意で角度を調整することができる。

 

レースカー同様のスワンネック型ウイング

 

リヤには911 RSR譲りのスワンネック型リヤウイングや専用のディフューザーを装着。デフォルトの状態でダウンフォース量が従来比50%増しとなり、サーキット専用のセッティングにすれば200km/hで最大150%増となるという。

 

ブレーキは従来の380mmよりも大きな408mm径ディスクをフロントへ装着。サイズに反比例し、重量は17%軽量化しているという。また、ホイールは回転質量を軽減するセンターロック式とした。さらに、公道も走れるサーキット用タイヤ「ミシュラン パイロット スポーツ カップ 2 R」をオプションとして初めて設定している。

 

新型ポルシェ911 GT3のコクピット

新型ポルシェ911 GT3のコクピット。GTシリーズ専用のカスタマイズパーツも多数用意しており、ボディ同色のシートベルトやレヴカウンター、スポーツクロノ ストップウォッチなど多彩なラインナップが揃う。

 

すべてのガラスが軽量仕様

 

ワイドボディ化し、先進デバイスや環境対応に必要なコンポーネント類を搭載する必要があった新型GT3だけに、軽量化施策にも一切の抜かりはない。フロントのボンネットはCFRP製とし、すべてのガラスは軽量仕様に変更。それぞれ10kgのダイエットに寄与するスポーツエキゾーストシステムと、LiFePO4スターターバッテリーも採用している。

 

さらに、後部座席を外し、ホイールやブレーキディスクの重量も最適化することで、車重を従来型と同等レベルに抑え込むことに成功(6速MTモデル=1418kg、7速PDKモデル=1435kg)。6速MT仕様のパワーウェイトレシオは2.8kg/psと、レースカーに匹敵する数値を実現している。

 

新型ポルシェ911 GT3のロールケージ

新型ポルシェ911 GT3には、ロールケージや消火器、6点式ハーネスなどをセットにした「クラブスポーツパッケージ」を用意。カーボン製のルーフやミラーキャップもオプション設定している。

 

史上最高のバランスを実現した市販車

 

インストゥルメントパネルには、サーキット走行を前提とした“トラックスクリーン”を採用。ボタンひとつで表示情報を必要なものだけに絞りこむことができる。タイヤ空気圧や油圧、油温、燃料レベル、水温表示などに加えて、シフトタイミングライトも備えている。さらに、ロールケージや6点式ハーネス、消火器、バッテリーカットオフスイッチなどをセットにした「クラブスポーツパッケージ」も用意した。

 

新型ポルシェ 911 GT3のニュルタイムアタック

パワースペックをことさらに引き上げるよりも、バランスを追求することでさらなる速さを実現した新型ポルシェ911 GT3。ベルクマイスターは「バランスの面で、史上最高の市販車」と評した。

 

“ポルシェ大使”であるヨルグ・ベルクマイスター曰く「バランスという点で、新しい911 GT3はこれまで運転したクルマの中でベストな市販車」と語り、さらに続けた。

 

「性能数値自体は従来型から大幅な変化はないものの、速さは格段に増している。これは、コーナリング性能がてきめんに向上していることの証明です。常に反応を予測しやすく、一定のパフォーマンスをいつもキープすることができるんです。(ニュルブルクリンクの)北コースでの私の記録は各ラップのバラツキがほとんどなく、0.8秒以内に収まっていましたよ」

 

 

【SPECIFICATIONS】

ポルシェ911 GT3(6速MT)

ボディサイズ:全長4573 全幅1852 全高1279mm

ホイールベース:2457mm

トレッド:前1601 後1553mm

車両重量:1418kg

エンジンタイプ:水平対向6気筒DOHC

総排気量:3996cc

ボア×ストローク:102.0×81.5mm

最高出力:375kW(510ps)/8400rpm

最大トルク:470Nm/6100rpm

トランスミッション:6速MT

駆動方式:RWD

サスペンション:前ダブルウィッシュボーン 後マルチリンク

ブレーキ:前後ベンチレーテッドディスク

タイヤ&ホイール(リム幅):前255/35ZR20(9.5J) 後315/30ZR21(12J)

0-100km/h加速:3.9秒

最高速度:320km/h

 

ポルシェ 911 GT3(7速PDK)

ボディサイズ:全長4573 全幅1852 全高1279mm

ホイールベース:2457mm

トレッド:前1601 後1553mm

車両重量:1435kg

エンジンタイプ:水平対向6気筒DOHC

総排気量:3996cc

ボア×ストローク:102.0×81.5mm

最高出力:375kW(510ps)/8400rpm

最大トルク:470Nm/6100rpm

トランスミッション:7速PDK

駆動方式:RWD

サスペンション:前ダブルウィッシュボーン 後マルチリンク

ブレーキ:前後ベンチレーテッドディスク

タイヤ&ホイール(リム幅):前255/35ZR20(9.5J) 後315/30ZR21(12J)

0-100km/h加速:3.4秒

 

 

【問い合わせ】
ポルシェ コンタクト
TEL 0120-846-911
 
 
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https://www.porsche.com/japan/jp/