ジャガー、10年以内に100%電気自動車へと方針転換を発表。フラッグシップサルーン「XJ」の今後は?

公開日 : 2021/02/19 06:30 最終更新日 : 2021/02/19 06:30


ジャガーの次世代プロダクトイメージ

ランドローバーにも6モデルのBEVを投入

 

ジャガー ランドローバーは2020年2月17日、新しいビジネスプラン「Reimagine」を発表。ジャガーをピュアEVブランドとし、ランドローバーにも今後5年間で6車種の電気自動車を投入することを宣言した。

 

新たなグローバル戦略「Reimagine」について説明したのは、ジャガー ランドローバーのティエリー・ボロレCEO。今後の2ブランドは、サステナビリティとテクノロジーをキーワードに、EVモデルの拡張や水素燃料電池の開発に注力していくと語った。

 

ジャガー ランドローバーの新グローバル戦略「Reimagine」を発表したティエリー・ボロレCEO

ジャガー ランドローバーの新グローバル戦略「Reimagine」を発表したティエリー・ボロレCEO。

 

XJのフルモデルチェンジは方針を変更

 

具体的には、2030年までに、ジャガーでは100%、ランドローバーでは約60%に「テールパイプのない(排気ガスの出ない)パワートレイン」を搭載すると主張。さらに、ジャガーは2025年を目処にピュアEVのラグジュアリーブランドとして生まれ変わると宣言した。

 

ちなみに、フラッグシップサルーンとして君臨してきたXJのフルモデルチェンジについては、「ネームプレート自体は存続する可能性はありますが、今後発売するべく開発を進めていたXJ後継モデルはラインナップに含まれず、今後ジャガーブランドは独自の方向性を追求して」いくという。

 

ランドローバーの次世代プロダクトイメージ

ランドローバーは今後5年間で、新しいBEVを6モデル投入するという。

 

水素燃料電池車の開発にも着手

 

グループを支えるのは2つのアーキテクチャーで、ランドローバーは内燃機関とEVに対応する「Modular Longitudinal Architecture(MLA)」と、ピュアEVに特化した「Electric Modular Architecture(EMA)」の両方を活用。ジャガーは後者、EMAのみをベースとしてプロダクトを展開する。英国ソリハルはMLA及びEMA両方の生産を担う重要な拠点となる。

 

また2039年までに、サプライチェーン、プロダクト、オペレーションのすべてにおける「排出ガス量ゼロ」とする目標も掲げる。その実現のため、水素燃料電池車の開発にもすでに着手しており、1年以内にはプロトタイプが完成するとみられる。

 

ジャガー XJの歴代モデル

1968年に「XJ シリーズ1」として登場して以来、XJの2文字はジャガーにとって特別な存在であり続けてきた。現行モデルは2009年に登場しており、フルモデルチェンジが近いと噂されていたが、後継モデルの開発については方針を変更するようだ。

 

巨大グループ「タタ」のリソースも積極活用

 

ジャガー ランドローバーは2008年からタタ・グループの100%子会社となっており、巨大企業が誇る膨大な次世代テクノロジーやソフトウェア開発、クリーンエネルギー関連の様々なリソースを共有できる。ティエリー・ボロレCEOは次のように語っている。

 

「私達のグループ内には、非常に多くのリソースが揃っており、他に類を見ない機会に恵まれています。他社の場合は外部パートナーとの提携に頼らざるを得ませんが、当社はグループ内企業とスムーズに協業できるため、自信とスピードを持って前進することができます」

 

プロダクトの刷新、運営体制の見直し、グループ企業との連携など種々の対策を集結し、ジャガー ランドローバーは「2025年までに債務超過を解消する」という意欲的な目標を掲げた。