ミシュラン、「100%持続可能な原料を使用したタイヤ」の実現目標を2050年に設定

公開日 : 2021/03/05 09:55 最終更新日 : 2021/03/05 09:55

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ミシュラン、100%持続可能なタイヤ原料の実現に向けて邁進

「持続可能な未来」に向けたマイルストーンを公表

 

ミシュランは、2017年に発表したVISIONコンセプトにおいて、「エアレス」「コネクテッド」「3Dプリンティングの活用」「100%持続可能な原料を使用したタイヤ」という4つの項目の実現を目指しているが、今回、その中の目標のひとつである「100%持続可能な原料を使用したタイヤ」を、2050年までに進めることを表明した。

 

現在のミシュランタイヤは、主原料の天然ゴムに加えて、合成ゴム、金属、繊維、 強化剤(カーボンブラック、シリカ)、可塑剤(樹脂)、加硫用の硫黄など、 200種以上の素材で製造されており、ミシュランが所有する最先端技術を用いることで、安全性や快適性、環境負荷低減に優れた製品が世に送り出されている。

 

原材料の約30%は持続可能な素材

 

すでにミシュランタイヤの原材料の約30%は、天然素材もしくはリサイクル素材などの持続可能な原料が使用されているが、さらにその比率を高めるために、7つの研究開発拠点で6000人以上のエンジニアや研究者、化学者、開発者が活動している。過去に培った経験と1万件以上のタイヤ設計・製造に関する特許出願、さらに社外のテクノロジーパートナーと密接な関係を築くことで、この目標に挑むことになる。

 

VISIONコンセプトイメージ

2017年のMovin’Onグローバルサミットで発表されたVISIONコンセプ トのイメージ。未来のミシュランタイヤを体現する象徴になる。

 

未来を見据えた取り組みは、続々と具現化しつつある

 

なおミシュランは、すでにいくつかの項目において持続可能な未来に向けた活動を具現化しているが、その内容は以下のとおり。

 

2019年より、バイオバタフライ・プロジェクト(BioButterfly)を主導するアクセンス (Axens、本社:フランス)、IFPEN(本社:フランス)と、石油由来ブタジエンに代わるバイオマスブタジエンの製造に取り組んでいる。木材、籾殻、葉、トウモロコシ茎葉などを原料にすることで、年間420万トンの木材チップがリサイクルできる可能性が見込まれている。

 

2020年11月から、パイロウェーブ(Pyrowave、本社:カナダ)と提携し、廃ポリスチレン(ヨーグルトポット、食品容器、プラスチック包装など)からリサイクルスチレンを製造。スチレンは、ポリスチレンだけでなく、タイヤやその他の消費財の合成ゴム製造に使用されている。最終的に年間数万トンのポリスチレン廃棄物を、元の製品もしくはミシュランタイヤにリサイクルすることを目指している。

 

キャルビオ(Carbios、フランスの新興企業)が開発したプロセスで酵素を使用し、ペットボトルを元の純粋なモノマーに分解。使用済みペットボトルを回収し、新しいペットボトルとして繰り返し再利用している。リサイクルされる素材には、タイヤ製造に使用するポリエステルが含まれている。年間約40億本のペットボトルがミシュランタイヤにリサイクルされる可能性が見込まれている。

 

2021年2月には、エンバイロ(Enviro、本社:スウェーデン)と共にミシュラン初のタイヤリサイクルプラントの建設着工を発表。カーボンブラック、熱分解油、スチール、ガスなどに含まれる高品質の再生材料を使用済みタイヤから回収する特許技術を開発した。この技術によりタイヤを100%リサイクルすることが可能とした。

 

ブラックサイクル(BlackCycle)欧州共同企業体へ参加し、サーキュラーエコノミー(循環型経済)をサポートしている。プロジェクトに資金提供し、13の公的及び民間のパートナーが使用済みタイヤから新しいタイヤを製造するプロセスを設計している。

 

 

【問い合わせ】
日本ミシュランタイヤ お客様相談室
TEL 0276-25-4411

 

 

【関連リンク】
・日本ミシュランタイヤ 公式サイト

https://www.michelin.co.jp