誕生50周年を迎えたマセラティ ボーラ、スーパーカーに革命をもたらしたその偉大なる功績と魅力を再検証

公開日 : 2021/03/15 11:55 最終更新日 : 2021/03/15 11:55

AUTHOR :

マセラティ・ボーラのフロントマスク

Maserati Bora

マセラティ ボーラ

 

 

マセラティのクルマ造りに影響を与えたパイオニア

 

1971年3月11日にジュネーブ国際モーターショーでデビューしたマセラティ・ボーラが、今年50周年という節目を迎えた。

 

イタリア・トリエステ地方に吹く強風(ボーラ)から名付けられた2シーターのミッドシップ・スポーツカーは、ジュネーブにて鮮烈なデビューの後、1978年まで564台を製造。流麗さが際立つスタイリングやミッドマウント・エンジンレイアウトは、最新モデル「MC20」まで連なる後世のマセラティに影響を与えたことでも知られている。

 

ボーラのフロントスタイル

マセラティ・ボーラは、1971年のジュネーブ国際モーターショーでデビュー。当時、親会社であったシトロエンが経営から撤退するなど波乱の時代を過ごしたが、1978年までに合計564台が製造されている。

 

スーパーカーの匠たちが手がけた意欲作

 

エアロダイナミクスとスタイリングは、イタルデザイン設立後のジョルジェット・ジウジアーロが、エンジニアリング・デザインはジュリオ・アルフィエーリが担当。後世にその名を残す、偉大なデザイナーとエンジニアの手によりボーラは生まれた。

 

ボーラのリヤセクションのアップ

グラスエリアを含めたリヤセクションは、個性的なデザインが際立つ。サイドラインにはボディ上下を分割するかのように配されたブラックラバーのトリムが配置されている。

 

メカニズムには数々の新機構を採用

 

強烈なウェッジシェイプが印象に残る未来的なエクステリアに目を奪われがちだが、野心的な性能向上が図られたことも見所のひとつ。

 

ボーラのメカニズム構造

中央にエンジンを縦置きで配置するミッドシップレイアウトのほか、モノコックボディや独立懸架式サスペンション、乾式シングルディスククラッチ、5速ギヤボックスなど、ボーラのメカニズムには意欲的なチャレンジが注がれている。

 

最高出力310ps/6000rpを発揮する4.7リッターV8エンジンがモノコックボディに連結されたサブフレームに縦置きで配置されるほか、空気抵抗の低減を目的に採用されたリトラクタブル・ヘッドライトや、リヤアクスルの突き出たデファレンシャルギア、四輪独立懸架やテレスコピック式サスペンションなど、数多くの新機構が採用されている。

 

ボーラのキャビンイメージ

ボーラには、キャビンの快適性も考慮した設計や味付けが与えられるなど、性能最優先で設計された当時のスーパーカー勢とは一線を画すモデルといえる。

 

“グランツーリズモ”を体現した特別なマセラティ

 

開発陣の熱い情熱が注ぎ込まれたボーラは、最高速度280km/hという高いパフォーマンスに加えて、操舵を含むレスポンスの良さや乗り心地、静粛なキャビン空間といった快適性も併せ持つ。多くのファンを魅了する、“ハイエンドGT”の礎を築きあげた1台でもあるのだ。