フェラーリ SF90 スパイダー日本上陸! 1000馬力のプラグインハイブリッドを搭載した革新的オープントップモデル

公開日 : 2021/04/02 09:00 最終更新日 : 2021/04/12 22:17


フェラーリ SF90 スパイダーのフロントビュー

Ferrari SF90 Spider

フェラーリ SF90 スパイダー

 

 

跳ね馬初の量産PHEVスパイダー

 

フェラーリ・ジャパンは、2021年4月2日に「SF90 スパイダー(SF90 Spider)」を国内発表した。リトラクタブルハードトップを備えたスパイダー仕様で、システム最高出力1000cvという途方もないパフォーマンスに裏付けられた切れ味と、オープンエアドライブの心地よさを両方味わうことのできる最新モデルだ。SF90 スパイダーの車両本体価格は5856万円。デリバリー開始は2021年末を予定している。

 

フェラーリ初のプラグインハイブリッドモデルとして2019年10月に日本上陸したクーペ版の「SF90 ストラダーレ」に続き、いよいよ“電動化オープントップ”が日本に上陸した。フェラーリはSF90 スパイダーを「跳ね馬初のプロダクション プラグインハイブリッド スパイダー」と定義する。

 

フェラーリ SF90 スパイダーのサイドビュー

2021年4月2日に日本上陸を果たしたフェラーリ SF90 スパイダー。システム最高出力1000cvを実現した、高性能プラグインハイブリッドシステムを搭載する。

 

アルミニウム主体の軽くて美しいハードトップ

 

フェラーリらしく徹底的に軽量化テクノロジーが注ぎこまれたリトラクタブルハードトップは、アルミニウムを主体とすることで一般的なものより約40kg軽量化している。格納スペースが100リットルで済むコンパクト設計も特徴(一般的なシステムは150〜200リットル)。

 

リトラクタブルハードトップの開閉に要する時間は、約14秒。オープンエアドライブ時には、任意で調整できるリヤウインドウによってキャビンへの過剰な風の巻き込みを防ぐことができる。

 

フェラーリ SF90 スパイダーのルーフ開閉シークエンス

フェラーリ SF90 スパイダーは、リトラクタブルハードトップを閉じたときに「クーペ同等のパフォーマンス」を達成するよう設計された。開閉に要する時間は約14秒。

 

0-100km/h加速はクーペ同様の2.5秒

 

リトラクタブルハードトップを閉じた際の造形は、「空力」と「美」の両方でフェラーリ基準を満たすよう綿密に描きだされている。ルーフを閉じたときに「SF90 ストラダーレのパフォーマンスレベルを維持すること」、ルーフを開けたときは「空力的乱流とノイズを最小限に抑えること」目標に開発してきたという。

 

その結果、SF90 スパイダーの0-100km/h加速はクーペと同じ2.5秒を実現。スタンディングスタートからの圧倒的な瞬発力は、モーター駆動のハイブリッドならではの持ち味といえる。最高速度340km/hもクーペと同値である。

 

フェラーリ SF90 スパイダーのエンジンコンパートメント

フェラーリ SF90 スパイダーに搭載する傑作V8ターボユニットは、単体で780cv/800Nmを発生。吸排気システムを見直すことで重心を従来のものより引き下げている。

 

傑作V8+3モーターによる高性能ハイブリッド

 

SF90 スパイダーのパワートレインは、90度のV型8気筒ツインターボエンジンを基本に、フロントに2基、リヤに1基のモーターを搭載する3モーターハイブリッド。

 

ここにE-diffを備えるオイルバス式8速デュアルクラッチ・ギヤボックス(DCT)を組み合わせ、電気のみでの走行も可能な2基の独立モーターを備える「RAC-e」電動フロントアクスル、リヤのエンジンとギヤボックス間に搭載された「MGUKモーター」、高電圧バッテリー、そして電気モーター制御システム(インバーター)で構成する。

 

フェラーリ SF90 スパイダーのコクピット

ほぼデジタル化されたフェラーリ SF90 スパイダーのコクピット。ドライバー正面には曲面ディスプレイを搭載し、ステアリングホイールにはタッチパッド式スイッチを配置。センタートンネルのセレクターは、小さなデジタル式ノブに進化している。

 

オンデマンド4WDが生み出す敏捷性

 

ドライサンプ式を採用する4.0リッターV8ツインターボガソリンユニット単体の最高出力は780cv(比出力は195cv/リッター)で、レブリミットは8000rpmに刻まれている。エンジン・オブ・ザ・イヤーを連続受賞するなど、各方面ですっかりお墨付きとなったこのユニットに「220cv分の後押し」をするのが3基のモーターである。

 

フロントアクスルは、各自独立して制御することでトルクベクタリングシステムとして機能。状況に応じて4輪すべてに駆動力を配分するオンデマンド4WDとすることで、圧倒的な加速性能と敏捷性を実現した。フェラーリではこれを「200kgの軽量化に相当する感覚」と表現している。

 

フェラーリ SF90 スパイダーのデジタルメーター

フェラーリ SF90 スパイダーのデジタルメーター。デフォルトのスクリーンでは大きな円形のレブカウンターが中央を占め、これをバッテリーの充電インジケーターが縁取っている。

 

電気だけで約25kmの走行が可能

 

跳ね馬流の走行モード切替スイッチ「マネッティーノ」は、SF90の場合「eマネッティーノ」と呼ぶ。いわゆるオートが「Hybrid」で、スポーティに楽しみたい場合は「Performance」、そしてサーキットなどの限られた条件下、かつ限られたラップ数で最高の性能を味わい尽くしたい時向けに「Qualify」を設定。また、電気優先の「eDrive」を選択すれば、ガソリンを一滴も使わずに約25km走行することができる。

 

車内には、最新のHMI(ヒューマン マシン インターフェース)に基づくデジタルコクピットを備える。メータークラスターには16インチの曲面ディスプレイを配置し、コクピットのラップアラウンド形状に馴染むようにデザイン。ステアリングホイールにはタッチパッドコマンドを導入し、「eマネッティーノ」をはじめ、ヘッドライトやワイパー、インジケーターなど、あらゆる入力操作は指先をわずかに動かすだけで行うことができる。

 

フェラーリ SF90 スパイダーとフェラーリ・ジャパン代表取締役社長フェデリコ・パストレッリ氏

フェラーリ SF90 スパイダーとフェラーリ・ジャパン代表取締役社長フェデリコ・パストレッリ氏。「フェラーリはコロナ禍の難しい1年間に、3モデル(ローマ、ポルトフィーノ M、SF90 スパイダー)を日本へ導入し、最高峰を求めるお客様にお届けしてきた」と語った。

 

サーキットに照準を合わせたオプションも

 

また、SF90 ストラダーレ同様、スパイダーバージョンにもアップグレードパック「Assetto Fiorano(アセット フィオラーノ)」を用意した。サーキット走行を見据えて、極限まで性能を引き出すことのできるパッケージオプションだ。

 

フェラーリのGTレースにおける経験から生まれたアルミニウム製のマルチマチック・ショックアブソーバーや、公道走行も可能なミシュラン製の「パイロット スポーツ カップ2」タイヤを装着。リヤスポイラーやキャビンには積極的にカーボン材を用いることで、車重をさらに削減している。

 

 

PHOTO/田村 弥(Wataru TAMURA)

 

※2021年4月12日 22:17、一部内容を追記しました。

 

【SPECIFICATIONS】

フェラーリ SF90 スパイダー

ボディスペック:全長4704 全幅1973 全高1191mm

ホイールベース:2649mm

トレッド:前1679 後1652mm

乾燥重量:1670kg

 

内燃エンジンタイプ:90度V型8気筒DOHCターボ

総排気量:3990cc

ボア×ストローク:88×82mm

最高出力:780cv/7500rpm

最大トルク:800Nm/6000rpm

最高許容回転数:8000rpm

圧縮比:9.4

 

電気モーター:eDrive

最高出力:162kW

最高システム出力:1000cv(735kW)※eマネッティーノの「Qulaify」モード時

 

バッテリー容量:7.9kWh

EV航続距離:25km

 

トランスミッション:8速F1デュアルクラッチ・ギヤボックス

駆動方式:AWD

タイヤ&ホイール:前255/35 ZR20(9.5J) 後315/30 ZR20(11.5J)

乾燥パワーウェイトレシオ:1.67kg/cv

重量配分:前45% 後55%

トランク容量:74リットル

燃料タンク容量:68リットル(リザーブ11リットル)

 

0-100km/h:2.5秒

0-200km/h:7.0 秒

100-0km/h:29.5m以下

最高速度:340km/h

フィオラーノ ラップタイム:79.5秒

 

 

【関連リンク】

・フェラーリ 公式サイト

https://www.ferrari.com/ja-JP