メルセデス・ベンツ EQSが間もなく登場! 航続距離700km超を誇るピュアEV版Sクラスの続報到着

公開日 : 2021/04/07 14:55 最終更新日 : 2021/04/07 14:55


メルセデス・ベンツ EQSのフロントビュー

Mercedes Benz EQS

メルセデス・ベンツ EQS

 

 

EVのフラッグシップセダンは“長距離ランナー”

 

「EV界のSクラス」と噂されるメルセデス・ベンツ EQSが2021年4月15日にワールドプレミアされる。最新のBEV専用プラットフォームをベースにしたフルサイズセダンは、航続距離770kmという「電気自動車界の長距離ランナー」となる模様。

 

メルセデス・ベンツ EQSのサイドビュー

メルセデス・ベンツはラグジュアリーサルーンにもピュアEVを投入する。新型車「EQS」は2021年4月15日にワールドプレミアを予定している。

 

EQSは、リヤアクスルだけに小型電動モーターeATS(elektrischen Antriebsstrangs)を搭載する後輪駆動モデル「EQS 450+」と、前後アクスルにモーターを積む4輪駆動モデル「EQS 580 4マティック プラス」をラインナップする。

 

「EQS 450+」は最大トルク568Nm、「EQS 580 4マティック プラス」は855Nmを発揮。いずれも最高時速を210km/hに定めている。搭載するリチウムイオンの容量は最大で107.8kWhとなり、EQC比で26%拡大。200kWの急速充電であれば、15分で300km分のチャージが完了するという。

 

メルセデス・ベンツ EQSのリヤビュー

メルセデス・ベンツ EQSは、700km超の航続距離を確保。スウェーデンの寒冷地や南欧、南米の酷暑地帯を含め、世界中で200万kmを超えるテスト走行が実施された。

 

量産車最高のCd値「0.20」を実現

 

走行時の排出ガスだけでなく、ライフサイクル全体でカーボンニュートラルを目指すという観点から、EQSは使用材料の選択にも充分な配慮を行っているという。リチウムイオンバッテリーに使用するコバルトの量は従来に比較して10%削減。ニッケル、コバルト、マグネシウム含有比率を8:1:1とした。さらに、配線ダクトやフロアカバーなど、車両全体で80kg以上に及ぶ省資源素材を使用している。

 

また、EVにとって空力性能は生命線ともいえる重要なファクターだが、EQSはフルサイズセダンでありながら、量産車史上最高といえるCd値0.20を実現。クーペのようなプロポーション、スムース化したアンダーボディ、自動開閉ルーバー、空力デザインホイールなど、可能な限りのエアロダイナミクス設計を盛り込んだ。

 

メルセデス・ベンツ EQSのパワートレイン

メルセデス・ベンツ EQSの電動パワートレイン。リヤアクスルのみにモーターを搭載する後輪駆動仕様と、フロントにもモーターを配置する4輪駆動仕様「4マティック」(写真)をラインナップする。

 

防音用のラミネートガラスも用意

 

音のしないEVは静粛性の面で有利と思われがちだが、反面、風切り音やロードノイズなどがかえって気になるという弱点もある。ラグジュアリーセグメントに相応しい“静けさの質”が求められるEQSでは、メルセデス・ベンツとしては初めて6枚のサイドウインドウすべてにシール材を投入。

 

格納式ドアハンドルの採用やドア構造の最適化など、微に入り細を穿つ騒音対策を実施している。さらに、特別な防音ラミネートガラスもオプションとして用意した。

 

メルセデス・ベンツ EQSの車載インフォテインメントシステム「MBUX ハイパースクリーン」

メルセデス・ベンツ EQSには、次世代車載インフォテインメントシステム「MBUX ハイパースクリーン」を搭載。横幅1.4mの超大型ディスプレイがキャビン前方を覆い尽くす。

 

横幅1.4mという超大型ディスプレイを搭載

 

また、EQSには次世代の車載インフォテインメントシステム「MBUX ハイパースクリーン」を搭載するという。現在メルセデスの市販モデルに広く設定されているMBUX(メルセデス・ベンツ ユーザー エクスペリエンス)の進化版といえる機構だ。

 

数個のディスプレイをシームレスにつなぎ合わせたスクリーンの横幅はじつに約1.4mに及ぶ。スクリーン一面を覆うガラスカバーは摂氏約650度の高温で成形加工されており、ゆるやかに湾曲。これにより、角度を問わず映り込みや歪みのない鮮明な表示を可能にした。

 

メルセデス・ベンツ EQSの車載インフォテインメントシステム「MBUX ハイパースクリーン」

メルセデス・ベンツ EQSの車載インフォテインメントシステム「MBUX ハイパースクリーン」は、角度や日照具合、周囲の明暗など、環境の如何を問わず常に鮮明な画面表示を可能にしたという。

 

ガラス面の“清掃性”にも配慮

 

中央と助手席側のディスプレイにはOLED(有機EL)パネルを採用しており、とりわけ繊細で鮮やかな発色を実現している。カメラと光センサーを利用し、周囲の状況に合わせてスクリーンの明度も自動的に調整するという。

 

さらに、タッチ操作したユーザーの指先へ確実にフィードバックを伝えるハプティクス技術も搭載。ガラス面には2層のコーティングを施しており、傷のつきにくさや清掃面にも配慮している。また、万一の事故に備え、ある程度の衝撃が加わった際にはあえてつぶれるようなハニカム構造のホルダーを採用するなど、パッシブセーフティ面にもメルセデスらしい哲学が見える。

 

メルセデス・ベンツ EQSの空気清浄システム

メルセデス・ベンツ EQSは車内の空気もクリーンに保つ。緻密なフィルターシステム「HEPAフィルター」は、非常に高いレベルで外気を濾過。室内の空気は微細なほこり、PM2.5、花粉、不快な臭いなどすべてを除去するという。

 

デジタル化を推進した最新鋭の工場で生産

 

アッパークラス向けの高級EV用アーキテクチャー“EVA”を初採用する期待の1台は、Sクラスやメルセデス マイバッハ Sクラスと共に、メルセデス肝煎りの次世代工場「ファクトリー56」で生産される。ここはAIやビッグデータ分析、5G通信ネットワーク環境、VRシステムなどを完備した最新鋭のデジタル工場で、世界で最も近代的なアッセンブリーラインのひとつといえる。

 

稼働に必要なエネルギーは、同等規模の工場に比較して1/4に削減。かつ、使用エネルギーの30%は太陽光でまかなっている。加えて屋根の40%分を植物で覆い雨水も貯蔵。工場のファサードにはリサイクルしたコンクリート材を利用するという徹底ぶりだ。

 

メルセデス・ベンツ EQSのフロントビュー

メルセデス・ベンツ EQSはSクラスとともに、世界で最も近代的な自動車工場のひとつであるドイツ・シンデルフィンゲンの「ファクトリー56」で生産される。

 

先進のエコ工場で、最先端の環境対応型ラインで生産される、最新のメルセデス・ベンツのフラッグシップEV。EQSはあらゆる点で、新しい時代に向けて踏み出す王者の次なる一歩を体現するモデルといえる。