ブガッティ シロン、300台目に到達。ダークトーンのグラデーションでまとめたスパルタンなビスポークに迫る

公開日 : 2021/04/11 06:30 最終更新日 : 2021/04/11 06:30

ブガッティ シロン ピュール スポールのフロントビュー

Bugatti Chiron Pur Sport

ブガッティ シロン ピュール スポール

 

 

“究極のハンドリングマシン”に相応しい衣装

 

ブガッティから、300台目のシロンがフランス・モルスハイムのアトリエから出荷された。記念すべきマイルストーンとなった1台は、60台限定仕様の「シロン ピュール スポール」。黒基調でまとめたビスポーク仕様は、“究極のハンドリングマシン”に相応しいスパルタンな衣装でまとめられている。

 

ブガッティを購入するほとんどの顧客は、ビスポークオーダーを選択する。隅から隅まで徹底的に、自分の好みや美学を反映させた世界にひとつだけのハイパーカーを作るために。記念すべき300台目となったシロンもまた、オーナーの趣味を細部まで反映させた1台となった。

 

ブガッティ シロン ピュール スポールの正面ビュー

「ノクターン」と呼ばれるブラックのペイントをまとったブガッティ シロン ピュール スポール。モルスハイムのアトリエから送り出される、記念すべき300台目のシロンである。

 

レンブラント・ブガッティに敬意を表した象のモチーフ

 

今回シロン ピュール スポールが全身にまとったのは「ノクターン」と呼ばれるブラックのペイント。サイドミラーのアームやハウジング、ワイパー、蹄鉄型のフロントグリル、そしてリヤウイングは「グレイ カーボン」で統一されている。さらに、サイドから見るとキャビンを囲むように見える特徴的な「Cライン」、テールライトベゼル、ホイールには「ガン パウダー」を採用し、微妙なコントラストを演出。そして、エンジンカバーは超軽量なカーボン仕上げとしている。

 

車内もまた黒が主役。「ベルーガ・ブラック」と最高級のキャビアの名称を与えられたインテリアには、職人の粋をこらしたブガッティならではの隙の無いしつらえが隅々まで張り巡らされている。ヘッドレストにあしらわれた躍動感あふれる象の姿は、エットーレ・ブガッティの弟にして彫刻家であったレンブラント・ブガッティに敬意を表したモチーフ。ブガッティ ロワイヤルのラジエーター上には、彼の手になる彫刻から象られた象のマスコットが装着されていた。この特別なキャビンを煌々と照らし出すのは、ルーフ上に大きく口を開けたグラスルーフ「スカイビュー」である。

 

ブガッティ シロン ピュール スポールのコクピット

ブガッティをオーダーする顧客のほとんどは、世界に1台だけの自分仕様を作るためにビスポーク仕様をオーダーするという。300台目のシロンは、“究極のハンドリングマシン”に相応しいスパルタンな装いとなった。

 

世界限定60台、約4億円のスーパーマシン

 

シロン ピュール スポールは、ブガッティが“究極のハンドリングマシン”を目指して開発した新型車だ。フランス語で「純粋、ピュア」を意味する「Pur」を冠するとおり、最高速度やスペックよりも、操る楽しさを純粋に追求して生み出された。

 

駆動システム、シャシー、エアロダイナミクスをベースのシロンから大幅に変更。時速300マイル(490km/h)を超えたシロン スーパースポーツ 300+がストレートスピードに特化したモデルだったのに対し、このシロン ピュール スポールの最高速度は350km/hに留められている。

 

ブガッティ シロン ピュール スポールとブガッティのボードメンバー

「300台目のシロン」となるブガッティ シロン ピュール スポール。そのマイルストーンを囲むのは、現ブガッティのボードメンバーの面々。写真左から、クリストフ・ピオション、ミカエル・オッキ、ステファン・ヴィンケルマン、アンヤ・ユーターマーク、リコ・クリエンベルク、クリスチャン・マストロ。

 

最高出力1500hp/最大トルク1600Nmを発揮する8.0リッターW型16気筒エンジンは、最高出力発生回転数を200rpm引き下げた6700~6900rpmに。さらに、ギヤ比をショート化することで瞬発力を向上し、0-100km/h加速は僅か2.3秒という驚異のパフォーマンスを実現している。この“振り回して楽しめるブガッティ”は、世界限定60台、車両価格359万9000ドル(約4億円)。2021年1月からデリバリーを開始しており、年内中にはほとんどの車両がオーナーのもとに届けられる予定という。