ロータスのハイパーEV「エヴァイヤ」が開発の最終フェーズへ突入! カタパルト級と語る驚愕の加速性能とは

公開日 : 2021/05/05 06:30 最終更新日 : 2021/05/05 06:30


ロータスの次期型EV「エヴァイヤ」の開発シーン。フロントビュー

Lotus Evija

ロータス エヴァイヤ

 

 

ヘセルで最新型のプロトタイプをテスト

 

ロータスが満を持して投入するピュアEVの次世代ハイパースポーツ、「エヴァイヤ」の開発が大詰めを迎えている。量産前の調整段階に入った新型モデルは、どのような仕上がりになっているのだろうか。ヘセルのテストコースで最新プロトタイプを日夜テストしている現場からの“声”をお届けしよう。

 

ロータスの次期型EV「エヴァイヤ」の開発シーン。リヤビュー

ロータスの次期型EV「エヴァイヤ」は、現在最新型のプロトタイプ“EP1”でのテスト走行を行っている。

 

マネージング ディレクターのマット・ウィンドルは、次のように語る。

 

「それぞれの開発領域に合わせて、いくつかのプロトタイプを用意してきました。たとえば生産やテクノロジー面を検証するもの、バッテリーマネジメントの開発用、モーターの研究用といった具合にね。そして、もっとも新しいのがEP1。これはパフォーマンスを煮詰めるためのもので、期待を裏切らないプロトタイプでした」

 

「量産に入るのはまだ数ヵ月先ですが、EP1はすでにまごうことなきロータスの“フィール”を身につけています。極めてユニークで比類無きハイパーカーでありながら、ロータスそのものといえるのです。私自身、とてもワクワクしていますし、チームの皆が成し得たことを心から誇りに思っています」

 

ロータスの次期型EV「エヴァイヤ」のアッセンブリーライン

ロータスの次期型EV「エヴァイヤ」の新しい製造ラインは、ヘセルのテストコース脇に設置。ハンドメイドで製造されるエヴァイヤのために、クリーンかつ広大なスペースを用意している。

 

ロータスの“魔法”をかける

 

車両解析ディレクター、そしてチーフテストドライバーも務めるギャバン・カーショウも説明する。

 

「バッテリーやモーター、ボディの面では、現段階で80%の状態にあります。残りの20%は、魔法をかける段階ですね。我々が心から誇りに思っているドライビング体験を具現するべく、ロータスならではのやり方で一体になって取り組んでいきます。そう、無論とても刺激的な経験をね。これはハイパーカーなのですから」

 

ロータスの次期型EV「エヴァイヤ」の開発シーン

ロータスの次期型EV「エヴァイヤ」には、アクティブエアロやトルクベクタリングといった先進デバイスを投入。ロータスならではのドライブフィールを実現するべく、ヴァーチャルシミュレーションから実車テストまで徹底してテストを繰り返してきた。

 

アクティブエアロやトルクベクタリングなど先進デバイスも搭載

 

車両ダイナミクスエンジニアのリーダー、ジェームズ・へーズルハーストは次のように語っている。

 

「我々は開発プログラムの最終ストレートに突入し、フルパワー、フルトルク(でのテスト)もスタートしています。車両の基本的なダイナミクスを迅速にセッティングし、トルクベクタリングやアクティブエアロ、トラクションコントロールといったデバイスシステムのそれぞれが期待通りに働き、互いに調和できているかどうかを確認しています」

 

「これから、各ドライブモードの調整も行い、セッティングに合わせたキャラクターを作り上げていきます。これまで、いくつかのプログラムはシミュレーター関連のパートナーと一緒にバーチャルでテストしてきましたが、いま、そこで得られた知見を現実世界で実地に移す段階を迎えているのです」

 

ロータスの次期型EV「エヴァイヤ」のシャシー

ロータスの次期型EV「エヴァイヤ」のシャシー。先進パワートレインやデバイスだけに頼ることなく、ロータスらしい走りを実現するべく基本的なメカニズムから作り込んできた。

 

ヘセル史上最速のロードカー

 

チーフプラットフォームエンジニアのルイス・カーは、「私たちが2.25マイル(約3.6km)の独自のテストコースを所有しているのは、大変幸運なことです」と語る。彼らは、エヴァイヤをアッセンブリーする工場から50mも離れていない場所に、FIA基準を満たしたテストコースを持っている。「世界を見渡してみても、そんなメーカーは他にあまりないのではないでしょうか」。ルイスは続ける。

 

「最高の技術パートナーや先進テクノロジーを得て、たとえばF1でしか使用していないような技術や、自動車界で最も電力密度の高いパワートレインを獲得することができています。かつて伝説的なモデルやドライバーがいくつもの記録を作ってきたこのヘセルのテストコースでも、いまや(エヴァイヤが)最速のロードカーとなりました」

 

ロータスの次期型EV「エヴァイヤ」の開発シーン。リヤビュー

エンジンサウンドやエキゾーストノートのないピュアEV「エヴァイヤ」には、F1マシン「タイプ49」のサウンドをモチーフにした「サウンドスケープ(音景)」を採用するという。

 

「まるで小さなグループCカーのよう」

 

衝撃的なスピードをもたらす“エヴァイヤ体験”とは、果たしていかなるものなのか。最もヒントとなりそうなのが、ギャヴァン・カーショウの言葉である。

 

「エヴァイヤは本当に驚くべきマシンです。F1のように加速するものの、コクピットは閉ざされているので、まるで小さなグループCカーに乗っているようでもあります。パワーとトルクのすべてが瞬時に発生するのは、最新のエレクトロニックツールのおかげ。人間は物理の法則に逆らうことができる。そんな風に思えてくるほど、コーナーではカタパルト級の加速で前へ前へと押し出してくれるのです」

 

 

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