ポルシェが2021年第1四半期の業績を発表、前年同期比大幅増となる7万2000台をデリバリー

公開日 : 2021/05/11 14:55 最終更新日 : 2021/05/11 14:55

ポルシェが2021年第1四半期の業績を発表、前年同期比大幅増となる全世界で7万2000台をデリバリー

前年比の倍以上となる12億ユーロの営業利益

 

ポルシェAGは、2021年第1四半期に12億ユーロの営業利益を記録したと発表した。前年同期の57200万ユーロと比較して、倍以上の好成績となる。また、売上高は前年同期の60億ユーロから28%増の77億ユーロとなり、売上利益率は9.5%から16.2%に向上した。

 

ポルシェAGの副会長兼執・財務&IT担当取締役のルッツ・メシュケは、2021年第1四半期の好成績を受けて次のようにコメントした。

 

「2021年は非常に良いスタートを切ることができました。2021年度は売上利益率15%という戦略目標を再び達成できる見込みです」

 

「電動化、デジタル化、そして持続可能性への投資が過去に比べて大幅に増加しているため、この目標到達の意味はさらに大きくなります。四半期ごとの記録を見ると、コストと収益の構造、そしてモデルレンジの両面で、ポルシェが非常に有利な立場にあることが分かります」

 

ポルシェが2021年第1四半期の業績を発表、前年同期比大幅増となる全世界で7万2000台をデリバリー

最多販売台数を記録したのは、これまでと変わらずSUVのマカン。フルEVスポーツのタイカンも、911と変わらない台数が販売された。

 

Porsche Macan GTS

ポルシェ マカン GTS

 

最多販売台数は22458台を納車したマカン

 

ポルシェは2021年1月からの3ヵ月間に、全世界で前年同期比36%増となる約72000台の車両を納車した。最も販売されたモデルはミドルサイズSUVの「マカン」で、22458台が世界各国にデリバリーされている。また、ポルシェ初のフルEVスポーツカーであるタイカンも好調を続けており、9072台を販売。これは基幹モデルの911(9133台)とほぼ変わらない台数だという。

 

今回、前年同期の業績から大幅に増加した理由として、2020年前半が新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックによる影響を受け、大幅に販売台数を落としていたことが挙げられている。ポルシェAGのオリバー・ブルーメCEOは、今期の業績について次のようにコメントした。

 

「この好調な業績の背景には、ポルシェの強力なチーム体制があります。優れたチームワークにより新鮮で魅力的なラインナップを揃え、この困難な時期にも会社をうまく舵取りすることができています」

 

「2021年、ポルシェは2020年よりもかなり多くのタイカンを販売する予定です。第1四半期の段階で、タイカンのデリバリーは2020年の半数近くに達しています。さらに喜ばしいのは、購入者の約50%が新規のお客様であるということ。タイカンは、ポルシェ・ファンをさらに拡大させているのです」

 

ポルシェが2021年第1四半期の業績を発表、前年同期比大幅増となる全世界で7万2000台をデリバリー

このままの状況が続けば、2021年にポルシェは過去最高益を記録する可能性がある。しかし、不安要素としてメシュケ(写真向かって左。同右はオリバー・ブルーメCEO)は、自動車業界が見舞われている世界的な半導体不足を挙げた。

 

半導体不足の影響を受けなければ過去最高益も

 

「ポルシェは15億ユーロを超える強力なキャッシュフローを確保しています」と、前述のメシュケはポルシェの流動性の高さをアピールした。

 

「2021年は順調なスタートを切ることができました。世界的な半導体不足の影響を受けなければ、年末には過去最高の営業利益を達成できると確信しています」

 

堅調な業績を受けながらも、メシュケは「収益性プログラム2025(Profitability Programme 2025)」を引き続き計画的に推進することも明かしている。

 

「好調が続いているとしても、依然として我社が大きな課題に直面していることを忘れてはいけません。だからこそ収益とコスト削減の両面で、さらなる可能性を追求していきます」