プジョー・シトロエンで活躍した「Takumi YAMAMOTO」が国内に新会社を設立。日本での活動を大幅強化へ
公開日 : 2021/05/27 09:55 最終更新日 : 2021/05/27 09:55
“人の移動”に纏わる、多くのプロダクトデザインを手がける
プジョー・シトロエンでキャリアを積んだ後、様々な分野のプロダクトデザインを手掛ける「Takumi YAMAMOTO」。
「デザインで、人と未来を幸せに。より良い世界をデザインする」を基本理念とする活動は、いまや自動車の枠を飛び越え、船舶や鉄道、航空機、ロケットまで及ぶなど、人の移動に関わるあらゆるトランスポーテーション・プロダクトをデザインできる稀有なデザイナーとして活躍している。
国内窓口としてFor a Better World社を設立
想いが伝わるデザインをカタチとする作品の数々は、ヨーロッパや日本、北米で高く評価され、各々のエリアにおいて多くのプロダクトデザインを手がけてきたが、このたび日本の拠点として「For a Better World」社(代表取締役:山本卓身)を設立。日本国内の活動を強化することを発表した。
日本国内に力を入れるきっかけは、コロナ禍における人の活動のありかたが変化したことによる影響が大きいという。

ゲーム、映画業界でトップシェアを誇るテクスチャリングソフトウェア「Substqnce(サブスタンス)」の プロモーションツールとしてデザインされた1台。スタートからモデリング終了まで正味1ヵ月という短期間で完成したという。リモート時代にふさわしいスピード感あるワークフローも持ち味のひとつ。
リモートでも優れたデザインを提供可能
現在、Takumi YAMAMOTOはフランスを拠点に活動しているが、従来より世界各国のクライアントとのプロジェクトを進める上で、オンラインのコミュニケーションを効率的に活用してきた。国内でもリモートツールを用いた活動が主流になりつつあるが、Takumi YAMAMOTOが提供するリモートでのデザイン提案や経験は高く評価されている。実際、昨年請け負っていた日本のクライアントプロジェクトでは、一度も対面での打ち合わせを行わず、リモートミーティングのみで満足してもらえるデザインを提供できたそうだ。
このように距離の壁を超えて、自らが思い描くデザインの提案が可能になったことが、日本国内にFor a Better World社を設立した契機になったとのこと。

2020年8月に発表されたSkyDrive社初の有人機「SD-03」。「空飛ぶクルマ」を具現化したプロダクトとして大きな注目を集めたドローンのデザインは、Takumi YAMAMOTOが担当している。
国内ではSkyDrive社の「空飛ぶクルマ」のデザインディレクターとして有名な「Takumi YAMAMOTO」だが、日本国内に本格拠点を構えたことで、さらなる活躍が期待できそうだ。
【関連リンク】
・Takumi YAMAMOTO 公式サイト