60ピース以上の生地パターンでボディにジャストフィット! 愛車をガードする究極のボディカバー
公開日 : 2021/05/31 14:55 最終更新日 : 2021/05/31 14:55
NEIGHT BODY COVER
for PORSCHE 911GT3 RS / LAMBORGHINI HURACAN
最高の保管環境を実現する究極のボディカバー
ガレージに愛車を保管しているオーナーにとって、屋内のチリやホコリの付着を防止するボディカバーはマストアイテムのひとつだろう。実際、メーカーサイドもここに需要があるのは承知しており、純正アイテムとしてボディカバーを用意しているが、ボディとのフィット感や生地の質感、縫製のレベルに物足りなさを感じているオーナーも多い。そんなオーナーにとって朗報と言える製品が、イレブンオートモーティブがリリースする“NEIGHT(ネイト)”のボディカバーだ。
NEIGHTボディカバーを手がけるイレブンオートモーティブの母体は、シートカバーとフロアマットのトップブランド「Clazzio(クラッツィオ)」を運営するイレブンインターナショナル。同社の製品は、自社設計かつ国内工場で製造する“メイド・イン・ジャパン”にこだわっていることが特徴のひとつで、熟練の職人が手作業で縫製する製品の完成度の高さは広く知られており、長年愛用しているユーザーも多い。そのClazzioと同レベルのモノ造りの思想が、NEIGHTボディカバーにも採用されている。

表生地と裏生地を2層に重ねた構造に加え、60ピースものパターンを組み合わせて縫製される特別なボディカバー。表生地の四段スムース生地は、色落ちがしにくく、発色が鮮やかなものを厳選。裏生地もベルベット編みの起毛素材と、ボディに優しい最適な環境を実現している。
60ピース以上の生地パターンを採用
まず製品設計からして普通のボディカバーとは大きく異なる。車種専用設計を謳うボディカバーは数あれども、用いられる生地のパターンの数は4〜5点という製品が多い。だがNEIGHTボディカバーで使われるパターンは60ピース以上と、まさに桁が違う。パターンのデザインも3Dスキャナーで実車をスキャンしたCADデータを基に作成されたもので、その細かく分割された1ピースを丁寧に組み合わせることで、他を圧倒するカバー形状が生まれる。外板パネルやライト類はもちろん、なだらかなエアロの形状にもジャストフィットできるほか、一般的なボディカバーでは突っ張ってしまうドアミラーやウイングなどの厄介な突起物も、ちょうど良く袋形状が配置されるため、スマートに収めることができる。
また使用される生地と使い方も規格外。服飾アパレル製品として使われるレベルの良質な国産生地を用いることに加え、カバー布の構造には“表生地”と“裏生地”を重ね合わせる2層式を採用。表生地には、トレーニングウェアやジャケットなどにも使用される、ソフトな質感と発色が鮮やかな4段スムース生地を、裏生地には特殊なベルベット編みで作られたボディにも優しい起毛生地を使用している。この2つの生地を使い分けることで、愛車のスタイリングを魅せたい欲求とチリひとつボディ側に通さない保護性能が両立できるのだ。
国内工場にて熟練の技術者がコスト度外視で生産
60ピースを超えるパターンがもたらす特別なデザインと表生地と裏生地の2層構造という贅沢な造りを実現するために、縫製工程は自社の国内工場にて熟練の技術者が担当。高性能ミシンを用いて1つ1つのボディカバーを仕上げていく。さらに品質を保つために縫製の全工程はひとりの技術者が一日がかりで一貫して仕上げるなど、コスト度外視の生産体制を取ることも驚いてしまう。
今回、新製品としてリリースされるのは、ポルシェ911GT3 RS用とランボルギーニ ウラカン用の2アイテム。表生地には11色ものカラーバリエーションが用意され、好みやボディカラーに合わせて選べぶことができる。
価格は20万円(税別)とボディカバーとしては少々高価だが、用いられる素材のコストや制作体制の膨大な手間、さらにボディカバーとして卓越した性能を持つことを考えれば、この金額はむしろバーゲンプライスとも感じられる。
希少モデルを中心にラインナップするが別注扱いにも対応可能
ちなみにNEIGHTボディカバーは、昨年夏のデビュー以来、ランボルギーニ アヴェンタドールSVやホンダ NSX、ニッサン GT-R ニスモなど、希少モデルを中心にラインナップを拡大しているが、実はラインナップにないモデルに関しても、別注扱いとして制作対応している。特殊なエアロやウイングパーツなどを装着した車両であっても、3Dスキャナーを用いることで実車をデータ化できるので、レギュラー製品と同様レベルの完璧なボディカバーを提供できるそうだ。
ボディにカバーをかぶせるというよりも、クルマに服を着せる感覚に近いNEIGHTボディカバー。ガレージに大切なお宝を秘蔵しているオーナーにとっては、興味がそそられるアイテムではなかろうか?
REPORT/原 文昭(Fumiaki HARA)
PHOTO/白谷 賢(Ken SHIRATANI)
- 多くのパターンを用いることで、既存のボディカバーの常識を覆すジャストフィットを実現。ヘッドライトやバンパーの形状まで緻密に再現されるなど、カバーを装着した状態でも、クルマのシルエットが楽しめることが分かるだろう。
- 生地自体はそれほどの伸縮性を持たないが、精密な設計と巧みな縫製を組み合わせたカバーデザインもあって、装着は極めてスムーズ。カバーをかぶせるというよりも、カバーを着せるという表現が正しい。
- ボディカバーの設計は、3Dスキャナーを用いて実車の情報を取り込んだ後、CADデータ化して行われる。パターンの選定や試作後の細かな微調整などにも迅速に対応することが可能。
- 試作したカバーを実車に合わせて、ボディラインやパネルの分割線の位置の修正を行う。デジタルとアナログの良いところを組み合わせることで究極のボディカバーは誕生する。ちなみにこの車両は現在開発中のランボルギーニ・ウルス。
- 縫製は自社国内工場に在籍する熟練の技術者が高性能ミシンを用いて丁寧に進めていく。1つの製品につきひとりの技術者が最初から最後まで仕上げていく、品質最優先の製造工程を貫いている。かぎりなくオーダーメイドに近い。
- ボディカバーは驚くほどコンパクトに畳むことができる。カバーを収納する専用バッグもトランクスペースサイズで用意されている。
【価格(税別)】
NEIGHTボディカバー
ポルシェ911GT3 RS用:20万円
ランボルギーニ ウラカン用:20万円
【問い合わせ】
イレブンオートモーティブ
TEL 072-336-9999
【関連リンク】
・イレブンオートモーティブ 公式サイト