ポルシェと「エメ レオン ドレ」のコラボ第2弾! コンセプトはギリシャの島で使われ続けてきた911 SC 【動画】
公開日 : 2021/06/02 11:55 最終更新日 : 2021/06/02 11:55
Porsche 911 SC with Aime Leon Dore
ポルシェ911 SC エメ レオン ドレ仕様
ギリシャの島で経年劣化した911 SCを表現
ポルシェとニューヨークを拠点とするファッションブランド「エメ レオン ドレ( Aime Leon Dore)」が再びタッグを組み、ポルシェ911をリデザインした。2020年のニューヨーク・ファッションウィークで発表された911 カレラ4(タイプ964)のレストアに続き、ふたつのブランドによる「911 SC」の美しいレストアが完成した。
エメ レオン ドレは、テディ・サンティスにより2014年にニューヨークを拠点として生まれたファッション&ライフスタイルブランド。現在もクリエイティブディレクターを務めるサンティスは、オリーブカラーの911 SCをキャンバスに彼の夢を実現させた。
「このプロジェクトのテーマは、前回の964とはまったく異なるタイプの親しみやすさをスーパーカレラで表現することにありました。親しみやすさと同時に、前回と変わらずインパクトのある方法で表現したかったのです。そこで私が幼少期を過ごしたギリシャの島々と、その環境下で経年変化していくもの、独特の美しさを表現しました」

サンティスが幼少期を過ごしてきたギリシャの島々で使われ続けてきたクルマ・・・というコンセプトで911 SCは仕上げられた。フロアマットにペルシャ絨毯を採用するなど、内外装に彼が持つ強いこだわりが反映されている。
道具として使い続けられてきた911
今回の911 SCも、前回のカレラ4と同様にサンティスのポルシェに対する純粋な情熱と、ディテールへの強いこだわりが込められている。エクステリアにはポルシェのクラシックカラーであるオリーブをチョイス。ボンネット上の補助ライト、フックス・ホイール、様々なグッズが搭載されたルーフラックなど、ヒストリック911を日常的なパートナーとして完璧に仕上げた。また、この911 SCはギリシャの田舎道のようなラフロードでも走行できるようになっている。
インテリアも、サンティスが素材やカラーをユニークに組み合わせている。例えば、シートには花梨木製ビーズシートカバーを敷き、フロアマットにはペルシャ絨毯を使用。サンティスは、このペルシャ絨毯をドアの内張にも組み込んだ。オリジナルのレカロ製シートはサプライヤー自身が丹念に修復。インテリアのレザーやウールはすべてハンドメイドで製作されている。
テディ・サンティスが共感したポルシェの価値観
サンティスは、新型コロナウイルス(COVID-19)感染拡大という危機的な状況において、このようなコラボレーションが果たす意義を次のように説明する。
「ポルシェと共に仕事をすることは、ある意味で特権ではありますが、同時に身の引き締まるような経験です。今回のプロジェクトでは、特にポルシェと基本的な価値観を共有していると強く感じましたし、ポルシェで働く素晴らしい人々への感謝の気持ちがさらに深まりました」
「新型コロナウイルスによる危機によって、すべての計画が混乱し、適応しなければならない状況下となりました。そんな状況下でも私たちの関係がより強固なものになったのは、ポルシェの皆さんの素晴らしい献身や、臨機応変な対応、そして明確なビジョンがあったからこそです。このプロジェクトの実現には、これまで以上にチームワークと全員が共有する確固とした信念が必要でした」
ニューヨークのエメ レオン ドレ旗艦店に展示
このレストアされた911 SCは、5月21日から23日にかけてニューヨーク・マンハッタンの中心に位置する「エメ レオン ドレ」のフラッグシップショップで展示された。同時にエメ レオン ドレは、この911で使用されたマテリアルやデザインを採り入れたカプセルコレクションも公開している。
ポルシェのマーケティング担当重役を務めるロバート・アーダーは、今回のコラボレーションについて次のように付け加えた。
「エメ レオン ドレとのパートナーシップの一環として製作した最初の964と同様に、今回の911 SCも911が持つコアなコンセプトが特徴的に解釈されています。スポーツカーとファッションの素晴らしいコラボレーションをポルシェ・ファンの皆さんにお見せできただけでなく、テディの夢の実現をお手伝いできたことを嬉しく思います」