ポルシェ タイカン ターボS、豪州ベンド・モータースポーツパークでラップレコードを記録 【動画】

公開日 : 2021/06/13 06:30 最終更新日 : 2021/06/13 06:30

ポルシェ タイカン ターボSの走行シーン

Porsche Taycan Turbo S

ポルシェ タイカン ターボS

 

 

舞台は世界で2番目に長いレーシングサーキット

 

ポルシェ タイカン ターボSが、南オーストラリア州テーレム・ベンドにある「ベンド・モータースポーツパーク(Bend Motorsport Park)」において、電気自動車による初のラップレコードを記録した。

 

全長7.77kmのベンド・モータースポーツパークは、ニュルブルクリンク・ノルトシュライフェに次いで、世界で2番目に長い距離を持つパーマネントレーシングサーキット。今回、タイカン ターボSはベンドのGTサーキットレイアウトを使用し、フル電動モデルとして初めて同サーキットのベンチマークとなるタイム「3分30秒344」を刻んだ。

 

7.770kmを3分30秒344で走行! 「ポルシェ タイカン ターボS」が豪州ベンド・モータースポーツパークでラップレコードを記録

今回、タイカン ターボSでのタイムアタックを担当したのは、オーストラリアにおいて様々なレースで活躍してきたルーク・ヨールデンだ。

 

アタックは元レーサーのルーク・ヨールデンが担当

 

ポルシェ・トラック・エクスペリエンスのチーフドライビングインストラクターを務め、バサースト1000での優勝経験を持つレーシングドライバーのルーク・ヨールデンが、ラップチャレンジのドライバーを担当。ヨールデンは、あらためてタイカンのパフォーマンスに驚かされたという。

 

「タイカンのラップタイムには、本当にびっくりさせられました。電気自動車であるにも関わらず、他のポルシェ製スポーツカーと変わらない感覚でドライブできます。ターンイン、ハンドリング、加速の良さが際立っていました。コーナーの出口におけるパワー感によって、これほどのタイムを記録できたと考えています」

 

ちなみにヨールデンは、タイカンのラップチャレンジと同日に、新型911 ターボで「3分22秒066」というタイムを叩き出しており、このタイムはベンド・モータースポーツパークにおける、市販車によるラップレコードとなった。

 

7.770kmを3分30秒344で走行! 「ポルシェ タイカン ターボS」が豪州ベンド・モータースポーツパークでラップレコードを記録

ベンド・モータースポーツパークでは、2018年に911 GT2 RSがタイムアタックを行っており、3分24秒00という当時の市販車最高記録を叩き出している。今回、タイカンのラップチャレンジは、このタイムがターゲットとなった。

 

ターゲットは2018年にアタックを行った911 GT2 RS

 

オーストラリアで最も新しいサーキットのベンド・モータースポーツパークは、なだらかな丘陵地帯の緩やかなアップダウンを活かしたコースレイアウトを持ち、その規模の大きさと近代的な設備が特徴となっている。

 

ポルシェは同社初のフル電動スポーツモデルのタイカンをこのベンド・モータースポーツパークに持ち込み、南半球のノルトシュライフェと呼ばれるこのコースで市販EVによるラップレコード更新をターゲットに据えた。

 

ちなみにポルシェはこのユニークなサーキットですでにラップレコードを持っている。2018年に豪州のモーターマガジン誌が、市販仕様の911 GT2 RSをスーパーカーシリーズやGTレースで活躍するウォーレン・ルフに託し、3分24秒00という当時の新記録を打ち立てていたのだ。

 

ポルシェのラインナップで最も過激なロードゴーイングモデルである911 GT2 RSとタイカンを比較することはフェアではないかもしれない。それでもスペック的には近い存在の911 GT2 RSに対して、どのようなタイムでタイカンが走れるのか、大きな注目が集まった。

 

ドライブを終えたヨールデンは「タイカンの走りは、ガソリンモデルとあまり変わりません。信じられないほどダイナミックです。確かに少し重さを感じますが、重量物のバッテリーを低い位置に搭載していることもあって重心が非常に低く、ハンドリングとブレーキングがとにかく優れています」と、驚きをもって指摘した。

 

7.770kmを3分30秒344で走行! 「ポルシェ タイカン ターボS」が豪州ベンド・モータースポーツパークでラップレコードを記録

重量もあり大柄なタイカンだが、電動パワートレインによる抜群の加速力により、特にコーナーの出口における立ち上がりで、タイムを稼ぐことになった。

 

コーナーの立ち上がりでの抜群の加速力

 

タイムアタック当日は青空が広がり気温が20度半ばという、酷暑を苦手とする電気自動車にとっては最適なコンディションとなった。タイカンのように大柄かつ重量級の車両が、軽量・軽快な911と変わらないペースで周回する様子はまさに圧巻と呼べるものだった。そして、アクセルを踏み込んだ瞬時に路面へと伝えられる強大なトルクは、特にツイスティな低速コーナーの立ち上がりで大きなアドバンテージとなった。

 

タイカン ターボSがそのトルクを活かせたのは、シャシー、サスペンション、エレクトロニクスが高い次元で揃えられていることも大きい。さらにヨールデンが指摘するように重心が低いため、高速コーナーやヘアピンでも抜群の安定感を披露した。ストレートでの最高速度は260km/hに達し、記録したタイムは3分30秒344。最新仕様の911 ターボから8秒、911 GT2 RSからは6秒のビハインドだった。

 

「旧型ではあるものの911 GT2 RSのタイムにこれだけ迫るなんて・・・。私自身、タイカンが速いことは分かっていました。0-100km/h加速アタックで何度も2.5秒という凄まじいタイムを記録してきましたから。このアドバンテージは特にコーナーの立ち上がりで顕著です。今回記録したタイムも、コーナーからのダッシュで稼いだと考えています」と、ヨールデン。

 

ポルシェ タイカン ターボSのフロントスタイル

今回、車内に設置されていたGoProには、3分30秒320という実際のタイムよりも速い記録を表示。公式ラップレコードとしては残らないものの、さらなる記録更新の可能性を示していると言えるかもしれない。

 

さらに速いタイムを記録していた可能性も・・・?

 

ちなみに、公式発表には3分30秒344とタイムが記載されているが、動画内では「3分30秒320」と表示されていることにお気づきだろうか?

 

車内映像を記録するGoProと連動した車内の計時システムは確かに3分30秒320を記録しており、そのため映像にはこのタイムが表示されている。ただ、ラップチャレンジ前に指定計時システムとして使用が決まっていた公式ラップタイマーは3分30秒344を計時。そのため、こちらのタイムがベンド・モータースポーツパークのEVによるラップレコードとして残ることになった。