フェラーリの聖地に建つ旗艦店がリニューアル。エンツォのオフィスを彷彿させる黄色のタイルも使用

公開日 : 2021/06/28 06:30 最終更新日 : 2021/06/28 06:30

マラネッロでリニューアルオープンしたフェラーリのフラッグシップストア。ファサード

フェラーリ初の本格ファッションコレクションも販売

 

フェラーリは聖地マラネッロのフラッグシップストアをリニューアルオープンした。同社のファクトリーや、やはり改装したばかりのレストラン「キャバリーノ」と肩を並べるようにして建つニューショップは、モダンな内装デザインとライフスタイル関連のスペースが広く取られているのが特徴となる。

 

新生フラッグシップストアには、フェラーリが新たに立ち上げたばかりのアパレルコレクションが並ぶ。デザインを手掛けているのは、ジョルジオ アルマーニやドルチェ&ガッバーナ、パル ジレリで経験を積んだロッコ・イアンノーネ(Rocco Iannone)。

 

フェラーリは2019年11月にイアンノーネ氏を“ブランド多様化プロジェクト”のクリエイティブディレクターに任命。2021年6月にマラネッロ本社で開いた初のランウェイショーを通して、新しいファッションラインのお披露目を大々的に行ったばかりだ。

 

マラネッロでリニューアルオープンしたフェラーリのフラッグシップストア。内観

マラネッロでリニューアルオープンしたフェラーリのフラッグシップストア。耐火性のある白い粘土素材を使った、有機的形状の壁面がユニーク。

 

クレイモデルを思わせる壁面素材

 

店舗のデザインは、ロンドンに拠点を置く建築スタジオ「Sybarite(シバライト)」がマラネッロのチームとともに共同で実施。各エリアが流れるように繋がり合うユニークな店内設計となっている。

 

フロントのファサードから店舗の輪郭を描くように並ぶのは、テラコッタの柱廊。その色味はモデナの家々の屋根や、イタリアの歴史的な教会を思わせる。その後ろ側では、赤をまとった曲面ガラスが壁の役割を果たしている。

 

入り口の向こう側には、ピットやファクトリーを思わせるコンクリートの壁が。一部の壁や柱に利用した白い耐火粘土は、フェラーリの新型車を開発する際に作られるクレイモデルへのメタファーなのだという。さらに、壁やフロアの一部にはエンツォ・フェラーリの格言や、スクーデリアで活躍した有名ドライバーの名前を刻印。また、傑作マシンのミニチュアも車名や登場年とともにディスプレイする。

 

マラネロでリニューアルオープンしたフェラーリのフラッグシップストア。内観

マラネッロでリニューアルオープンしたフェラーリのフラッグシップストア。テーブルや仕切りガラスはフェラーリレッド。壁面にはフィオラノサーキットを模したオブジェも。

 

試着室はフェラーリのコクピット風

 

店内のテーブルや仕切りガラスにはフェラーリレッドを採用。また、フェラーリ車と同じレザーを使ったシートも用意している。さらに、エキゾーストパイプやエンジンのシリンダーを思わせる照明や、レーシングカーのリヤスポイラーの形状に着想を得たモジュラー式パーテーションも設置した。

 

試着室にも趣向をこらした。内装にはアルカンターラやアルミニウム、きめの細やかなレザーといったフェラーリ車にお馴染みの素材を採用。プライベートが完璧に守られたその空間に入るとき、ゲストはまるでフェラーリのコクピットに入っていくような気持ちを味わえるという。

 

マラネッロでリニューアルオープンしたフェラーリのフラッグシップストア。内観

マラネッロでリニューアルオープンしたフェラーリのフラッグシップストア。キャッシャー回りの黄色のタイルづかいは、エンツォ・フェラーリのオフィスへのオマージュ。

 

エンツォに捧ぐイエローのタイルづかい

 

もうひとつ、店内で印象的に使っているアクセントカラーはイエロー。たとえばキャッシャー周りは、エンツォ・フェラーリのオフィスのデスク背後にそびえている跳ね馬のイメージが描かれた黄色いタイルを思わせるデザインとなっている。

 

シーズンや扱うアイテムに合わせて店内のレイアウトは柔軟に変更が可能となっている。もちろん、イベントやパーティー、F1レースのライブビューイングなどにも対応できるという。