アルファロメオ ジュリア GTAの開発が大詰めへ! バロッコでキミ・ライコネンが仕上がりをチェック 【動画】
公開日 : 2021/06/29 11:55 最終更新日 : 2021/06/29 11:55
Alfa Rome Giulia GTA / Giulia GTAm
アルファロメオ ジュリア GTA/GTAm
アウトデルタの本拠地を駆ける現代のGTA
アルファロメオ ジュリアの高性能モデル「GTA/GTAm」が、いよいよ開発の最終フェーズを迎えたようだ。2021年6月には聖地バロッコでファイナルテストを実施し、ほぼ最終形ともいえる車両がキミ・ライコネンの手でドライブされたという。
アルファロメオ・レーシング・オーレンのドライバーであるキミ・ライコネンとアントニオ・ジョヴィナッツィが、2020年秋の段階でプロトタイプのテストドライブを行ったのは既報の通り。ザウバー エンジニアリングによって新たな空力性能を与えられたGTA/GTAmのパフォーマンスについて、F1ドライバーの2人は逐一フィードバックを提供してきた。
F1のトップドライバーとスペシャリストが開発に参画
それから約8ヵ月、再びアウトデルタの本拠地にキミ・ライコネンが戻ってきた。彼らのフィードバックがいかなるカタチで具現されたのか、その成果を自ら検証するために。
空力向上のためにGTA/GTAmへ採用されたカーボンファイバー製パーツのほとんどは、ザウバー エンジニアリングが開発を担当した。フロントバンパーをはじめ、サイドスカートやリヤディフューザー、GTAのスポイラー、GTAmのエアロウイングなど、その種類は広範にわたっている。とりわけGTAmは任意で調整できるフロント/リヤウイングを備えており、公道から各サーキット、あるいはドライバーの好みにあわせて空力性能を最適化することができる。
GTA/GTAmともに採用した新しいリヤディフューザーは、高速域で十分なダウンフォース量を確保して安定した走行を助ける。よりハードなキャラクターを与えられたGTAmのダウンフォース量は、GTAの2倍、ノーマルのジュリア クアドリフォリオの3倍にまで向上しているという。
バロッコからビーチまで
アルファロメオとザウバー エンジニアリングが二人三脚で鍛え上げたGTA/GTAm。その仕上がりについて、キミ・ライコネンは次のように評している。
「すごく気に入っています。日常的に使うことができるクルマなのに、サーキットにも連れ出すことができて、しかもそのどちらでも心底楽しむことができるんですから」 。さらに「高速でのバランスが良いですね。フロント側がより低く感じられて、素速く操舵できます。速いし、運転しやすいし、レスポンスにも優れているんです」と続けた。
テストの様子はアルファロメオ公式YouTubeチャンネルで公開中である。バロッコのを攻めるライコネンのドライビングはまさしく必見。映像の中で、ライコネンは「ここ(バロッコ)から出かけていって、ビーチに行った後で戻ってきてラップ」できる、GTA/GTAmはそんな気分にさせてくれるクルマだと語っている。
ジュリア GTA及びGTAmは500台限定の販売。ジュリア クアドリフォリオをベースに約100kgダイエットした軽量・高性能仕様で、GTAmはさらに後席も取り払い、ロールケージを装備した2座のサーキット向けモデルとなる。日本でも2021年4月26日より注文受け付けを開始したが、反響の大きさを窺わせる急スピードで受注は締め切りとなった。
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