再生燃料でパイクスピークに挑んだベントレー、不運なトラブルでクラス2位でフィニッシュ 【動画】

公開日 : 2021/06/30 11:55 最終更新日 : 2021/06/30 11:56

再生燃料で挑んだ「ベントレー コンチネンタル GT3 パイクスピーク」、不運なトラブルでクラス2位に終わる

Bentley Continental GT3 Pikes Peak

ベントレー コンチネンタル GT3 パイクスピーク

 

 

タイムアタック1・クラスで2位、総合4位を獲得

 

6月27日に、コロラド州で開催された「パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム」において、ベントレー コンチネンタル GT3 パイクスピークがタイムアタック1・クラスで2位、総合4位を獲得した。キング・オブ・マウンテンの異名を持つリース・ミレンがステアリングを握り、初めて再生可能燃料を使用したマシンで、世界で最も過酷なヒルクライムを走り切った形だ。

 

今回のイベントは、山頂部の凍結により短縮されたコースを出走。コンチネンタル GT3 パイクスピークはアタック終盤にエンジントラブルに見舞われながらも6分36秒281のタイムを記録した。これはフル電動モデルを含む、サステナビリティを重視したすべての車両を上回るタイムとなった。

 

再生燃料で挑んだ「ベントレー コンチネンタル GT3 パイクスピーク」、不運なトラブルでクラス2位に終わる

山頂部の降雪と凍結のため、1/3のルート短縮を余儀なくされた今年のパイクスピーク。ベントレーをドライブしたリース・ミレンは順調にリードしていたが、最終区間でまさかのターボトラブルに見舞われてしまった。

 

12秒のリードもゴール直前でターボトラブル

 

2021年のパイクスピークは、山頂付近に降り積もった雪と氷のために、ゴール地点が標高1万2780フィート地点のデビルズ・プレイグラウンドに変更。コースのうち最後の1/3がカットされることになった。このためベントレーが狙っていた記録更新の野望は、スタート前の段階で実現が不可能になってしまった。

 

それでも、ベントレー、ファスター(FastR)、ロジャー・クラーク・モータースポーツ、Mスポーツ、リース・ミレン・レーシングにより開発・運営されたコンチネンタル GT3 パイクスピークは、最初の2セクターで驚異的なペースを記録してみせる。続く、第3セクターではライバルに12秒もの差をつけた。しかし、フィニッシュまで数コーナーの時点で、ターボチャージャーのブースト圧にトラブルが発生し、16秒をロス。ミレンはクラス2位でのフィニッシュとなった。

 

再生燃料で挑んだ「ベントレー コンチネンタル GT3 パイクスピーク」、不運なトラブルでクラス2位に終わる

今回、クラス2位、総合4位に終わったベントレーだが、結果以上に初めて再生レーシング燃料を使用したことが大きなトピックとなった。記録更新を目指し、来年に再挑戦する可能性も高そうだ。

 

再生燃料導入の第一歩となったパイクス挑戦

 

今回のパイクスピーク・プロジェクトは、ベントレーのモータースポーツ部門が持続可能性に焦点を当て始めたことを示していると言えるだろう。現在、ベントレーは企業戦略「ビヨンド100(BEYOND100)」を掲げ、組織全体で二酸化炭素の排出量をゼロにすること、さらにカーボンニュートラルの達成を目標としている。そのなかで電動化と共に、再生可能燃料の開発・研究も必要不可欠な課題となる。

 

コンチネンタル GT3 パイクスピークは、「98RON」再生レーシング燃料を使用。この燃料はモータースポーツのために特別に開発された先進的な専用バイオ燃料ブレンドで、温室効果ガスを最大85%も削減できる持続可能な「eFuel」実現に向けた大きなステップとなる。

 

ベントレーのモータースポーツ・ディレクターを務めるポール・ウィリアムズは、今回のパイクス参戦について次のように振り返った。

 

「今回、私たちはクラス優勝とタイムアタック1の記録更新、どちらも可能なペースを持っていました。しかし残念ながら天候に恵まれずコースが短縮されてしまったため、記録更新の可能性は走る前になくなってしまいました」

 

「苦い経験ではありますが、このイベントで最速の自然エネルギーレーシングカーを投入できたことを誇りに思います。そして、このプロジェクトを遂行したチームも素晴らしい働きをしてくれました。これはベントレーにとって再生可能燃料導入の第一歩であり、これからもたくさんの機会があるでしょう。来年も私たちはパイクスピークに戻ってくるかもしれません」