メルセデス・マイバッハ初のSUVが国内デビュー! 堂々たる偉容を誇る最高級GLSは新時代のショーファードリブン

公開日 : 2021/07/03 06:31 最終更新日 : 2021/07/03 06:31

メルセデス・マイバッハ GLS 600 4マティック。フロントビュー

Mercedes-Maybach GLS 600 4MATIC

メルセデス・マイバッハ GLS 600 4マティック

 

 

マイバッハの名を戴くSUVが登場

 

メルセデス・ベンツ日本は2021年7月1日、メルセデス・マイバッハブランドの「GLS 600 4マティック」を発表した。558ps/730Nmの4.0リッターV8ツインターボを搭載した全長5.2m、全幅2m、全高1.8mの大型SUVで、車両価格は2729万円。

 

メルセデス・ベンツは現在、サブブランドを含めて5つのラグジュアリーをテーマに掲げている。メルセデス・ベンツは「Modern Luxury」、AMGが「Performance Luxury」、Gクラスが代表する「Adventurous Luxury」、電気自動車を展開するEQの「Progressive Luxury」、そして伝説の名車マイバッハの冠を戴く「Sophisticated Luxury」だ。

 

メルセデス・マイバッハ GLSの日本発表イメージ

メルセデス・ベンツ日本は2021年7月1日、メルセデス・マイバッハ GLSを国内発表。4.0リッターV8ターボを積んだ「GLS 600 4マティック」は左ハンドル仕様のみの設定。車両価格2729万円。

 

フラッグシップに相応しい偉容

 

設計の王様の名を与えられたマイバッハは、これまでフラッグシップサルーンであるSクラスの最高級レンジのみに使用されてきた。その虎の子の高級ブランドに、今回新しく加わったのがGLS。ロールス・ロイス カリナンやベントレー ベンテイガ、アストンマーティン DBXらが代表するスーパーラグジュアリーSUVセグメントに対して、メルセデスが放った新たな強敵といえる。

 

ベースとなっているのは、「SUVのSクラス」と言われるGLS。そのボディは全長5205mm、全幅2030mm、全高1838mm、ホイールベース3135mmという堂々たるサイズと偉容を誇る。パワーユニットはAMG GT系と共有するM177型の4.0リッターV型8気筒ツインターボを搭載。558ps/730Nmという内燃機性能に加え、22hp/250NmのISG(インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター)を組み合わせた“EQブースト(=48Vマイルドハイブリッド)”仕様である。トランスミッションは9速ATの9Gトロニックを組み合わせる。

 

メルセデス・マイバッハ GLS 600 4マティック。電動格納式ランニングボード

メルセデス・マイバッハ GLS 600 4マティックの電動格納式ランニングボード。ドアを開けると約1秒で自動的にステップが登場、車高も25mm下がって乗員をキャビンへと優しく導いてくれる。

 

電動ステップとエアサスで乗降をサポート

 

フロントグリルは、マイバッハを象徴する繊細なピンストライプ仕様。その下のエプロン部分にもクローム仕上げメッシュで飾ったエアインテークを与えることで、ゴージャスな雰囲気を強調している。

 

身長160cm弱の筆者がマイバッハ GLSの実車に相対すると、全高1.8mを超える金庫のような巨体に一瞬たじろいでしまう。着座位置も高く、ここにスカートをめくってよじ登らなければいけないのかと躊躇したものの、ドアを開けると足元に無音で格納式ランニングボードがするすると現れた。長さ2mちょっと、幅が20cmほどのたっぷりとしたサイズの“足かけ”は、いかにも贅沢なアルミニウム製。表面に滑り止めのラバーストップを配置するなど、細やかな細工も目を惹く。同時にエアサスペンションが車高を25mm下げてくれるので、乗降性は拍子抜けするほど良好だった。

 

メルセデス・マイバッハ GLS 600 4マティック。リヤシート

メルセデス・マイバッハ GLS 600 4マティックの、ファーストクラスのような後席空間。アームレストには非接触充電やタブレット、シャンパン用の台座などを設置している。

 

後席の広さと居心地は別格

 

後席に座ってみると、フロントシートのバックレストが遙か遠くに感じられる。ベース車両のGLSは3列シートだが、こちらは潔く2列に割り切っているのに加え、後席位置を120mm後方へ配置。リラクゼーション機能付きのシートはサイズもたっぷりなうえ、背もたれは最大43.5度まで寝かせることができるので、「ひと晩ここで過ごしてください」などと言われたならば喜んで応じてしまうだろう。ちなみに、10ヵ所の加圧ポイントをもつリラクゼーション機能は、シートヒーターと組み合わせて使うことで“温感マッサージ”を堪能することも可能である。

 

ショーファードリブンとしても文句のつけようのない後席をもつマイバッハ GLSだが、やはり3BOXとは異なり、SUVなので荷室と居住スペースが分離されていない。荷物と人間が一ヵ所で過ごすというのは、ショーファードリブンとしていかがなものか。そう思っていたところ、マイバッハ GLSは後席後方に固定式パーテーションを設置していることが判明。これにより、居住空間の快適性、騒音、空調効果をアップするとともに、ボディ剛性の向上も図っているという。

 

メルセデス・マイバッハ GLS 600 4マティック。キャビン

メルセデス・マイバッハ GLS 600 4マティックの広大なキャビン。着座位置が高いので視界が広々としていて、とても開放的。

 

ショーファー(運転手)との会話もスムーズに

 

左右後席の間には、専用シャンパングラスもセット。750ccのシャンパンボトル3本が入る大型クーラーボックスを用意している。しかもセンターコンソールのカップホルダーも温度調整機能付きと至れり尽くせりだ。アームレスト前方に設置されたタブレットは脱着可能で、シート調整やリラクゼーション機能など、アメニティ関連の操作一式を手元で行うことができる。

 

フロント及びサイドウインドウには遮音ガラスを採用し、ノイズ軽減タイヤを装着するなど静粛性にも注力。遠く離れた前後席でも会話に困らない静けさは確保しつつ、念には念を入れて双方向車内通信システムまで搭載している。

 

メルセデス・マイバッハ GLS 600 4マティック。リヤビュー。ドア開

メルセデス・マイバッハ GLS 600 4マティックは、新しい時代のショーファードリブンといえる1台。マイバッハ専用の2トーンカラーも用意している。

 

洋上ならぬ、路上を進む豪華客船

 

さらに、乗り心地面でも後席乗員に配慮。そもそもマイバッハ GLSは4輪それぞれに48V対応のアクチュエータを備えた「Eアクティブ・ボディ・コントロール」を採用しており、常に最適なスプリングレートと減衰力を個別制御している。路面前方の凹凸をモニターし、あらかじめ減衰力を演算して準備するロードサーフェススキャン機構も投入。さらにコーナリング時のロールによる傾きを修正し、極力水平に保つダイナミックカーブ機能も備えている。そこに加えて、後席の乗り心地に焦点を絞った制御を行う走行モードも用意。その名も「マイバッハ」モードという。

 

威風堂々、路上を進む豪華客船のごときメルセデス・マイバッハ GLS。これぞ新世代のショーファードリブンといえるラグジュアリーSUVは、すでに「今年分は足りないくらいの予約が入っている」(メルセデス・ベンツ日本代表取締役兼CEO 上野金太郎氏)そうだ。

 

 

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【SPECIFICATIONS】

メルセデス・マイバッハ GLS 600 4マティック

ボディサイズ:全長5205 全幅2030 全高1838mm

ホイールベース:3135mm

車両重量:未発表

エンジン:V型8気筒DOHCツインターボ(ISG搭載)

総排気量:3982cc

ボア×ストローク:83.0×92.0mm

最高出力:410kW(558ps)/6000-6500rpm

最大トルク:730Nm/2500-4500rpm

トランスミッション:9速AT

サスペンション:前ダブルウィッシュボーン 後マルチリンク

駆動方式:AWD

タイヤサイズ:前285/40R23 後325/35R23

車両価格(税込):2729万円

 

 

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