MINIの革新的なバーチャルコンセプトが実車化! 都会でオフィスにもなる「MINI ビジョン アーバノート」 【動画】

公開日 : 2021/07/04 10:00 最終更新日 : 2021/07/04 10:00

様々な用途に対応する電動バーチャルコンセプト、MINI ビジョン アーバノートが実走可能なモデルとして登場

MINI Vision Urbanaut

MINI ビジョン アーバノート

 

 

MINIらしいクレバーな空間利用を具現化

 

2020年11月、MINIはバーチャルコンセプトカー「MINI ビジョン アーバノート」を公開。このコンパクトバンは、革新的な空間コンセプトを持つ新たなモビリティの新解釈として登場した。今回BMWグループは、その革新的なキャビンを現実化。持続可能なマテリアルを使用し、実走可能な物理的モデルを製作している。このモデルは2021年7月1日からミュンヘンで開催されている「DLD サマーカンファレンス」で世界初公開された。

 

MINIブランドの責任者を務めるベルント・ケルバーは、ビジョン アーバノートについて次のようにコメントした。

 

「MINIでは今後数年間、そしてさらに先の未来に向けて、ブランドのユニークな特徴を維持しながら発展させていくことが私たちの責任であると考えています。MINI ビジョン アーバノートは、MINIらしい『クレバーな空間の使い方』によって、未来の都市やライフスタイルのニーズに対する私たちのイメージを表現しました」

 

「私たちは未来を見据えたMINI ビジョン アーバノートを発表しました。MINIの特性を未来のモビリティに採り入れ、それをMINIらしい方法で解釈するというアイデアを練ったのです。このクルマはユーザーのパーソナルスペースをクルマの中に取り込み、都会のオアシスづくりから旅行などの自由な体験まで、ユーザーのさまざまな可能性を広げてくれるでしょう」

 

様々な用途に対応する電動バーチャルコンセプト、「MINI ビジョン アーバノート」が実走可能なモデルとして登場

昨年バーチャルでワールドプレミアされた「MINI ビジョン アーバノート」は、オリバー・ヘイルマーが率いるMINIデザインによって、物理モデル化された。

 

ミュンヘンのMINIデザイン・スタジオで製作

 

MINI ビジョン アーバノートのデザインを担当した、ヘッド・オブ・MINIデザインのオリバー・ヘイルマーは、今回の物理モデルの製作について次ように説明する。

 

「MINIデザインでは、MINI ビジョン アーバノートの全体的なコンセプトを理解するには実際に体験するのが一番だと考えました。革新的な空間の感覚やマテリアルは、実際に触れて知ることで理解が深まります」

 

「そのため、MINI ビジョン アーバノートの物理モデルを作ることは、当初から重要だと考えられていました。そして今、その時がやってきたのです。今回、私たちはミュンヘンのMINIデザイン・スタジオで、MINI ビジョン アーバノートのすべてを体験できるモデルを計画し、製作しました」

 

様々な用途に対応する電動バーチャルコンセプト、「MINI ビジョン アーバノート」が実走可能なモデルとして登場

MINI ビジョン アーバノートの全長はわずか4.46m。コンパクトな電動パワートレインと、高く取られた車高によって、広大な室内空間を実現している。

 

最小のサイズで最大のスペースを提供

 

MINI ビジョン アーバノートは幅広い用途に対応するだけでなく、サステナビリティにも重点が置かれた。コンセプトの出発点となったのは、MINIが得意とする「空間の巧みな利用」、つまり最小のサイズで最大のスペースを提供することだった。

 

全長はわずか4.46mに収められているが、その車高によって様々な使い方ができる室内空間を実現した。特に車内での動きやすさをまったく新しい形で提供し、パワートレインに電気駆動システムを採用することでエミッションフリーを実現している。さらにモビリティ以外の目的での使用も想定。たとえば駐車時には、オフィスやリラックスできるリビングルームなど都市空間として使用することができる。

 

コンセプトの初期段階から、デザインチームは一貫して車両を構成するコンポーネント数を減らし、不必要な材料の使用を避けることに注力した。これは、ダッシュボードの二重機能(ベッドとしても使用可能)や、テーブルの上に円形の有機ELセンターディスプレイ(スタイリッシュなランプとしても活用)を搭載することで実現している。

 

使用素材の交換を可能にすることで、車両の使用期間を最大限に延ばすことも重要な課題となった。交換可能なボディパーツはその一例。また、インテリアにはクロームやレザーを使用していないが、これは次世代のMINIモデルにも踏襲される予定だ。

 

様々な用途に対応する電動バーチャルコンセプト、「MINI ビジョン アーバノート」が実走可能なモデルとして登場

MINI ビジョン アーバノートのインテリアは、リサイクルのしやすさが最優先された。そのため、異なる素材を組み合わせるのではなく、単一素材で構成する「モノマテリアル」手法が採り入れられている。

 

リサイクル可能な素材を使用したインテリア

 

インテリアには、主にリサイクル可能なマテリアルが使用された。その中心となるのがウール、ポリエステル、テンセルなどを使ったテキスタイル。柔らかな色調が採用され、居心地の良さや品質の高さ、そして柔らかさや快適さが調和している。

 

今回、インテリアデザイナーは「モノマテリアル」と呼ばれる単一素材で構成された手法を採り入れた。複数の素材を組み合わせないことでリサイクルが容易になり、新たな製品に生まれ変わらせることができる。その上でステアリングホイールやフロアの一部にはリサイクル可能なコルクを使用、自然な感触と特別なアクセントが加えられた。

 

さらにインテリアデザインの重要な要素として、香りと音への入念なアプローチも採用。BMWグループのフレグランス・デザイナーであるアナベル・コフィネは、「五感に働きかけるホリスティックなアプローチは、真にユニークで忘れがたい体験を生み出します」と説明する。この香りに合わせて、車内外で再生できる特別に作曲されたサウンドトラックも用意された。

 

様々な用途に対応する電動バーチャルコンセプト、「MINI ビジョン アーバノート」が実走可能なモデルとして登場

今回、実際の製作作業は、ミュンヘンのMINIデザインに、様々な部門からスペシャリストが集まり、ハンドメイドで製造されている。

 

MINIのデザイン部門にスペシャリストが集結

 

デザイナーは、MINI ビジョン アーバノートのエクステリアをデザインする前の段階で、フロアプラン、家具、そして木製のスケールモデルを用いて、広々とした室内空間を試行錯誤したという。その後、拡張現実(AR)を利用したデジタルモデルを作成し、体系的にインテリア空間を最適化している。

 

今回の物理モデルは、ミュンヘンのMINIデザイン・スタジオでゼロから製作。すでに発表されていたバーチャルモデルを現実化するために、BMWグループのあらゆる専門知識が集められた。シート張り職人、モデラー、メカトロニクスエンジニア、プログラマー、ペイントスペシャリストなどがデザイナーと共に作業を行い、バーチャルビジョンをプロトタイプに近い品質に仕上げている。

 

MINI ビジョン アーバノートは、実際に走行も可能。すべてのパーツは特別に設計され、最先端のツールを使って精密に製造、手作業で組み立てられた。