キャトルもサンクもEVになって復活。ルノーが作るメイド・イン・フランスの次世代EVは期待大!

公開日 : 2021/07/08 14:55 最終更新日 : 2021/07/08 14:55

ルノーの電動化戦略カンファレンス「eWays ElectroPop」に登場したメガーヌ E-テック エレクトリック

2025年までに10種のEVを投入

 

ルノー グループは2021年6月30日に、今後の電動化ビジョンを披露するオンラインカンファレンス「Renault eWays ElectroPop(ルノー イーウェイズ エレクトロポップ)」を実施。2025年までに、10車種のピュアEVモデルを投入することなどを宣言した。

 

ルノーの電動化戦略における重要な2本柱となるのが、2種類のピュアEV専用プラットフォーム。ひとつはC/Dセグメント向けの「CMF-EV」、もうひとつが今回明らかにされたBセグメント向けの「CMF-BEV」だ。前者は最大航続距離580km(WLTPモード)を標榜するのに対し、後者は最大400kmの航続距離を想定している。

 

ルノー グループの電動化戦略カンファレンス「eWays ElectroPop」に登壇したエンジニアリング担当EVPのジル・ル・ボルニュ氏

ルノー グループの電動化戦略カンファレンス「eWays ElectroPop」に登壇したエンジニアリング担当EVPのジル・ル・ボルニュ氏。写真左がCMF-BEVプラットフォーム。

 

電気自動車時代に蘇る往年の名車キャトル

 

「CMF-BEV」がベースとなるのは最高出力100kW程度の比較的廉価なコンパクトモデルで、新しいプラットフォームの活用により、現行ルノー Zoe(ゾエ、日本未導入の小型電気自動車)に比較して製造コストを33%抑え込むことが可能になるという。

 

2021年1月に発表した次世代「ルノー 5(サンク)」のプラットフォームには、このCMF-BEVが使われる模様。さらに、正式車名はまだ明らかにされていないものの、「4ever(フォーエバー)」と通称するピュアコンパクトカーも導入すると明言した。こちらについてはシルエットのみの“チラ見せ”となったが、往年の名車である4(キャトル)を現代的に再解釈したタイムレスなリバイバルモデルになる、と説明された。

 

Cセグメント向け「CMF-EV」プラットフォームは、2025年までに日産、三菱とのアライアンス全体で70万台規模の生産体制を確立する計画。Cセグメント第1弾のピュアEVとなるのは、2022年にリリースを予定している100%電気で走るメガーヌ「MeganE」。さらに、アルピーヌブランドからも2024年にまったく新しいEVスポーツカーを発表するという。

 

ルノー グループの電動化戦略カンファレンス「eWays ElectroPop」で公開されたアルピーヌの次世代EVスポーツカーのイメージ画像

電動化戦略カンファレンス「eWays ElectroPop」で公開された、アルピーヌの次世代EVスポーツカーのイメージ画像。ルノー グループは、コンパクトハッチからスポーツカーまで、多彩なフランス製EVを続々送り出していく。

 

バッテリーの供給体制も万全に

 

ルノー グループは2021年6月9日に完全子会社の「Renault ElectriCity(ルノー エレクトリシティ)」を設立。フランス北部のオー・ド・フランス地域にあるドゥエー、モブージュ、リュイッツの3工場をEV生産拠点として再編し、2025年までに年間生産能力を40万台まで高めることを目標としている。ドゥエー工場は「CMF-EV」の生産拠点とし、モブージュ工場では内燃機関の新型カングーに加えて2022年からのEV版カングーも生産。リュイッツ工場は主に電動部品の製造を行う拠点になるという。

 

さらに、バッテリーメーカーのEnvision AESCと提携し、デュエーにバッテリー工場を建設。加えて仏・新興企業ベルコールとも連携して、より大型の高級モデル向け高性能バッテリーを製造するなど、バッテリー供給体制も強化していく。

 

電動化に向けて大きく舵を切るルノー グループ。サンクやキャトルのような大衆車から、アルピーヌ流スポーツカーまで、メイド・イン・フランスの傑作EVが続々誕生するとなると、やがて来る電動化時代がぐっと楽しみに感じられる自動車愛好家も少なくないのではないだろうか。

 

 

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