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Bentley Blower Jnr
伝説の「4½リッター ブロワー」を再現
ベントレー モーターズは、フランス・パリで開催される2024年のレトロモビルにおいて、オリジナルの1929年製「4½リッター ブロワー」を85%の縮尺で再現した、公道走行可能な電動リトルカー「ベントレー ブロワー ジュニア」を展示する。ハンドメイドで製造されたベントレー ブロワー ジュニアが、ヨーロッパ大陸で公開されるのは今回が初となる。
ベントレーの生産モデルと同じ厳格な品質基準が導入されたベントレー ブロワー ジュニアは、約700個のパーツから構成。オックスフォードシャーを拠点とするリトルカー・カンパニーによって、ハンドメイドで製造される。
ベースとなったのは、ベントレーのヘリテージコレクションが収蔵する、1929年製「4½リッター ブロワー」2号車(シャシーナンバー「HB 3403」)。4½リッター直列4気筒スーパーチャージャーエンジンを搭載し、ティム・バーキン卿自身が1930年のル・マン24時間レースで使用した車両となる。
99台の「ファースト エディション」を発売
ベントレー ブロワー ジュニアのボディサイズは、全長3700mm、全幅1500mm。オリジナル車両を完璧に再現した美しいフォルムに、最高出力15kW(20PS)の電気モーターを含む48V電動パワートレインを搭載する。英国とEUにおいては最高速度72km/h(米国では法律により40km/hに制限)で、公道を走行することが可能。航続距離は大人2名の乗車時に、約65マイル(約105km)が確保された。
今回、公道での走行を想定した頑強なシャシー設計を導入。フロントマウントのスーパーチャージャー・ハウジングには充電ポートが装備され、電気モーターはリヤアクスルに搭載された。燃圧ポンプはドライブモードセレクターとして再利用され、ステアリングホイールはオリジナルと同様にロープで固定されている。
ブロワー ジュニアの最初の99台は「ファースト エディション」としての発売が決まった。ファースト エディションは、ボンネット、ドアシルプレート、ダッシュボードに専用の「First Edition」バッジが配置され、「1 of 99」と刻印されたシリアルナンバー入りのプレートを装着。また、サイドパネルとラジエーターには当時のレーシングナンバーが刻印される。