「マセラティ MC20」と「マクラーレン アルトゥーラ」3000万級スーパースポーツ対決

3000万円級スーパースポーツ対決「マセラティ MC20」と「マクラーレン アルトゥーラ」を比較

マセラティ MC20とマクラーレン アルトゥーラ
マセラティ MC20とマクラーレン アルトゥーラ
いま、3000万円クラスのスーパースポーツカーが全盛を極めているが、それはマセラティやマクラーレンといった伝統あるブランドから、魅力的なモデルが立て続けにデビューしていることと無関係ではないだろう。ここでは「マセラティ MC20」と「マクラーレン アルトゥーラ」という、両ブランドの次世代を担うモデルを、スペック面から比較してみよう。

MASERATI MC20
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McLAREN ARTURA

ひとまわり大柄なボディを持つMC20

どちらもスーパースポーツカーらしい流麗なスタイリングを持っていることは言うまでもないが、ディメンションを比較するとアルトゥーラのほうがやや小ぶりであることがわかる。

にもかかわらず、MC20とアルトゥーラで車両重量がほとんど変わらないのは、後述するとおり、アルトゥーラが電動パワートレインを搭載しているPHEVであることが大きい。逆に言えば、PHEVでありながら、1498kgという車両重量を維持しているのは驚異的と言うほかない。

マセラティ MC20

ボディサイズ=全長4669mm×全幅1965mm×全高1221mm
ホイールベース=2700mm
車両重量=1475kg
タイヤサイズ=245/35ZR20(前)305/30ZR20(後)

マクラーレン アルトゥーラ

ボディサイズ=全長4539mm×全幅1913mm×全高1193mm
ホイールベース=2640mm
車両重量=1498kg
タイヤサイズ=235/35ZR19(前)295/35ZR20(後)

どちらも3リッターV6だがモーターの有無に違い

どちらも3.0リッターV型6気筒ツインターボエンジンを搭載している点で共通しているが、アルトゥーラはそこにモーターによる駆動が足されるため、システムトータルでの最高出力は680PSと630PSのMC20を上回る。さらに先日発表されたスパイダーモデルではそのシステム最高出力を700PSにまで高めている。

一方、MC20に搭載される新開発の「ネットゥーノ」エンジンは、F1マシンにも採用されているテクノロジーが活かされた、今後のマセラティの中核となるエンジンであり、その評価は高い。なお、電動化という意味では、マセラティはMC20のBEVを2025年にも発表する予定だ。

マセラティ MC20

エンジン形式=V型6気筒ツインターボエンジン
排気量=2992cc
最高出力=630PS/7500rpm
最大トルク=730Nm/3000-5500rpm
トランスミッション=8速DCT
駆動方式=RWD(ミッドシップ)

マクラーレン アルトゥーラ

エンジン形式=V型6気筒ツインターボエンジン+モーター
排気量=2993cc
最高出力=680PS/7500rpm
最大トルク=720Nm/2250~7000rpm
トランスミッション=8速DCT
駆動方式=RWD(ミッドシップ)

マクラーレンのライバルはマクラーレン?

ボディサイズやパワートレインの違いはあるものの、ベースモデルの価格は非常に近く、両車は真正面から競合する存在となるだろう。

一方、マセラティはMC20がフラッグシップモデルとして君臨しているが、マクラーレンには同価格帯のGTS(2970万円)や、さらなるハイパフォーマンスモデルである750S(3930万円)などもラインナップされている。そう考えると、アルトゥーラの本当のライバルはマクラーレンのなかにいるのかもしれない。

車両本体価格

マセラティ MC20 3200万円
マクラーレン アルトゥーラ 3070万円

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