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カタログモデルが好調な販売を後押し
2021年は新型コロナウイルスの感染拡大による様々な制約が残っていただけでなく、限定モデルの投入も非常に少なかったことから、670台という受注台数がより印象を増すことになった。2021年中盤にフォード製1.6リッター直列4気筒シグマ・エンジン搭載モデルの生産が終了したものの、販売台数では下半期が上半期を上回ることになった。
2021年の販売台数はカタログモデルが好調を維持したことが大きな要因となっている。その中で最も大きな貢献をしたのが、新たに投入された「セブン 170」だろう。市場からの評価も高く、2021年の販売台数の多くを占めることになった。また、2015年から生産している「セブン 420」は、イギリスとアメリカの両市場でベストセラーモデルとなっている。
高い人気を誇るケータハム・アカデミー
最多市場は地元英国となり、全受注の37.6%を占めることになった。それ以外の地域でも好調で、ポルトガルでは新しいディーラーUKTMの開設により、2021年だけで22台を販売。さらに、イタリアでは前年比約3倍という販売実績を記録している。米国でも好調な上昇傾向を維持し、2019年の21台から倍以上の伸びとなる49台が納車された。
また、ワンメイクレースシリーズ「ケータハム・アカデミー(Caterham Academy)」は、2022年シーズン初戦の8ヵ月も前に、50台を予定したフルグリッドが全て埋まった。さらに、すでに2023年シーズンに関しても最初のグリッド枠25台が埋まりつつある。
ケータハム・カーズのグラハム・マクドナルドCEOは、記録的な販売台数となった2021年について次のようにコメントした。
「2021年は新型コロナウイルスや半導体不足など、自動車業界全体で多くの課題がありました。それにも関わらず、ケータハムの好調な販売台数を発表できることを嬉しく思います」
「この2年間の経験で、あらためて多くの人が人生に何を求めているのか、見直すことになりました。つまりドライバーに焦点を当てた楽しさと、スリリングで純粋なパフォーマンスという、ケータハムの哲学が以前にも増して明確に響くようになったのです」
「この傾向は2022年以降も続く見込みです。生産能力の拡大計画とともに、ケータハムは将来に向けて強固な基盤を築き続ける絶好の機会を得ていると言えるでしょう」