最新のコクピット環境を獲得した新型アルピナ。B3は出力・トルクもアップ!

今こそ買いのアルピナ! B3、D3 Sが新型3シリーズベースへと進化

アルピナの改良新型B3リムジンとツーリングの走行シーン
アルピナの主力モデル、B3とD3 Sに改良新型モデルが登場。国内向けの予約注文受付は2022年5月25日からスタートしている。
アルピナの主力モデル、B3とD3 Sが改良新型へとアップデートした。いずれも、ベース車である3シリーズ(G20/21型)のフェイスリフトに伴い、内外装が最新デザインに進化。B3は、最高出力・最大トルクも従来比で33ps・30Nmそれぞれ強化された。

BMW Alpina B3 & D3 S

B3は最高出力495ps、最大トルク730Nmを実現!

BMWの最新3シリーズ(G20/21型)が改良新型に進化したのに従い、それをベースとするアルピナ B3、及びD3 Sもアップデートされた。日本国内では2022年5月25日より予約注文の受付をスタートしている。

B3はBMWのS58型ユニットをベースにした、直列6気筒ガソリン“ビターボ”エンジンを搭載。今回の改良を受けて、最高出力は+33psの495psへ、最大トルクは+30Nmの730Nmへと向上した。これにより、リムジン(=セダン)モデルの0-100km/h加速は従来比で0.2秒短縮の3.6秒(ツーリングは3.7秒)、最高巡航速度は従来比+2km/hの305km/h(同302km/h)を実現している。

コクピットには先進的な曲面ディスプレイが

ヘッドランプ周りは最新の3シリーズ同様、無駄なラインを無くしたシャープなデザインへ変更。さらに、アルピナ専用のエアロパーツを前後に装着することで、控えめながらもハイパフォーマンスカーとしての個性を演出している。

コクピットには曲面をもつ先進的な14.9インチディスプレイを搭載。デジタルメーターパネル部には、アルピナを象徴するブルーとグリーンのカラーアクセントを採り入れている。

直6ディーゼルを積む3シリーズは日本でこれだけ

D3 Sが搭載するのは、BMW製B57型ユニットがベースの直列6気筒ディーゼル“ビターボ”エンジン。日本市場では通常の3シリーズに同ユニットの設定がないため、このボディサイズで直6ディーゼルツインターボの気持ち良さを味わえるのはアルピナだけである。また、48V駆動のBSG(ベルト駆動スターター兼ジェネレーター)を備えたマイルドハイブリッド仕様となっている。

D3 Sに関しては、パワースペックは据え置き。とはいえ、最高出力は355psと余裕たっぷり、かつ1750rpmという低回転域から730Nmという強力なトルクを生み出すなど、すでに別格のパフォーマンスを有している。ちなみに0-100km/h加速は4.6秒(ツーリングは4.8秒)、最高速度は273km/h(同270km/h)が公称値だ。

価格はB3が1311万円〜、D3 Sが1151万円〜

こちらも最新のヘッドランプデザインや、アルピナ専用のエアロパーツで外観をブラッシュアップ。B3同様に、曲面の大型ディスプレイを備えたコクピット環境も与えられている。

改良新型B3の価格は1311万円〜、D3 Sは1151万円〜。日本国内への導入時期は2023年初頭を予定している。

ブッフローエ工場での生産は2025年末まで

アルピナの改良新型B3リムジン。リヤビュー
2025年末までは、これまで通りBMWの市販モデルをベースに、ドイツ・ブッフローエのアルピナファクトリーにおいて、エンジン、トランスミッション、シャシー、エアロダイナミクス、インテリアなどのアルピナ流アップデートが行われる。

正式社名「アルピナ・ブルカルト・ボーフェンジーペン有限&合資会社」の歴史は、BMW 1500用のキャブレター開発からスタートした。1965年の創業以来、BMW各モデルをベースに、高品質・高性能、かつ洗練されたセダン&クーペを送り出し続けてきた。

2022年3月には、BMWグループがアルピナブランドの商標権を取得したことを発表。2025年末までは本拠地であるブッフローエでの開発と生産は継続されるものの、2025年末以降は“ALPINA”のロゴを冠したモデルのリリースはBMWからと予想される。

アルピナの現行モデル、及びヒストリックカーのサービス、パーツ、アクセサリー事業は長期的にブッフローエで継続されるといい、既存のアフターセールス協力体制に変更はないという。同時に、ブッフローエ工場での開発・生産体制が縮小されることを受けて、現在の従業員にはBMWグループ・関連企業への転職が斡旋されることも明らかにされた。

いずれにしても、少量生産、少量販売にこだわり、上品なパフォーマンスカーを作り続けてきたアルピナは、今大きく変わろうとしている。これまで通りの“純ブッフローエ製マシン”をお望みのユーザーにとって、今回のB3、D3 Sは見逃すことのできない1台になるはずだ。

アルピナ・ブルカルト・ボーフェンジーペン社を立ち上げた、ブルカルト・ボーフェンジーペン(中央)と、現在アルピナのビジネスを展開する、息子のアンドレアス(左)とフローリアン(右)。

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著者プロフィール

三代やよい 近影

三代やよい

東京生まれ。青山学院女子短期大学英米文学科卒業後、自動車メーカー広報部勤務。編集プロダクション…