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DEUS Vayanne
イタル・デザインとウィリアムズが協力
2020年、オーストリア・ウィーンを拠点に設立されたデウス・オートモービルスは、イタル・デザインとウィリアムズ・アドバンスド・エンジニアリングの協力を受けて、同社初の電動ハイパーカー「ヴァイエン」を設計・開発。モントレー・カー・ウィークにも出展され、英国に先立って米国デビューを果たす予定だ。
ヴァイエンは、最高システム出力2200bhpを発揮するツインモーターにより4輪を駆動する電動ハイパースポーツ。従来のハイパーカーを凌駕する性能を持ちながら、2名がリラックスできる抜群の居住性、実用的なラゲッジスペース、日常的な使い勝手を確保。激しい競争が繰り広げられているハイパーカーセグメントに大きなインパクトを与えることになった。今回のサロン・プリヴェでは期間中の車両展示のほか、デモンストレーションランも披露する予定だ。
デウス・オートモービルスのヘッド・オブ・デザインを務めるエイドリアン-フィリップ・ブトゥカは、ヴァイエンのサロン・プリヴェ参加に喜びを隠さない。
「英国において、初めてヴァイエンを披露するのが待ち遠しいです。サロン・プリヴェは世界屈指の自動車イベント。ラグジュアリー、イノベーション、デザインという3つの要素が採り入れられています。今回、イベントに参加するヴァイエンは、先進的な人々に向けたスタイリッシュで魅力的な提案となるでしょう」
99台のヴァイエンを2024年末からデリバリー
デウス・オートモービルスは、99台のヴァイエンを限定販売する予定で、英国をはじめ、欧州におけるホモロゲーションの取得準備を進めている。ヴァイエンはウィリアムズ・アドバンスド・エンジニアリングの電動パワートレインを搭載し、イタリア・トリノにあるイタルデザインの製造施設で生産。すでにオーダーの受付をスタートしており、最初のデリバリーは2024年後半から2025年にかけてを予定している。
電動パワートレインの開発・製造を担当するウィリアムズ・アドバンスド・エンジニアリングのパートナーシップ担当責任者、デイル・アルダッシュはヴァイエンについて次のようにコメントした。
「デウス ヴァイエンのテクノロジーパートナーとして、私たちの電動化技術を紹介できることを楽しみにしています。プログラムのパフォーマンス目標をサポートするとともに、優れたチームと仕事ができることが本当に楽しみです。ウィリアムズ・アドバンスド・エンジニアリングでの開発作業の多くは、表立ってアピールされることはなかなかありません。今回、この革新的なプロジェクトの公式パートナーとして活動することは、大きな刺激になります」
デウス ヴァイエンは、2022年のニューヨーク国際オートショーでワールドプレミアされ、その後モナコのお披露目イベントで欧州初上陸。8月後半のモントレー・カー・ウィークに続き、サロン・プリヴェで待望の英国デビューを果たすことになる。